旅行のクチコミサイト「フォートラベル」が先ごろ、「この冬訪れたいイルミネーション」についてアンケートを行った。第二位と第三位はそれぞれ、「丸の内イルミネーション」と「なばなの里ウィンターイルミネーション」だった。丸の内は地理的に非常に便利だから選んだという人が多く、投票した人の大部分は関東地方の人だった。なばなの里のウィンターイルミネーションは全長120メートルの日本最大規模の水上イルミネーションである。そして最も注目を浴びた第一位は、「神戸ルミナリエ」だった。
「神戸ルミナリエ」は元々、阪神・淡路大震災で亡くなった人々の魂を慰め、被災地の復興を願って始められたもので、1995年12月から行われ、今年で十七年目になる。今年は、初めてLED電球のSpalliera(スパッリエーラ、光の壁掛け)が採用された。「ルミナリエ」とはヨーロッパのバロック時代(16世紀後半、ルネサンス末期)に非常に流行した祝典・装飾芸術で、イタリア語で「イルミネーション」に由来する。その後、光線の変化が無限であるという特性を利用して、様々な木製のアーチ型建造物に色とりどりの灯りを付けて、三次元のすばらしい空間を創り出し、訪れる人々の目に惹き付けた。「神戸ルミナリエ」は日本人にとっては単に祝祭的装飾ということではなく、安らぎの未来へ託す希望の光を意味する。それはまるで人々に震災から今までの足跡を示して、我々一人一人に、毎日に感謝をし、心から日々を大切にするようにと教えてくれているようだ。
今年の「神戸ルミナリエ」の期間は12月1日から12日までの12日間で、点灯時間は18:00〜21:00(月〜木)、18:00〜22:00(金)、17:00〜22:00(土)、17:00〜21:30(日)である。場所は、兵庫県神戸市中央区の旧外国人居留地と東遊園地である。
統計によると、毎年約500万人の人が訪れる。だが賑わいを見せる一方、安全には注意しなければならない。より神戸ルミナリエを楽しむには、開催期間の前半や平日は比較的空いているので、ゆっくりと見たい方にはオススメ。また、点灯してすぐは最も混雑し、壮観なイルミネーションを前に足を止めて一斉に写真を撮るので、人の流れが前に進まなくなる。待つのが苦手な人などは、この時間は避けよう。ただ、寒い冬の季節、一つの同じものを目的に集まった人たちと押し合いへし合いをして温まるのは、神戸ルミナリエの背景からすると、よもや幸福と言えるのかもしれない。(Michelle執筆)