2009年6月12日第21号(通巻第173号)・FOR MEN
【photo by Kazuhiro Matsumoto】

→このメルマガは非常に参考になります。(メルマガの「車にまつわる占い」を読んで)【日本 霊感占い鑑定

←お褒めのお言葉をありがとうございます。この記事は、「車」のコーナーに新鮮な活力を与えることが目的でした。みなさんが知りたい話題についてお知らせください。我々は積極的に取材し、みなさんの期待にお応えしたいと思います。

→南無阿弥陀仏!(メルマガの「話題の仏像ガール」を読んで)【台湾 阿丁

←阿丁さんのブログを拝見し、その芸術に対する造詣と信仰心に感嘆しました。今後も「週刊・東京流行通訊」をご愛読いただき、貴重なご意見をいただければ嬉しいです。

6/12(Fri) - 6/14(Sun)
三澤 はじめ 「原色いきもの図鑑」 絵画・立体

6/17(Wed) - 6/18(Thu)
悠銀狼

6/17(Wed) - 6/19(Fri)
造形美術研究会やんぐぃーぜる・夏展

6/17(Wed) - 6/23(Tue)
LUNE Agi
ファッション・立体・イラスト

ALAYA

この夏の新しいケータイ

日本の携帯電話の三大企業は、常に激しい販売競争を繰り広げている。今年の初夏も各社から新しい機種が発表され、人々の「買い換えたい」という欲望を刺激している。本メルマガでは、三つの会社からそれぞれ一つずつ、個性的な携帯電話をピックアップしてご紹介しよう。きっとお気に入りが見つかるに違いない。

NTT DoCoMo SH−05A】最も歴史の長い「老舗」であるNTT DoCoMoが発売したのは、外観がフレッシュなだけではなく、機能も充実した「音声入力ケータイ」である。検索するときに、手を使わなくてもキーワードを口にしただけでケータイが自動検索を行ってくれる。また、メールを送るときは「音声入力メール」を選択すれば、「書く」かわりに「言う」ことでメールを打つことができる。これは電子メールの一大革命といえるだろう!カラーバリェーションは、ピンク、ホワイト、ブラック、ブルーグリーンの4色。

KDDI Mobile Phone−iida Art Edition AU】前衛芸術家、草間彌生がデザインした水玉模様の携帯電話のすばらしさには驚かされた。カラフルなデザインの犬のオブジェ「リンリン」の背中のフタを開けると、ケータイの本体が登場する。また、「宇宙へ行くときのハンドバッグ」と名づけられた、水玉模様のハンドバッグ型の携帯電話も発表された。渋谷の109付近では、まもなくたくさんの水玉模様の携帯に出会えるだろう。

SOLAR HYBRID SoftBank 936SH】遅れて登場しながら、あっという間に携帯電話の三大企業の一つとなったSoftBankが発表したのは、防水機能とソーラー充電機能を備えた折りたたみ式携帯電話である。外出時に充電が不足した場合、10分間日光に当てると、待ち受け状態で二時間使用でき、通話なら1分間の利用が可能となる。これからは、ケータイが突然充電切れするという悩みから開放されるというわけだ。カラーバリェーションは、アースグリーン、ネイビー、ホワイトの3色。(許莎執筆)

(C) 2009 NTT DOCOMO,INC.
(C)2009 KDDI CORPORATION.
(C)2009 SOFTBANK MOBILE CORP.

携帯電話最新情報 http://keitainfo.com/

自動車技術を農業に活用

世界中が深刻な経済危機に陥り、自動車業界も致命的な打撃を受けている。そんな中で、各大手企業ではあれこれと知恵を絞り、困難から脱出する独自の道を模索している。ホンダと三菱農機は、今年初めに家庭用液化ガスで駆動するミニ耕運機を相次いで発売した。ガスボンベを使う方法は取り扱いが簡単で、手を汚すこともなく、排気がクリーンであるなどの特徴がある。家庭菜園で「エコライフ」を楽しむ中高年層を主な対象とし、両社はさらにユーザー層を広げようと努めている。

これまでの小型耕運機は、いずれもガソリンを燃料としていたが、燃料の補給は意外に面倒だった。小型耕運機は公道を走れないのでガソリンスタンドまで行くことができないし、ガソリンを買って持ち帰るには専用の容器が必要だ。また日本の法律では、セルフ型スタンドから容器にガソリンを入れることができない。これらが小型耕運機ユーザーの、長年の悩みだった。

ホンダの「ピアンタFV200」(ピアンタとは、イタリア語で「植物、草木」という意味)は、1本のガスボンベ(標準容量250g)で1時間稼動し、106平方メートルの農作業を行うことができる。これまでのガソリンタイプ耕運機の満タン時と比べると、稼動時間はほぼ同じで、二酸化炭素の排出量は10%削減され、音も静かである。また、移動も収納も操作も非常に簡単だ。

一方、三菱農機の「エコ・ラテEL20」は、耕運機を長時間使用しない場合にガソリンを抜かないと、部品に影響を与えるという弱点に対応して作られた。ガスボンベを使えば、初心者でも簡単に扱えるという利点を強調している。市民農園を訪れてリサーチを行い、ユーザーの声を聞いて製品化につなげたものだ。

少し前に六本木の東京ミッド・タウンで行われた「LOVE Green & Organic2009」というイベントで、都市生活における小型農機の使用法がわかりやすく説明され、なかなかの好評を博した。日本は農業人口の減少に伴って、トラクターやコンバインなどの大型農業機器市場が縮小する傾向にある。しかし家庭菜園や家庭園芸を楽しむ人口は逆に増加しており、ミニ耕運機の将来性は大変明るいと言えるだろう。操作が簡単でメンテナンスも便利なこの商品は、家庭菜園ファンの間で熱い視線を浴びている。(たまちゃん提供)

(C)2009 Honda Motor Co.,Ltd
(C)2009 Mitsubishi Agricultural Machinery Co.,Ltd

ホンダ耕運機Pianta http://www.honda.co.jp/tiller/pianta/
  三菱ガスミニ耕運機 http://www.mam.co.jp/saien/eco-top.html

「オタク語事典」刊行

美術出版社が先頃「オタク語事典」を発売した。内容は「ネット」「コスプレ」「同人誌」「フィギュア」に分類され、ネットや漫画、アニメ、同人誌などでよく使われるオタク用語440項目と、その特殊な意味を解説している。このことは、日本で日々進化するオタク文化が市民権を得ていることの象徴と言えるだろう。

この本では、「GJ(「Good job」の略語)」「希ガス(「気がする」という意味)」「自宅警備員(「ひきこもりニート」という意味)」などの単語について、ふりがなを付け、意味や由来をわかりやすく説明している。これまでのオタク本と違う最大の点は、この本が一般人やビジネスマン向けに作られた実用書であるということだ。

「コスプレ」ジャンルの「コスネーム」、「同人誌」ジャンルの「乙女ロード」、「フィギュア」ジャンルの「アメトイ」など、それぞれの分野固有の文化が紹介され、門外漢にも非常に面白い。巻末には初級、中級、上級、エキスパートに分けられた「オタク語検定」がついているので、興味のある方は是非挑戦していただきたい。

本の出版に合わせて、美術出版社ではWeb版と携帯版の「オタク語検定」サイトを開設した。それぞれの問題に回答することによって、「オタク」に対する自分の理解度を判定することができる。「この本の出版をきっかけに、オタクの精神世界を理解してほしい。言語感覚が豊かで、新しい言葉を作る創意が旺盛で、パロディも非常に巧みなので、きっと驚かれると思います。日本語の無限の可能性を実感できます。」と担当者は語る。「2ちゃんねるに書いてある言葉の意味がわからない」「漫画好きの息子の言うことが全然理解できない」「娘にもらった携帯メールが解読できない」……そんな悩みを持つ方は、是非一度「オタク語事典」を調べてみてほしい。(樋田桂一提供)

オタク語検定 http://www.bijutsu.co.jp/bss/pr/otakugo/kentei_a.php

世界報道写真展

経済危機で立ち退きを言い渡された米国オハイオ州の住宅、四川大地震の生存者を搬送する救援隊、風俗店で働くホンジュラスの性転換者、チリで噴煙を上げるチャイテン山、部族間の対立が続くケニア西部、五輪放送が映し出される北京市内のテレビ、バラク・オバマの大統領選……無数の千載一遇の決定的瞬間が、ここに再現されている。――東京都写真美術館で、6月13日から8月9日まで、去年一年を凝縮した「世界報道写真展2009」が開催される。

オランダのアムステルダムに本部を持つ「世界報道写真財団(World Press Photo Foundation)は、世界規模で報道写真を発展させ、報道の自由を拡大するために、1955年に設立された非営利団体である。毎年、プロのカメラマンが前年に撮影した報道写真を対象としてコンテストを行い、「スポットニュース」「一般ニュース」「ニュースの中の人々」「スポーツ・アクション」「スポーツ・フィーチャー」「現代社会の問題」「日常生活」「ポートレート」「アート&エンタテイメント」「自然」の10部門に分けて、それぞれ単写真と組写真に賞が贈られる。

今年は第52回で、今回のコンテストには世界124ヶ国、5508人から96268点の作品が寄せられた。大賞には、アメリカの雑誌「タイム」に掲載された、銃を持った警察官が経済危機で立ち退きを命じられた住民の家を見回る写真が選ばれた。日本人では、ケニアの部族対立をテーマとした千葉康由さんと、アメリカの自閉症児を撮影した山口元さんが入賞している。毎年開催される「世界報道写真展」は、受賞作品200点を集めて世界の100以上の国と地域を巡回する。

北京オリンピック、アメリカの大統領選挙、世界の紛争や民族問題など、テーマにも表現方法にもとらわれずに撮影された昨年の各国のそれぞれ異なる日常や、世界の多彩な表情が、縦2×幅1メートルのフレームの中で生き生きと描き出され、見る者の魂を揺さぶる。

【世界報道写真展2009】
2009年6月13日〜8月9日 東京都写真美術館地下一階
午前10時〜午後6時(木、金は午後8時まで)、月曜休館(祝日は開館し翌日休館)
主催:朝日新聞社、世界報道写真財団 共催:東京都写真美術館
後援:オランダ大使館、社団法人日本写真協会、社団法人日本写真家協会
協賛:キヤノン株式会社、キヤノンマーケティングジャパン株式会社、ティエヌティエクスプレス株式会社

「世界報道写真展2009」の招待券を5組10名様にプレゼントいたします。ご希望の方は、メールで編集部までご応募ください。

世界報道写真展 http://www.syabi.com/details/wwp2009.html

滲み出る生活のユーモア

このしわの寄った紙袋と向かい合っていると、ロマンチックな外国映画のシーンが目の前に浮かんでくる。主人公の女性がフランスパンの入った紙袋を胸に抱え、その顔には春の喜びが溢れている……ところが、作品の説明を見ると、「クリンクル・スーパー・バッグ(陶器の花瓶)」――えっ?!思わず電話で、一体どういうことなのか聞いてみたい衝動に駆られる。

武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科教授で、著名な陶磁器デザイナーの小松誠さんは、このようなユーモア感覚と日常生活を洞察した造型によって、平凡なものを非凡に変え、古いものの中に新しいものを見つける名人である。多くの優秀な陶芸作品が、陶土の材質の美によってそのすばらしさを表現しているが、小松さんも例外ではない。一貫して鋳込み成型の陶磁器製作に打ち込む小松さんは、独自の創造性によって純白の磁器に紙のようなしわの模様を浮き出させ、リアルで生き生きとした魅力を与えている。

小松さんは素材のテクスチャーを写し取る石膏型の特性に着眼して、紙の自然な折り目やしわを繊細に表現し、陰影を強調し、リアルな紙の感覚を表現している。このしわの寄った紙袋に満開の美しい花を飾ったならば、自然の表情と素材の持つ意外性が我々の意識に大きなインパクトを与えてくれるに違いない。斬新で突飛な発想だけでなく、日常生活に優雅さを与えてくれることが、「クリンクル・スーパー・バッグ」が1975年に発売されて以来、ロングセラーであることの秘密だろう。30年以上の歳月を経ても、この独特の優雅さや、精緻で今にも壊れそうな美しさによって、小松さんは陶磁器デザイン界で不動の地位を保ち続けている。

造型ということを強調して、小松さんはしばしば遊び心に溢れた不規則な形のものや、動物の形をまねた親しみのあるポットやカップ、ドアノブなどをデザインする。ニューヨークのMoMAを初め、アメリカ、イギリス、カナダ、イタリア、スイスなど、各国の美術館に収蔵された作品を見ていると、小松さんの温かな人柄や生活に対するユーモアが、陶磁器のしわやガラス器のひびの一つ一つから滲み出してくるように思われる。(姚遠執筆)

(C)2009 Makoto Komatsu.

小松誠のサイト http://www.makoto-komatsu.com/ (日、英、韓)


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