2010年11月30日 特別増刊(第49号)

紋別市は日本で唯一、流氷が見られるオホーツク海域にある。紋別はその海域の海岸線のほぼ中心に位置する港町である。カニやホタテなど北海道を代表する魚介類が特においしく、市内には流氷に関連する様々な体験施設もある。紋別には、見て、体験して、食べることのできるたくさんのスポットがあるのだ。紋別と言えば、2月〜3月にしか見られない流氷をはずすことはできない。「流氷砕氷船ガリンコ号U」は、二つの巨大なスクリューで流氷を砕いて道を開き、流氷でいっぱいの海に船跡を残しながら進んでいく。また、夏には海釣りやクルージングも楽しめる。流氷の関連施設では、流氷科学センターが面白い。流氷の不思議なところを詳しく知ることができ、天使のようなオホーツク海の「クリオネ」を見ることもできる。零下20度の極寒体験施設では、「凍る!シャボン玉ショー」が人気である。観光と体験の後の楽しみは食事だ。紋別は新鮮な魚介類がたいへん豊富でマルカイチ水産ではカニの食べ放題や、買った魚介を自分で焼いて食べられる炉端焼きを楽しめる。この他、紋別にはアザラシに触れ合える施設や、かまぼこ作りを体験できる店もある。ここではすべてを紹介しきれないのが残念だ。
スポット:流氷とカニの街――紋別市 / 電話:0158−24−3900(紋別観光協会) / 所在地:北海道紋別市幸町24−1

北海道では年間を通じて様々なイベントが行われるが、冬のイベントで最も代表的なものは「札幌雪まつり」である。雪まつりは、北海道札幌市が土地の住民の生活を豊かにするために、1960年から毎年一回行っているもので、その形式は子供たちの雪遊びから発想を得ている。道内道外の日本人だけでなく、毎年世界各国から多くの観光客がこの雪まつりに訪れる。昨年の第61回札幌雪まつりには243万人の来場者があった。雪まつりを訪れた一人一人が感動し、氷と雪と人々の出会いによって、新しい発見や新しい物語がここで生まれるのである。冬の北海道の旅には、雪まつり以外にもまだたくさんの、外国人観光客には知られていない北海道らしいスポットがある。今回はご一緒に、冬の北海道を旅してみよう。(美雨晴朗執筆)

みそラーメンよし乃本店

北海道のグルメと言えばラーメンをはずせないが、よし乃は北海道でも有名なラーメン店の一つである。旭川ラーメンと言えばよし乃と言われるほど、この店は旭川みそラーメンの代名詞になっている。毎日昼時になると店の前には長い列ができ、最近は外国人観光客もたくさん訪れる。旭川駅から旭川動物園に行く途中に寄れる好立地。みそラーメンの他、あっさりした味の醤油ラーメンやまろやかな味の塩ラーメンも人気である。持ち帰りできる麺もあり、自宅でも本場の北海道ラーメンを楽しむことができる。
店名:みそラーメンよし乃本店
電話:0166−31−3619
所在地:北海道旭川市豊岡1−1

ラッソ アイスバーグホテル

外観や客室のデザインが非常におしゃれなホテルである。29平米の広い客室で、デュベスタイル(羽根布団)の寝具を使用し、清潔感があると好評だ。大通公園やすすきのまで徒歩3分という、札幌市内の好立地に位置するホテルである。リーズナブルな価格も人気の秘密だ。朝食は和洋バイキング。全室インターネット接続無料で、女性にうれしいエステルームもある。一人一泊朝食付きで4000円〜。海外からのお客様には、すぐそばのドラッグストア「マツモトキヨシ」の5%割引券が進呈される。
ホテル名:ラッソ アイスバーグホテル
電話:011−290−3000
所在地:北海道札幌市中央南2−1−2

知床ノーブルホテル

世界自然遺産・知床の玄関口に位置するリゾートホテル。クルーザー乗り場も徒歩圏内にあり、知床観光の時にはここに宿泊するのが最適だ。露天風呂付き客室、洋室ツイン、和室、和洋室、ファミリーツインなど多彩な客室が用意されている。客室からは美しいオーシャンビューとマウントビューを楽しむことができる。最上階には露天風呂があり、自家源泉による温泉でゆっくりリラックスした時間を楽しめる。レストランでは、知床や北海道の海の幸、山の幸を使ったバイキングが楽しめるが、個室で創作和食・洋食のいずれかを楽しむこともできる。
ホテル名:知床ノーブルホテル
電話:0152−22−5211
所在地:北海道斜里郡斜里町ウトロ東3

京寿司 お食事処 池田屋

池田屋は、創業90年の歴史を持つ老舗である。代々受け継がれた池田屋秘伝のタレによって、魚特有のにおいを消し、素材の味を最大限に生かすことができる。醤油なしでもおいしく食べられる寿司である。北海道の四季折々の旬のネタを使った京寿司と一品料理は、料理人が心を込めて作ったものであり、歴史的な味を体験させてくれる。握り寿司は、並生寿司1050円、中生寿司1365円、上寿司1680円、特上寿司3675円。ちらし寿司は、並生ちらし1260円〜特上生ちらし3780円。鉄火丼は1785円、海鮮三色丼は2310円。
店名:京寿司 お食事処 池田屋
電話0167−22−2514
所在地:北海道富良野市本町4−3

FURANO NATULUX HOTEL

著名なデザイナーが手がけたデザイナーズホテルである。シックな色調で統一された客室で、静かでゆったりした空間を楽しめる。枕元のアロマランプは、快適で深い眠りを与えてくれる。岩盤浴やアロマエステなどのサービスも整っている。レストランでは地場食材を使用し、ヘルシーで体にやさしい料理を提供する。寒い冬にはぴったりのチーズフォンデュで、新鮮な地場素材を存分に味わうことができる。雪質がよく、初心者にも適しているということで有名な富良野スキー場へのアクセスも非常に便利だ。
店名:FURANO NATULUX HOTEL
電話:0167−22−1777
所在地:北海道富良野市朝日町1−35

後藤純男美術館

日本の美術界を代表する後藤純男が描く、美しい日本、中国、ヨーロッパの色鮮やかな作品を堪能できる。春の桜、夏の青々とした緑、秋の燃えるような紅葉、冬の暖かな雪景色など、見るものを引き付ける130あまりの作品が飾られている。上富良野の丘に建てられたログハウス風の美術館から眺めた四季折々の美しい風景もすばらしい。
スポット:後藤純男美術館
電話:0167−45−6181
所在地:北海道空知郡富良野町東4線北26号
アクセス:JR上富良野駅から車で5分/旭川空港から国道237号線を車で30分。大型バス12台、乗用車100台を収容する駐車場あり。

白い恋人パーク

日本に興味のある中国人なら、誰もが「白い恋人」というお菓子を知っているはずだ。「白い恋人」は北海道の代表的なお土産であり、空港では外国人観光客の誰もがそのショッピングバッグを手にしている。知っている方は少ないかもしれないが、「白い恋人パーク」は開業して今年で15年になる。ファクトリーフォーク内の体験工房では14cmのハート型の「私の白い恋人」を作る体験ができ、原材料は市販されている「白い恋人」と同じである。カフェではケーキを楽しんだり、売店では限定商品を買ったりすることができる。「白い恋人」の製造ラインを見学し、恋人と手をつないでローズガーデンを散歩する……こんな日常生活から離れた体験は、一生忘れがたい思い出になるかもしれない。
スポット:白い恋人パーク
電話:011−666−1481
所在地:北海道札幌市西区宮の沢2−2−11−36

らーめんサッポロ赤星

一日限定150食。札幌中心部の狸小路に位置するらーめんサッポロ赤星は、毎日多くの地元客でにぎわう、北海道ラーメンを代表する人気店である。常連が頼むのは「塩の赤玉」で、これは全工程手作りのラーメンに赤玉(ピリ辛肉団子)のピリ辛味と岩のり、さらに店特製の「さばにんにく粉」を入れると、熱々のラーメンの味はさわやかでコクがある。北海道に行ったら、この特色のあるラーメンを是非味わってみてほしい。
塩らーめん500円、醤油らーめん500円、味噌らーめん700円、焼き餃子300円、赤玉100円、麦とろご飯200円である。
店名:らーめんサッポロ赤星
電話:011−272−2065
所在地:北海道札幌市中央区南3条西7号

オーベルジュ北の暖暖

北の暖暖は中国映画「非誠勿擾(フェイチェンウーラオ)」で有名な、道東の流氷の街、網走のオーベルジュである。阿寒湖、摩周湖、屈斜路湖、世界遺産の知床に囲まれ、道東観光にはたいへん便利な立地である。ディナーコースは、オホーツク海の新鮮な魚介類と、自社農園で採れる無農薬野菜など地場食材を使って作られる。ロビーに置かれた薪ストーブ、レストランで使われる一枚板で作られた贅沢なテーブル、屯田作りの玄関など、すべてが日本の伝統文化を感じさせる。特にお薦めのスタンダードプランは、1泊2食20000円〜で、部屋から網走湖の絶景を満喫できる。
店名:オーベルジュ北の暖暖
電話:0152−45−5963
所在地:北海道網走市大曲39-17

レークヒルファーム

観光客はもちろん、地元の人にも、レークヒルは人気が高い牧場である。人気の秘密は、鮮度の高い牛乳を使って作られる濃厚なアイスクリームだ。牧場直営店ではしぼりたての牛乳で作ったアイスクリーム、チーズ、ヨーグルトなど、商品の種類も豊富である。広々とした牧場では、果てしなく広がる自然の景色がすばらしい。洞爺湖サミットの時に使用されたホテルが牧場のそばにあり、当時レークヒルファームは首脳たちのヘリポートとして使われた。お薦めは、アイスクリーム(カップ)315円、発酵バター840円、農家のチーズ420円、みるくプリン(3個)420円である。乳製品作りの体験は、アイスクリーム、バターそれぞれ800円である。
店名:レークヒルファーム
電話0142−83−3376
所在地:北海道虻田郡洞爺湖町字花和127

温泉浪漫の宿 湯の閣

自然の温泉を100%そのまま使用しており、源泉が豊富なので循環利用する必要がない。湯の閣の温泉は、体を芯から温めてくれ、湯治客も全国各地からたくさん集まってくる。宿ご自慢の料理は、素材を厳選し、料理人が丹精込めて作り上げるもので、どの料理も絶品だ。細かく周到な心遣いを受け、大自然と溶け合う中で、心の底から癒される。湯の閣は、中国映画「非誠勿擾(フェイチェンウーラオ)」の人物が宿泊した阿寒湖温泉と同じく、阿寒湖国立公園内の川湯温泉の中にある。付近には現在も噴煙を上げる活火山、硫黄山や、霧に包まれた神秘的な摩周湖などがあり、雄大で壮観な景色がどこまでも続いている。
店名:温泉浪漫の宿 湯の閣
電話:015−483−2011
所在地:北海道川上郡弟子屈町川湯温泉

夏の盛りに、我々は北海道特集夏版で、北海道には1年365日、毎日楽しめる美しい風景があり、それらの雄大な大自然が、いつでも私たちを温かく迎えてくれるとご紹介した。今回、冬版をお読みになって、みなさんの思いはますます深まったのではないだろうか?多くの観光客たちが、本来は寒い北海道を熱く盛り上げているが、楽しい雪まつりは雪の量が多い2月に5日間しか行われない。でも残念に思う必要はない。約半年の間、氷と雪に覆われる北海道では、毎日灯りがともる夕方になると、反射する雪の光が夢のような世界に連れて行ってくれる。夏の北海道でも、冬の北海道でも、疲れた心をリラックスさせて、最高の気分を楽しむことができるだろう。

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