三十分で十歳若く

日本の美容会の研究によれば、人の年齢を判断する場合、着ているものや化粧よりも皮膚の状態の方が重要なのだそうだ。深いしわや目立つ毛穴を覆い隠せなければ、流行の服を着ても化粧に工夫をしても、実際年齢をごまかすことは難しい。美しさを愛する女性の最大の悩みは皮膚のたるみであるが、不可抗力の重力によって皮膚が垂れて、口元のしわ（ホウレイ線）が同年代の女性より深いだけで実際年齢より十歳も老けて見えてしまうのだ。

十年前の記憶を呼び起こすために、美容のカリスマ、IKKOさんの考案した、ハリウッドのセレブ御用達のアイクリーム「アイセンシャル」とドライヤーを併用した三分間の美容法を試してみよう。まず指でほほを引っ張って、ホウレイ線が最も目立たなくなる位置を探す。次に、三段階に分けてクリームを塗る。１．頬骨の下にクリームを塗り、ホウレイ線が消える方向に頬をひっぱり、ドライヤーの冷風を引っ張ったのと同じ方向に動かして乾かす。２．頬骨にクリームを塗って、同じように引っ張りながらドライヤーで乾かす。３．最後は目じりも同じようにする。ここで重要なのは、下から上に段階的にリフトアップすることで、この効果は8時間続く。この後ファウンデーションを塗る時に、軽くたたくように塗って効果が消えないようにする。

もちろん、もっと簡単なスプーンによる美容法を試してみるのもよいだろう。この方法を使えば、家にいながら美容会のカリスマ、高橋ミカのゴッド・ハンドのマッサージと同様の効果が得られる。マッサージの前に、保湿用のクリームを塗り、冷たくしたスプーンを使えば効果が高まる。１．耳の付け根のくぼみから首の根元までリンパ腺に沿って5回。２．下あごからこめかみに向かって左右それぞれ3回。３．目の下からこめかみに向かって左右それぞれ3回。４．目の上からこめかみに向かって左右それぞれ3回。５．額からこめかみに向かって左右それぞれ3回。６．耳の後ろから鎖骨に向かって左右それぞれ3回。マッサージは、イタ気持ちいいぐらいがちょうどいい。顔の半分だけ試して、まだマッサージしていない側と比べてみると、小顔効果がはっきりとわかる。この方法は持続時間が短いが、顔の筋肉はふだん鍛えるのが難しいので、毎日数分行うだけでかなりの効果が得られる。根気よくやれば、お金を一銭も使わないで十歳若返るのも夢ではない。（吾東執筆）

アイセンシャル公式サイト　http://www.elegancy.co.jp/index.html

初めての「東京オンリーピック」

ファンワークス、デジタルハリウッド、キネマ旬報、電通などが参加する「東京オンリーピック聯盟」は今月初め、架空のスポーツをテーマとした映像作品「東京オンリーピック」を製作することを決定した。この作品は北京オリンピックが開幕する8月8日に合わせて、ネット上で盛大なイベントを開催する予定だ。

架空の夏季オリンピック競技をテーマとして、クリエーターが実写やCGを用いて5分から10分ほどの動画作品を制作する。このイベントは「スキージャンプ・ペア」を手がけた真島理一郎氏が総監督を務め、まず最初に公式サイトとYouTubeの「東京オンリーピックチャンネル」を開設した。このチャンネルでは予告編や参加クリエーターの過去の作品を公開している。また、架空のスポーツ競技や「走る」「聖火リレー」などの特定のテーマに対して、動画の投稿コンテストを行い、YouTubeのチャンネルでユーザーから作品を募集する。9月末にはクリエーターとユーザーの作品によってDVDを製作して販売する。

「OnlyPic」とは、Only Pictures（唯一無二の映像作品）の略で、世界中の個性的なクリエーターの「想像」と「創造」を動員することを目標にしている。「大会」のスローガンは、「No.1にならなくてもいい。オンリー1のスポーツ大会になればいい。」である。また、2008年を「オンリーピック元年」とし、今後は4年に一回開催する予定だ。

「東京オンリーピック」のカテゴリーは次の三つである。１．「オンリーピック公認競技」選抜選手（プロのクリエーター）たちのオムニバス・スポーツ競技約15種（2008年8月公開）。２．「オンリーピック公開競技」一般選手によるスポーツ映像コンテスト。３．「オンリーピック関連競技」観客やサポーターのインターネット投稿によるスポーツ提案、競技参加、および投稿（2008年2月から）。

なかなか個性的で奇抜な、スポーツを楽しむイベントになりそうだ。プロやアマチュア、そして一般のネットユーザーにも門戸が開かれている。競技を見るだけでなく、誰でも競技に参加でき、みんなで共有することができる。Web2.0によってこのような試みが可能になったわけだ。このイベントが本当のオリンピックと同じように、大成功を収めるように願っている。

鉄道居酒屋がオープン

コスプレ居酒屋、メイドダーツバー、コスプレ雀荘などの経営で、日本で店舗革命を巻き起こしているライトクリエート社が、交通博物館が閉館した秋葉原で、新しい「鉄人の聖地」Little TGVを開店した。

Little TGVは「鉄道」をコンセプトにした居酒屋である。駅員、運転手、車掌などのコスプレをした店員が、「恵比寿駅ビール」、「山手線カクテル」、駅弁など、電車にちなんだメニューを提供する。「特別車掌」には、有名な鉄道マニアである女優の木村裕子が就任した。彼女はグッズや店内のコーディネートを企画するほか、店内の撮影会に参加したり、一日駅員になったりする予定だ。

TGVは、日本の新幹線とスピードを競うフランス国鉄の列車で、そのオレンジ色の車体はみんなの憧れだ。店の入場券（500円）は、架空の鉄道会社「新秋葉電気鉄道」の切符となっており、日付などが印刷されていて、まるで本物の切符のようである。着席時には、制服を着た店員がハサミを入れて、「ご乗車ありがとうございます」と言ってくれる。

Little TGVのメニューは、「新秋葉電気鉄道」の路線図になっており、メニューが駅名になっている。路線図の中心は「新秋葉駅」で、そこから「クイック線」「揚げもの線」「サラダ線」などが延びており、「新秋葉駅」から離れるほど値段が高くなる。

店内には、SL時代の鉄道グッズやNゲージの模型などがあり、展示物も満載である。また、時おりドアが開閉する音も聞こえてくる。店内では大型スクリーンで様々な鉄道の映像を放映するほか、京浜東北線の走行ビデオも流されており、電車に乗っているような臨場感が味わえる。

チタン合金の電動自転車

パナソニック・サイクルテック株式会社と松下ネットワークマーケティング株式会社は、初めてのチタン合金をフレーム材料に用いた電動自転車「チタンフラットロードEB」を共同開発した。この電動自転車は、松下ネットワークマーケティングの「こだわり自転車工房　サイクルウェブスタジオ」のサイトで、バレンタインデー（2月14日）の午後5時から注文を受け付け、3月25日から販売を開始する。

今までの電動自転車のフレームは多くがアルミニウム合金だったが、今回は応力を分析し、チタン合金を用いることで軽量化設計を実現した。チタン合金の特性は振動が軽減されることで、それによって乗り心地が快適になる。また、耐環境性に優れた材料なので、従来の製品より長期にわたって使用できる。フレームの色は56種、タイヤは三つのタイプ、サドルは2種類あり、選択肢がたいへん広い。

「チタンフラットロードEB」はスポーツタイプの電動自転車で、健康志向のユーザーを満足させるために、「持つ喜び」「乗る喜び」「続けられる喜び」を商品開発の目標としてきた。特に様々の異なるユーザーの要求に応えるために、「私だけの一台」という満足感を実現すると同時に、充電可能なリチウム電池を搭載し、多機能の液晶パネルを設置した。一回充電すれば、151キロ走ることができる。

EBとはElectronic Bikeの略で、一台の標準価格は58万5千円である。今のところ一般庶民が買うには高すぎるため、ネット販売の予定数量は500台で、主に富裕層がターゲットになっている。だがこれからは自転車の新しい用途に応じて新商品の開発と新しいマーケットの開拓が進み、新しい自転車ライフスタイルが作り出されるに違いない。

お菓子風の入浴剤

入浴で毎日の疲労を取って心身を癒す時間は、日本人にとって非常に大切だ。入浴時間を利用して考えたり読書をしたり、あるいは浴室用のテレビやラジオの番組を楽しんだりする。また、入浴効果を高めるために、リラックス効果のある香りのいい入浴剤も欠かせない。本メルマガの中国語版の前号では紙幣型の入浴剤をご紹介したが、珍しい入浴剤はまだ他にもいろいろある。

【ガリガリ君入浴剤】種類もいろいろの、安くておいしいアイスキャンディ「ガリガリ君」が入浴剤になった！包装紙と入浴剤の形状が本物とそっくりで、ソーダ、オレンジ、グレープ、コーラの四種類の香りがある。お風呂に入れると入浴剤が溶けて、残ったバーにはガリガリ君からのメッセージが書かれている。「当たり」と書いてあったら、豪華なプレゼントがもらえる。（価格：各210円）

【うまい棒入浴剤】「ガリガリ君入浴剤」は、発売三ヶ月で100万本も売れた！そこでその第二弾として、子供たちに大人気のお菓子「うまい棒」の入浴剤が発売された。入浴剤の色と「うまい棒」の香りが合わせてあり、「めんたい」にはバラの香り、「チーズ」には柚子の香り、「やさいサラダ」には竹の香りなど、全部で8種類ある。なかなか奇抜なアイディアである。（価格：各210円）

【暴君ハバネロ入浴剤】激辛スナックの「暴君ハバネロ」はかなりの人気がある。また、ゲルマニウムなどの発汗作用を持つ入浴剤も販売量を伸ばしている。「暴君ハバネロ」の辛さには「HOT」というイメージがある。炎のようなオレンジ色の湯と、ラテン的な情熱のオレンジの香り、厳選されたソルト、唐辛子の抽出物などによって、お風呂でじっくり汗を流したい。（価格：50gで231円）（謝晨執筆）

「AXE」公式サイト　http://www.axeeffect.jp/index.html

日本で、夜眠れない時はどうするか？若者なら上着をはおって、近くの二十四時間営業のコンビニまで出かけるだろう。ところが最近、日本に住む外国人の間で新しい夜の行き先ができた。それは、夜も灯りが消えない「ドンキ王国」である。

「ドンキ王国」（ドンキホーテの別名、愛称ドンキ）は、日本中にある、一晩中営業している安売りチェーン店である。普通の二十四時間営業のコンビニなら、そろえている商品は四千種程度だろうが、「ドンキ王国」の商品はその十倍だ。家電、日用雑貨、ファッション、スポーツ用品、園芸用具、ペット用品、化粧品、薬品、飲み物、食べ物など、何でもそろっている。おおげさに言えばドンキには、およそ思いつくものなら何でもあるのだ。

私が日本に来て二年目に「ドンキ王国」の第一号店が開店したが、現在は日本全国に四十九店舗もある。いつも行きたくなる理由としては、「便利」なことと「安い」ことに加えて、「楽しい」ということがある。「ドンキ王国」の巨大な黄色い看板の下の入口を入ると、何か間違ったところに来てしまったような気分になる。天井や壁に品物がかけられ、棚や床にも並べられ……店と言うより、自由に宝探しができる迷路のような楽園に入ってしまったようなものだ。このような「楽しさ」のために、みないつまでも店内に留まり、あちこちうろついた末に何かしら気に入ったものを買っていく。自分のためであれ、友達へのプレゼントであれ、たいていは満足のいく買い物ができるのだ。気軽なアクセサリーもあれば、高級ブランドもあるが、すべてに共通しているのは、他ではこんなに安くは買えないということである。

こうした千平方メートルほどもある店舗の客の騒々しさは、夜人が寝静まる時間になると、付近に住む住民にとっては耐え難いものだろう（「ドンキ王国」が開店してから、その手の紛争が起こったこともある）。「ドンキ王国」は、繁華街の真ん中というわけにもいかないし、あまり辺鄙な場所でも困る。そのため、開店する場所については研究が必要だ。また近隣と良好な関係を保つために、一部の店舗の営業時間を変更することもある。このような微妙な調整の中で、ちょうどいいバランスを保っているのだ。もちろん、しばしば新しいタイプの店舗を増設するのも、店の新鮮さを保つ秘訣だろう。

「ドンキに行こう！」は、かつて流行の先端を行く東京の美女たちのスローガンだったこともある。みなさんも日本に遊びにくる機会があれば、くれぐれも「ドンキ王国」に行くのをお忘れなく。