「東京流行通訊」の読者の皆さんがより楽しんでいただくための資料といたしますので、アンケートにご協力下さい。ご協力いただいた方の中から、抽選30名で最新版の「アラヤ2009年オリジナルカレンダー」を差し上げます。

性別

年齢 10代 20代
    30代 40代

地域
中国大陸 日本
台湾・香港・マカオ
アジアほかの地域
アジア以外

日本旅行で最も行きたい地域
北海道
東京・横浜及びその周辺
名古屋及びその周辺
京都・大阪・神戸及び周辺
広島・岡山及びその周辺
九州
沖縄

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個人情報の取り扱いについて
ご回答者の住所・氏名・電話番号、および電子メールアドレスなどの個人を識別できる情報を、原則として下記目的のみに使用いたします。1.当選者へプレゼントを送付するため 2.アンケート集計処理を正確に記すため。例外的に他の目的に利用する場合は、ご提供いただく際に別途、その使用目的を明記いたします。
 
【photo by Kazuhiro Matsumoto】
 

→このメルマガで紹介されていた「パイプロイド」を是非購入したいのですが、こちらのメルマガの淘宝網ショップの連絡方法、あるいはどこで買えるかを教えていただけませんか?【中国 yxfood

←申し訳ありませんが、本メルマガの淘宝網ショップは現在工事中です。「パイプロイド」が購入できる場所については、こちらをご覧下さい。購入するのが難しい方は、メールで直接本メルマガまでお知らせください。代理購入を引き受けます。

→台湾のギネス記録博物館は、アジア初のギネス分館で、世界では5番目の分館ですね。所在地は台中ですが、ネットで調べてみてください!(本メルマガの「ギネス博物館」を読んで)【台湾 逸軒

←調べたところ、台中にアジア初、世界5番目の分館が建てられ、世界最大で資料も最も整ったギネス博物館だったのは確かです。しかし既に対外開放を停止しています。現在世界にある6つの分館の最新所在地は、以下をご覧ください。

【更新速報】

1.アラヤ株式会社の2009年の年賀はがきとカレンダーのデザインが完成しました!

2.大阪道頓堀の奇妙な動物大集合

 
10/15(Wed)-10/21(Tue)
好きなものをお選びください<絵画・写真・ファッション・映像・マルチメディア>

10/16(Thu)-10/17(Fri)
渡部 一也展<絵画>

10/17(Fri)-10/19(Sun)
LULUCO 「睫を読まれる」<イラストレーション>

10/17(Fri)-10/20(Mon)
コヲジロック!!!「rock,stock & red check revolutions」<絵画・立体・グラフィックデザイン・写真・映像・マルチメディア>

  ALAYA
 
 
 

2008年10月10日第35号(通巻第142号)・FOR LADY・
 

デニムの耳の再生

【コラム編集:詩音】先日、特集で紹介した「第7回日本ファッションウィーク」で、参加したブランドの多くが環境問題を今回のテーマとしていた。また、ファッションウィークの一環として、六本木の東京ミッドタウンでは、特別展「デニムの再生【RE−BIRTH】」が開催されたが、これは環境保護のコンセプトを伝えるためのものだった。大型織機でデニムを織る時に出る切れ端で製作されたさまざまなアート作品―――「デニムの耳自転車」、「デニムの蓮」、「螺旋のドレス」などは、クリエイティブで形も美しく、たくさんの通行人が足を止めて鑑賞したり、写真を撮ったりする姿が見られた。

デニムの耳とは何か?デニムの布を製造する際、ゆがみをなくすために縁を補強して織る必要があるが、縁の部分が非常に厚くなるので、織りあがった布の硬くて厚い縁(耳)を切り落とす。デニム産地の一つである日本で1日に捨てる「耳」をつなぎ合わせると、20万メートル以上になるという。これが1年の「耳」の量ならば、地球をおそらく2周半するだろう。この数字を聞くと、誰もがもったいないと思うに違いない。これが、今回の展覧会が開催されたきっかけなのだ。

さて、このデニムの耳がどう処理されるのか、詳しく見てみよう。切り落とされた耳は、細い白糸とブルーのデニム地からできていて、柔らかさと硬さの両方を兼ね備え、見れば見るほど興味深い。だが、デザイナーの目から見ると、興味深いだけでなく、独特の魅力があるのだという。150台あまりの廃棄自転車にデニムを巻きつけて組み合わせた「デニムの耳自転車」は、まるで空まで飛んで行きそうでワクワクする。名画の「睡蓮」から名前を取った「デニムの蓮」は、縫製の過程で切り落とされた布とデニムの耳を美しく組み合わせたものだ。最も人気がある「螺旋のドレス」は、高さが7メートルもあり、2階に上らなければ全体が見られない。これももちろん耳から作られている。デニムの耳はこのように多彩な表情を持ち、見ているとまるで心を満たしてくれるかのような感動がある。

現在、デニムの耳の花、デニムの耳の玩具などのグッズは、東京・西日暮里の直営店EDWIN DENIM GALAXYとイトーヨーカドーのオンラインショッピングで購入可能だ。

デニムの再生【RE−BIRTH】」 http://www.denimnomimi.com/
  イトーヨーカドーオンラインショッピング  http://www.itoyokado.jp/fashion/20208/30274/

「ピンクリボン」キャンペーン

ピンクリボンはもともとアメリカから始まり、日本では2001年から参加している。このイベントは、日本の大企業やマスメディア、民間団体などからたくさんの支持を得ている。毎年、東京タワー、表参道ヒルズ、東京都庁などの有名な建築物にピンク色のライトを使って女性の健康意識を喚起するほか、知識講座、ポスターデザイン大賞、スマイルウォーク大会、街頭でのパンフレット配布、各種ブランドの限定商品販売などによる乳がん検診普及活動が年々広がりつつある。

アメリカでは8人に1人が、日本では20人に1人が乳がんを発症する。実は乳がんはすでに、30代から60代の女性の死亡原因トップになっているのだ。健康に対する知識が不足しているために検診を受けていない女性たちもいるが、定期健診をして早期治療を行えば、発症に伴う多少の苦痛を和らげることができるのだ。ピンクリボンはこのことを活動の出発点とし、女性たちに乳がんの危険やそれに関する知識、予防と対応方法などを伝え、女性たちがもっと自分の体を理解して健康に注意するよう呼びかけている。

今年のピンクリボンは、インターネットによる呼びかけを強化し、Yahooやgooなどの大型ポータルサイトでもピンクリボン専用ページがあるほどだ。サイトには、ピンクリボンの紹介、イベントのお知らせ、女性の健康に関する豆知識、日本全国の病院の所在地などが掲載されている。gooのサイトでは、今年のテーマを「あなたとあなたの大切な人たちへ」とし、女性だけでなく、もっと多くの男性にもピンクリボンの活動を知ってもらおうと努めている。

「美しさは健康から」がいまや常識となっている。ピンクリボンが人々に感動を与えるのと同時に、女性の美しさを守ろうという意識が社会全体に広がっている。ピンクリボンの活動によって、すべての女性たちの笑顔を守ることを願っている。

Yahoo Japanピンクリボンキャンペーン http://pinkribbon.yahoo.co.jp/
  Gooピンクリボンキャンペーン http://pinkribbon.goo.ne.jp/

10月14日は「鉄道の日」 全国でイベント

日本では1年でこの時期、鉄道関連のイベントが最も多い。1872年10月14日に新橋〜横浜間で初めて鉄道が開通し、のちにこの日を記念する「鉄道の日」が制定されたことから始まる。今年も10月11、12日に、東京・日比谷公園で開かれる、今回で15回目の「鉄道フェスティバル」をはじめ、JRや全国の鉄道会社がそれぞれ工夫を凝らしたイベントの開催、限定グッズの発売が行われる。
 
■鉄道博物館
昨年の14日、さいたま市に鉄道博物館が開館した。1周年記念で、普段は入れない展示車両運転台からの操作体験、「Suica」を使ったクイズラリーやペンギン展、記念硬券きっぷの配布などが予定されている。26日まで。
 
■PASMO 限定グッズ
PASMO(パスモ)は、主に首都圏で使えるICカード。そのPASMO協議会公認グッズが、鉄道フェスティバルで限定発売される。ミニミラーや缶バッジ、バス型目覚まし時計など計8種類で、ピンクに「PASMOのロボット」がかわいらしく、男女問わず人気が集まること間違いなし。

■きんてつ鉄道まつり2008
私鉄で日本一の営業距離を誇る近鉄。13日に大阪線・五位堂駅そばの車庫が公開される。「アーバンライナー」などの特急列車、団体列車が一堂に並び、40tクレーンで電車を吊り上げる実演、電車との綱引きなど、鉄道を身近に知ることができる、1年に1度のチャンスだ。

かつての鉄道イベントは、鉄道ファン限定のイメージが強かったが、最近は入場無料、秋の行楽シーズンと重なるため、家族連れも多い。鉄道会社も将来の利用客となる子ども向けのイベントを増やすなど力を入れている。【協力:近畿日本鉄道】

SuicaはJR東日本の登録商標です。
  PASMOは(株)PASMOの登録商標です。

鉄道博物館 http://www.railway-museum.jp/
  PASMO http://www.pasmo.co.jp/(日・英・中・韓)
  近鉄電車 K's PLAZA http://www.kintetsu.co.jp/(日・英) 

東京の流行観察者

独創的なファッションイラストと、可愛くてユーモアのある寸評……最近、個性的なブログ「お洒落ビト目撃ブログ」が日本で話題を呼んでいる。テレビ東京のバラエティ番組「うぇぶたま」でも大きく取り上げられ、日経BP社による「このWeb2.0がすごい!」のランキングにも挙がったほど。ますます多くのファッショナブルな女性たちが、このブログを自らのファッションの参考にしており、今まさに人気上昇中だ。

これまでネットでは、街で見かけた素敵なファッションを写真やビデオで紹介するのが多かったが、自分でイラストを描いて、さらに評論を加えるという観察のサイトは少ない。「お洒落ビト目撃ブログ」は、イラストレータのashimaiさんが「独断と偏見」で、街で「わあ、おしゃれだ!」と感じた人について個性的な評価を行うもので、目撃した日、場所、その人が身につけていたものなどを詳しく記録している。彼女の記憶力と創造力にも感心させられるが、彼女の生活を愛する鋭い目や独自の審美眼にも感服してしまう。

「目撃日:7月18日(金曜日)。目撃場所:上野駅構内。何してた?:上野丸井方面へ向かう。評論:30代前半〜半ばくらいの、外国人の方ですが、明らかにカッコ良いオーラを放っていた。カーキのオールインワンをシンプルに着ていますが、テロっとした素材なので身体のラインがはっきりし、尻がうんとプリッとしている!豊満だ・・・ありがとうございます。こうゆうテロっと素材のオールインワンは肉がしっかり付いていないと格好悪いですよね。扁平だったりガリだと貧弱かも。この方は決して太ってはいなくて、付くべきとことには付き、ウエストなどは締まっている・・・のですごく似合う。案外109系などで買ったプチプライスものかもしれません。そこにLOUIS VUITTON(恐らくダミエ)を合わせるところもセンスありますよね。一点高級主義といいますか。足元の朱赤も効いてます。うまい。」

Ashimaiさんの好きなタイプは、東京の高円寺、下北沢、原宿などに出没する、古着であっても上手に、おしゃれに着こなしている人たちなのだそうだ。「お洒落ビト目撃ブログ」をもっと読むと、ここで紹介されているのは決して「ブランドで身を固め」て個性がないという人ではない。高価なものではなくても、「おしゃれそのものの力」を持っている人たちばかりだ。

このブログに描かれているように、ashimaiさんは本当にハンチングをかぶって、虫眼鏡をのぞく「ファッション学者」みたいな人なのだろうか?あえて自分の写真を公開していない彼女は、微笑みながらその謎を東京の澄み切った空に残して、今日も街のあちこちで、独特の鋭い、そして興味深いファッション観察を続けている。

(C)2008 ashimai

ashimai公式サイト http://www.ashimai.jp/
  お洒落ビト目撃ブログ http://ashimai.jugem.jp/?cid=23

一億円のリカちゃん

輝く大きな瞳、可愛いらしい鼻、笑顔が魅力的なリカちゃん人形は、日本では誰もが知っている着せ替え人形の代名詞ともいえる存在だ。リカちゃんは、1967年に誕生してから41年もの歴史があり、累計販売数は500万体を超えている。最近では玩具の分野だけにとどまらず、国民的アイドルとしてさまざまな活躍をしており、他の商品の宣伝キャラクターになったり、世界各国のファッショングッズとコラボレーションしたり、マンガ、ゲーム、音楽などの作品に登場したりもしている。

リカちゃん人形が愛されるのは、おそらく東洋的な顔立ちと小さくて可愛い体つきが日本女性に親近感を与えるためだろう。また、リカちゃん人形はファッション、家庭、友達、仕事などのテーマを持っているが、日本女性の考え方に伴ってリカちゃんも変化を遂げている。そのため、常に新しい商品が生み出され、リカちゃんはリアルライフで女性たちの憧れの存在となってきた。リカちゃんが女性たちの憧れるライフスタイルや価値観を代表してきたのかもしれないし、日本人女性1人1人の心に自分だけのリカちゃんがいるのかもしれない。

最近、東京・池袋で開催されたリカちゃん展は、大人の女性向けのもので、リカちゃん人形が年代別に展示されており、誰もが自分が子供の頃に親しんだ人形を見つけ出すことができる。自分のリカちゃんを見つけた瞬間、記憶の箱が開いて、思わず温かい気持ちや感動が流れ出すだろう。こうした少女時代の気持ちは、年齢とは関係がない。

このほか、ファッションブランドとコラボレーションし、数量限定で作られたリカちゃんも展示されている。今回はさらに、合計51433カラットにもなる881個の最高級ダイヤモンドで飾られ、ビロードと羽毛のついた深紅のドレスを着たリカちゃん人形も展示された。ダイヤモンドの総額は1億円を超え、リカちゃん人形の歴史上で「最も高貴な」リカちゃんとなった。

リカちゃん http://licca.takaratomy.co.jp/

おすすめ京都・嵯峨野を満喫する旅

【コラム編集:飾磨亜紀】日本を代表する観光地・京都をめぐるスポットは多い。しかも、もうすぐ紅葉の美しい季節を迎える。そこで今回、旅好き女性スタッフおすすめの京都・観光ルートをご紹介する。

まず、JR京都駅から山陰本線・嵯峨嵐山駅で下車し、さらに北の亀岡までを「トロッコ列車」に乗って、嵯峨野の山々を走り抜ける。この観光列車は、7.3kmの距離を約25分で結び、春は桜、夏はセミ時雨、秋は紅葉、冬は雪景色と、日本の四季を満喫できる。そして、亀岡から戻る時は「保津川下り」で決まり。3人の船頭が交代して棹や櫂で舟を巧みに操り、巨岩や激流の間を進んでいくのはとてもスリリング。多少濡れるのも覚悟しつつ、ラフティングを楽しむ若者に遭遇したり、甘酒や団子などを売る「船の売店」が横付けしたりと楽しい約2時間(季節によって異なる)の旅だ。

嵐山に着くと、かの有名な渡月橋が迎えてくれる。舟を降り、涼やかな竹林の小道に入ると、ここでなんとティッシュ製のマツタケが売られているらしい(もちろん食べられないが本物そっくり)。そしてこの小道を抜けると、野宮神社が現れる。縁結びや子宝安産の神様として知られ、お守りなどは女性たちに大人気。ここで緑の「苔のじゅうたん」を眺めて、ほっと一息つくとよい。ちなみに10月19日には、約1200年前の平安時代の華やかな衣装を着た人々が練り歩く「斎宮行列」が行われる。

この嵯峨野は、かつて多くの平安貴族たちが別荘を建て、虫の音に耳を傾けて美しい月を眺めたほどの景勝地。時代を経てなお、その風情が味わえるエリアだ。【下村浩子、「洛人」提供】

嵯峨野トロッコ列車 http://www.sagano-kanko.co.jp/(日・英)
 野宮神社 http://www.nonomiya.com/

永遠に落ちることのない矢

月曜日の朝の太陽が静かに昇る頃、その前夜に一つの大きな芸術の星が失われたという訃報が日本中を驚かせ、それがアジア全体へ、そして世界へと広がっていった。「昭和最後の代表的スター」と呼ばれた緒形拳が、白髪頭に手をやりながら、突然この世界に別れを告げて逝ってしまった。

芸能界に入って半世紀、出演した映画、ドラマ、舞台劇などは数え切れず、個性的な演技によって独自の地位を確立していた。主演した映画作品は何度も賞を取り、中でも「楢山節考」はカンヌ映画祭でパルムドールを授賞している。また、紫綬褒章を受章したことは、氏の芸術における貢献および達成したものを証明している。

緒形拳の映画はあまり見ていないのだが、私は地球紀行や環境保護のドキュメンタリーでの役柄が非常に好きだった。かなり以前の「大黄河」や「万里の長城」でも、最近の「素敵な宇宙船地球号」や「プラネットアース」にしても、雄大で迫力のある画面の中に、彼一人がいれば、彼の深く厚みのあるナレーションさえあれば、その迫力に心が震え、いつまでも忘れることができなかった。

死因は、約10年前に発見された肝臓がんだそうだ。だが緒形拳は病気のことを決して言わないと決め、家族とプロダクションにも外部にもらさないように命じて、演技を続けた。5日前、フジテレビの「風のガーデン」の製作発表会に出席したとき、「人の生老病死は自分ではどうにもならない。いつかは誰でも死ぬ。」ということを静かに語っていた。また、親友の津川雅彦は、突然の入院後、ずっと病床を見守っていたが、「歌舞伎役者のように虚空をにらみながら、静かに息を引き取った。とても安らかで、まったく苦しみを見せず、名優らしい最後で、かっこよかった。立派な最後だった。」と描写した。

葬儀の祭壇には、緒形拳が生前に揮毫した「不羨富、不憂貧」、「不惜身命」などの3つの書がかけられた。それを見ていて、ふと最も尊敬する建築家の黒川雅之先生を思い出した。先生のブログ「曼荼羅紀行」に、「生と死」についてのすばらしい言葉が書いてあったのだ。

「真剣に生きて、死の瞬間は単にフェードアウトしたいと願う。矢のように生きて落ちることなく、そのままポッと消えたいと思う。」

緒形拳は永遠に落ちない一本の矢であり、この俗世からただ突然消え去っただけなのだ。いつか我々は、あちらの世界で、彼が力強く飛び続けているのを見るかもしれない。

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