2012年9月7日 第34号(通巻第328号)

日本で一番セクシーな美女

日本で一番セクシーな美女と言ったら、多くの人が異口同音に「峰不二子」の名前を挙げるに違いない。彼女は、世紀の怪盗「ルパン三世」が主人公のアニメに登場するルパンの恋人であり、女怪盗でもある。不二子はすばらしい美貌だけでなく、男性を夢中にさせ、女性がダイエットの目標にするすばらしいスタイルの持ち主でもあり、身長167p、スリーサイズは99.9p、55.5p、88.8pだ。神様がこんなにすてきなスタイルを与えたのは、おそらく彼女だけだろう。スタイルに加えて小悪魔的な性格を持つ不二子は、人々に憎まれたり愛されたりする。さて、不二子をモデルとして開発された女性用インナー「女の欲望×峰不二子」が全国で順次発売される。おなか補正やヒップアップなどの効果を持つインナーとレッグウェアによって、不二子のスタイルに近づくことができるというのが、この製品の最大の特徴だ。

「女の欲望」は、株式会社トレインが開発したインナーブランドで、2007年の発売以来、累計400万枚以上を売り上げた。今回「ルパン三世」誕生40周年に当たり、トレイン社はさらに多くの新しいユーザーを獲得するために、ヒロインの峰不二子の名前を掲げて、「女の欲望×峰不二子」シリーズを発売する。主な商品は、バストUPタンクトップや、くびれシェイプ極薄キャミソールなど35種である。LOFT、東急ハンズ、ドンキホーテなどの雑貨店で販売される。各ショップでは、不二子の全身パネルが設置される予定だ。

不二子のスタイルに憧れる女性は尽きることがない。そもそも不二子は二次元の世界に住んでいるのだから、スリーサイズの数字を言うのもナンセンスである。だが不二子のような小悪魔的なちょっと危険な香りのする魅力も、まさに女性に生まれた特権であり憧れなのである。現実の世界にいながら、彼女と同じスタイルになるには、おそらく想像もできないほどの努力をしなければならないだろう。それでも、女性が美しさを追求し続けることは、決して悪いことではない。深夜のテレビ番組をつければ「これを着ただけですばらしいスタイルになれる」というキャッチフレーズがよく聞こえてくるが、今もっとも注目すべき「女の欲望×峰不二子」のアイテムで、キレイ+魅惑的な女性へと変貌を遂げ、まわりの男性陣をアッと驚かせよう!数年前に流行した「女であることはすばらしい」という広告コピーをふと思い出した。(緋梨執筆)

(C)2012 train co., Ltd.

トレイングループ http://www.train.co.jp/(日、英、中)   トレインショップ http://www.train-shop.net/

新宿のロボットレストラン

新宿の歌舞伎町と言えば、中国人観光客の間では純粋な歓楽街と考えられている。実際、歌舞伎町地区にはたくさんの飲食店、映画館、ゲームセンター、クラブ、バー、ナイトクラブなどが集まっており、それらが娯楽産業を作りだし、世界的に有名な不夜城を形成しているのだ。歌舞伎町は確かに人間の欲望を刺激する街だが、夜な夜な歌を歌い、酒を飲み、踊りまくることこそ、都市の活力と安定を積極的に証明していると言えるのではないだろうか。並はずれてにぎやかな歌舞伎町からは多くの個性的な娯楽施設が生まれ、レストランも独特の風格を持っている。この夏、また一つ新しいレストランが開店し、多くの人の目を引き付けている。一体どんなレストランなのか、見てみよう。

今年の7月初め、渋谷や新宿の街に立っていると、このような光景を見かけることがあった。大型の台車がゆっくり通りを走ってくる。上に乗っているのはコンテナではなく、ビルの一階分ぐらいの高さの巨大な二人の金髪碧眼の女性である。よく見ると、女性たちの上半身は「北斗の拳」のようなスタイルで、下半身は「ガンダム」のような鉄製のフレームになっている。さらによく見ると、「彼女たち」は体を動かしている。手を振ったり、うなずいて微笑んだり……。これはトラックが貨物を運んでいるのではなく、歌舞伎町の新しいレストランのオープンを宣伝するイベントだったのだ。これらの「女巨人」は、レストランの最も重要な「看板娘」であり、人の表情や動作を高精度に模倣した大型ロボットなのである。レストランの名前も、「ロボットレストラン」と単純で、非常に覚えやすい。

ロボットレストランの宣伝によれば、店には全部で4台のロボットがあり、高さは3.6メートル、3年間を費やして開発されたという。「彼女たち」の製作費は、何と100億円だそうで、この投資額を聞くと、我々は娯楽産業に秘められた高い収益率に感嘆せざるを得ない。毎週月曜日から土曜日まで、夜のとばりが降りると、レストランでは太鼓のショーやドラゴンダンスが行われる。そして、電光が輝くロック音楽や、ネオンや飛行機や戦車やバイクが交錯する中、女巨人たちが堂々と登場し、観客と一緒に歌ったり踊ったりする。その場に身を置くと、光り輝く別世界に行ってしまったような気分になる。ちなみに、ロボットレストランの入場料は3000円で、観客たちもショーガールの指導の下に、自分でこれらの美しいロボットたちを操縦することができる。(凱特執筆)

ロボットレストラン http://www.shinjuku-robot.com/pc/top/

あっちゃんに祝福を

今年の夏の空気には、微かな悲しみと名残惜しさが混ざり合っている。8月27日の夜、日本の国民的アイドルAKB48の絶対的エースだった前田敦子が、自分の夢が始まった原点――秋葉原のAKB劇場に戻って、AKB48での最後の出演となる卒業公演を行った。これによって彼女は、自分とAKB48のメンバーたちをこの7年間応援してくれたファンたちに対して、感謝の気持ちを伝えたのだ。

 時間は2012年3月25日にさかのぼる。あっちゃんは、さいたまスーパーアリーナでの3days公演の最後の日となったこの日の舞台で、会場の2万5千人の観衆に対して、涙を浮かべながらAKB48からの卒業を宣言し、現場は騒然となった。卒業のニュースは、翌日の各メディアを席巻した。あっちゃんのこの卒業のニュースは多くのファンを動揺させたが、彼女のこの決定は彼らの支持と声援を得ることができた。そしてファンたちは、卒業後の彼女の芸能界でのさらなる活躍を願ったのである。

 あっちゃんの卒業を祝福するために、8月24日から27日まで、東京で最もにぎやかな駅の一つである秋葉原で、「祝!AKB48卒業記念 前田敦子ポスター展in JR秋葉原駅」が開催された。4日間のポスター展では、あっちゃんがAKB48に入ってから現在に至るまでに参加したインタビューやイベントや広告写真など、150種の写真をポスターにし、彼女のAKB48での7年間の成長の過程を展示した。また、あっちゃんの卒業を祝って、秋葉原のメインストリートである中央通りの両側には、5メートルおきに「祝、前田敦子AKB48卒業」と書かれたピンクののぼりが掛けられた。27日の最終公演の開演数時間前には、AKB劇場があるドン・キホーテのビルの前にたくさんのファンが集まった。多くの人は会場に入って前田敦子に最後の祝福を送ることができなかったが、一人一人が自分の方法で彼女への愛を表現し、心からの祝福の気持ちを伝えたのだった。

前田敦子は14歳でAKBに入り、7年の間にAKBの不動の中心となり、自分の努力によって仲間たちを率いてきた。最初は観客がたった3人だった劇場から一歩一歩成長し、ついに劇場から1830メートル離れた東京ドームまでたどり着いた。この7年の間、我々は彼女たちの成長と彼女たちの友情を目撃してきた。AKB48をただのアイドルだと言ったら、それは正しくない。AKB48は一冊の本、友情と涙と汗を織り交ぜて記録した、啓発書のようなものなのだ。そして前田敦子は、その本の不変のテーマなのである。(Luc執筆、撮影)

AKB48公式サイト http://www.akb48.co.jp/ (日、中など12ヶ国語)   前田敦子オフィシャルブログ http://ameblo.jp/atsuko-maeda/
  前田敦子- Google+ https://plus.google.com/116582420246242769167/posts

紙パイプの動物たち

紙パイプで作るロボット「PIPEROID」と言えば、ご存じの方も多いだろう。日本で大人気のこの紙の工作キットは、2006年に誕生して以来いろいろなメディアにも取り上げられ、世界各地から問い合わせが寄せられる。日本では江戸時代からさまざまな紙の工芸品があり、「PIPEROID」はこうした日本文化に根源を持つ色や形を継承すると同時に、紙パイプを使うことによっていろいろな造形を創り出している。デザイナーたちのすばらしい創意には感服するばかりである。

「PIPEROID」を販売している株式会社コトでは、今年の9月5日に、同じように紙パイプを素材とした新商品「PIPEANIMALS」を発売した。シンプルでわかりやすく、写実的な手法で可愛い動物たちの姿を表現しており、パッケージを利用して展示台を作ることもできる。今回発売されたものは四種類あって、それぞれが個性的な特徴を持っている。草原で監視する百獣の王ライオン、南極をのんびり散歩するペンギンの一家、水辺で日光浴をしながらエサを探すワニ、普段は温厚だがデートの前になると身づくろいに励むゾウ。以前の商品と同じで、のりも要らず、はさみがあれば30分から1時間で完成する。達成感が充分ある上に、四種類そろえてデスクの上に置けば、きっとみんなにうらやましがられるだろう。値段は一つ1260円である。

嬉しいニュースはこれだけではない。「PIPEROID」シリーズにも、新しい仲間が加わった。「ドクター・ペンク&べアボーグ」は、まだ見ぬ古代遺跡を求めて探検に出かけたドクター・ペンクと相棒のべアボーグである。べアボーグは超怪力で、右手に装備された「ベアクロー」で道を切り開く力を持っているが、いつもハチの巣に気を取られて探検の道がなかなか進まない。「ペグ&リム」は、路上で歌を歌っていた時に音楽の実力を認められ、ベースとドラムのデュオでデビューすることになった。ところが先輩のガイザーに報告したところ、「俺も加えて三人でついにバンドを結成か!」と誤解されて困っている。新しいメンバーは一つ800円で、東京のインテリアショップやミュージアムショップなどで販売されている。

また、東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2012でも、「PIPEANIMALS」と新キャラクターが紹介される。ショーは9月5日から7日までで、会場は東京ビッグサイトである。「PIPEANIMALS」と「PIPEROID」があるのは西3ホールである。興味のある方は、是非行ってみてほしい。(Michelle執筆)

写真提供:株式会社コト

PIPEROID http://piperoid.jp (日、英)   PIPEANIMALS http://pipeanimals.jp

記憶の中の思い出の地

最近友達と話していて、みんなと意見が一致するのは、現代の都市の風景は変化が速すぎるということです。子どもの頃の記憶はもちろんですが、数年前に行ったばかりの店や、写真に撮ったばかりの景色が、もうなくなっているということもあります。本当に寂しい気持ちになります。私は、新たな開発は破壊と同じであるとずっと思ってきました。しかしこれは、矛盾を含んだ、答えのない問題でもあります。破壊や取り壊しがなければ、新しいものを作ることはできないのですから。でも、古いものはすべてだめなのでしょうか?長い歳月を経てきた建築物は、存在し続けてはいけないのでしょうか?私は昔風の街がとても好きで、老舗はもっと好きです。そして昔の友達も。私のある友達は、日本に行くと同じ場所に行き、同じ店で食事をし、同じお土産を買ってくるのが好きだそうです。毎回行程が同じでは新鮮味がないように思われますが、彼女はこうしたお馴染みの安心感が好きなのだそうです。こういう考えにも説得力がありますね。新しい場所に行けばわくわくしますが、よく知らない場所なのでちょっと不安にもなります。でも、なじみの場所に行けば、親しみがあるのでリラックスできます。記憶とはとても不思議なものです。頭や舌に記憶があるだけでなく、人の身体もよく行く場所への移動ルートをある程度記憶しているのだそうですが、みなさんは信じられますか?

例えば、ある駅を出てまっすぐ歩き、二番目の信号で右に曲がったところによく行くパン屋があるとします。二、三回行った後では、そこに行くと考えなくても身体が自然に反応して行動するようになるのだそうです。もっと簡単な例を挙げれば、毎日通勤や通学で使うルートや、目に見える風景や、バスや電車の放送まで、とてもよく覚えているでしょう?でもある日、あるはずだったラーメン屋やスーパーや本屋が忽然と消えてしまって、他の店になっていたら、何か落ち着かない感じがするはずです。私は想像してみました。もしいつか東京に行って、東京タワーや、浅草寺の雷門の大提灯や、お台場のレインボーブリッジや、銀座の和光の時計台がなくなっていたら……、その東京は、もう東京ではありませんね。

五月に私は、札幌の羊ヶ丘展望台を再訪しました。「好きです」と書かれた丸い看板や、青空の下で緑の草をはむ羊たちを見た時、五年前にここを取材した時の様々なできごとが突然心に浮かんできました。私にとって東京ディズニーリゾートは、初めて日本に行って、初めて日本人と日本語で話した場所だったし、葛西臨海公園は、初めて日本語学校のクラスメートたちと校外学習で出かけた場所だったし、原宿の竹下通りは、初めてプリクラを撮った場所だったし、北海道の大通公園は、友達と一緒に雪まつりを鑑賞した場所だったし、東京の人形町は、母と一緒に人形焼を買った場所だったし、それから、それから……。これらは記憶の中で、思い出を残した場所になっているのです。私は、それらが永遠に存在することを願っています。みなさんにとって、思い出の場所はどんなところですか?(哈日杏子執筆、撮影)

公益社団法人日本都市計画学会 http://www.cpij.or.jp/ (日、英)  哈日杏子のブログ http://harikyoko.wordpress.com/ (中、日)

第34回 表参道

【表参道の概要】原宿駅から青山通りまで延びる、全長約1キロの通りである。両側には美しくまっすぐ立つケヤキが植えられており、昔は「東洋のシャンゼリゼ」と呼ばれた。もともとは明治神宮の参道だったが、現在は芸術とファッションに敏感な人々が集まり、高級ブランドやファッションの店が軒を並べて、人々の目を楽しませている。ファッション雑誌のカメラマンたちが撮影に使いたがる、重要なファッションとデザインの中心地である。

【表参道ヒルズ】7年前に開業した。建築家の安藤忠雄が「同潤会青山アパート」の跡地で再開発と設計を行ったもので、有名ブランドの集まる商業施設となっている。全長250メートル、地上地下各3階で、三段階に分けて徐々に低くなるフロア構造が、景観に調和している。表参道ヒルズの完成によって、表参道はまた一つ新しい道を獲得し、世界に向けて最も日本らしい特色を持つ流行情報を発信している。

【東急プラザ表参道原宿】明治通りと表参道の交差する十字路に、今年の4月に開店したばかりのランドマーク的ファッション総合ビルである。「ここでしか」「ここだから」をコンセプトとして、新業態を含む店舗を27店集めている。屋上には人造の森があり、観光客はにぎやかな街の中でも緑に抱かれる気持ちを味わえる。ショッピングに疲れた時は、優雅なカフェで休んで、ゆっくりすることができる。(姚遠撮影、執筆)

タイトル:「共生」
場所:表参道ヒルズ同潤館
撮影のポイント:ツタが一面にからんだ建築物は非常に壮観だが、遠くから見ると緑の葉がよく見えず、視覚効果が伝わらない。そこで、あえて入口の局部を切り取り、対角線の構図でダイナミックな雰囲気を出した。
使用フィルタ:Lo-fi +彩度(ツタの厚みや、壁面や灯りとのコントラストを強調する。)
タイトル:「のんびりと」
場所:表参道ヒルズ入口
撮影のポイント:表参道の巨大なマークのついた壁にのんびり寄りかかる男性が、左下の愛犬と無言で見つめ合っている。一本のリードが、彼らの間の交流をつないでいる。表参道の臨場感を感じさせる写真である。
使用フィルタ:Hefe+彩度(茶色の色調が黄昏を感じさせる。フレームの装飾効果。)

タイトル:「往来」
場所:都道413号線
撮影のポイント:クリスマスのイルミネーションで飾られる人気の通りの、普段の「素顔」である。画面の奥から放たれてくるような無数の放射線が、車の流れの無限の奥行きを構成している。
使用フィルタ:Hefe+彩度−フレーム(路面の質感の表現を強め、フレームを除去して映画スクリーンのような効果を上げる。)
タイトル:「無限」
場所:東急プラザ表参道原宿入口
撮影のポイント:上昇するエスカレーターにできるだけ近づき、頭上の万華鏡のような鏡面から反射する色とりどりの断片を、そのままつなぎ合わせて、一つの画面の構図にした。
使用フィルタ:Hefe+彩度(オレンジ色の灯りと、真っ赤な安売りの看板の色彩効果を強調する。)

表参道ヒルズ http://www.omotesandohills.com/index.php(日、英、中、韓)
  東急プラザ表参道原宿 http://omohara.tokyu-plaza.com/(日、英、中、韓)

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