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2008年4月11日第12号(通巻第119号) 毎週金曜日発行
 
 
 

「QRコード」の利用法

携帯で故人と対話する
石の声社は4月1日、IT DeSign社が製作した「デザインQR」を備える墓石シリーズ、「供養の窓」を発売した。この墓石は扉を鍵で開閉できるもので、墓参りの時には「供養の窓」から故人をしのぶことができる。墓が遺骨の収納場所としてだけでなく、故人の永遠の住まいとして考えられているのだ。墓石の扉には「デザインQR」が設置され、携帯で故人のプロフィールや生前の写真にアクセスできる。また、お参りに来た人は携帯によって記帳することもでき、故人の親戚や友人たちが、誰が来たかをお互いに知ることができる。将来は、実際に墓地に行かなくても、携帯で墓参りができるようになる予定だ。「供養の窓」の価格は、約100万円である。

アクセサリーとネットをつなぐ
清水商会では以前から、「QRコード」を備えた携帯ストラップやキーホルダー、ペンダントなどを販売している。金属部分の表面に「QRコード」が刻印されており、カメラ付きの携帯で読み取ることによって、あらかじめネット上に登録しておいた情報や画像を表示することができ、さらにはビデオ画像を備えた自分のブログなどを公開することもできる。印鑑を彫る技術を応用して作られた1センチ四方の「QRコード」の型を使い、鋳造時に金属表面にコードを刻む。こうすれば、複雑なデザインも簡単に作ることができる。表面には白いエナメルを塗布して光の反射を減少させ、コードを読みやすくしている。プレゼント用のほか、企業の販促用にも利用することができる。これらのアクセサリーはインターネットで購入可能で、銀を使ったペンダントで1万2000円ほどである。
大学生の自転車広告
日本全国の放置自転車の再利用を行っているバイクオフコーポレーションは、先ごろ無料で大学生に貸し出す「エコチャリ」サービスを開始し、「QRコード」を活用して新しいタイプの広告事業を行うと共に、放置自転車の減少を推進している。大学生は「エコチャリ.com」のサイトで登録し、無料で放置自転車を借りることができ、その自転車の車体には企業のロゴなどをデザインした「QRコード」が貼り付けてあり、それを読み取ると広告にアクセスできる。大学生たちはただで自転車に乗ることができ、企業は移動する広告によって大きな効果を上げることができる。またバイクオフコーポレーションは、社会に対して環境に優しい企業というイメージを高めることができるというわけだ。(樋田桂一提供)

QRのススメ http://qr.quel.jp/

今年の本屋大賞

日本全国の書店員がいちばん売りたい本を選ぶ本屋大賞。4月8日(月)に明治記念館で、「2008年本屋大賞」の発表会が行われ、伊坂幸太郎の「ゴールデンスランバー」(新潮社)が大賞に選ばれた。

以前にも何回かご紹介しているが、「本屋大賞」は5年前に生まれ、短期間のうちに大きな影響力を持つ小説賞となった。2004年には小川洋子の「博士の愛した数式」(新潮社)、2005年には恩田陸の「夜のピクニック」(新潮社)、2006年にはリリー・フランキーの「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」(扶桑社)、2007年には佐藤多佳子の「一瞬の風になれ」(講談社)が受賞している。

今回の本屋大賞は、去年の11月1日から今年の1月11日までの間に、昨年を上回る1037名の書店員がエントリーし、最終的に日本全国349の書店からの426人が投票を行った。これによって上位10名の作品が選ばれて候補作となり、これらの作品に対して1月21日から2月29日までの間に二次投票が行われた。そして、「2008年本屋大賞」が決定したのである。
候補作として残った上位10作品は、桜庭一樹の「赤朽葉の伝説」(東京創元社)、吉田修一の「悪人」(朝日新聞社)、森見登美彦の「有頂天家族」(幻冬舎)、金城一紀の「映画篇」(集英社)、重松清の「カシオペアの丘で」(講談社)、伊坂幸太郎の「ゴールデンスランバー」(新潮社)、近藤史恵の「サクリファイス」(新潮社)、万城目学の「鹿男あをによし」(幻冬舎)、角田光代の「八日目の蝉」(中央公論社)、桜庭一樹の「私の男」(文芸春秋)である。

全国各地の書店員に受賞を祝われて、伊坂幸太郎は「書店員さんに『あんなやつを選ばなければよかった』と言われないように、今後もがんばります。」と述べた。

(C)2008 NPO法人 本屋大賞実行委員会

「本屋大賞」公式サイト http://www.hontai.jp/

紀香学校が完成

人気女優の藤原紀香は3月25日、カンボジアに建設した「紀香学校」の落成式に参加した。首都プノンペンから車で3、4時間のプレイヴェン県にあった、おんぼろでトイレもなく廃校寸前だった小学校を建て直し、車椅子の人でもそのまま入れるトイレを備え付けたのだ。藤原紀香は、著書である「紀香魂」の印税など600万円を寄付している。「紀香学校」の在校生は約600人である。学校には井戸やトイレだけでなく、新しいノートや楽器も用意された。藤原紀香は、「子供たちが日本語で『ふるさと』を歌って歓迎してくれて、とても感動した。これからも子供たちが自分の夢を実現するように支えていきたい。」と語った。カンボジア政府は彼女に対して、感謝状と勲章を贈った。

2004年に藤原紀香が初めてカンボジアを訪れた時、「奥地に行けば行くほど裸のままになり、病院にも行けない子供が多い」ということを知り、この厳しい現実を何とかしようとして、「藤原紀香カンボジア子ども基金」を作ることを決め、自分のささやかな力で子どもたちの困難な状況をできるだけ改善したいと考えた。今回は落成式出席のために現地を訪れ、ゴミの山に住む子どもたちと再会し、孤児院を訪問し、たくさんの写真を撮った。いつか、撮影した写真を日本の人々に見せたいと考えている。
藤原紀香は兵庫県出身で、かつて阪神淡路大震災で生きるか死ぬかの経験をした後、一流の女優になる夢を実現した。これまでに、アフガニスタン、カンボジア、インドなどを訪ね、戦争が残した傷跡や貧困の中でもたくましく成長する子どもたちの笑顔に深く感動した。そして、アフガニスタンのタリバンに破壊されたバーミヤン遺跡や、カンボジアの地雷で足を失った子どもたちや、インドの最貧困地区の飢えに苦しむ子どもたちなどを写真に記録した。

藤原紀香の写真展「アフガンの子どもたちの未来のために」は、1000点あまりの中から150点の生き生きとした作品を選んで、5年以上をかけて10ヶ所以上で開催され、大きな反響によって日本全国に支援の輪を作り出した。そして2006年5月15日に始まった「カンボジア子ども基金」は、「紀香学校」の完成によって、また新たな感動の物語を紡ぎ出したのである。

(C)2008 NORIKA-CAMBODIA Project.

「カンボジア子ども教育基金」公式サイト http://www.norika-cambodia.com/ (日、英)
  藤原紀香アフガニスタン写真展 http://www.norika-afghan.com/

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東京写真日記
 
来週のイベント
交流の広場

→「東京流行通訊網」で日本のオリジナルの珍しい文具や玩具、さらにはすてきなデザインの小家電製品が買えるのは、私たちのようになかなか日本に行く機会のない者にとって非常に便利です。【大理 BlueDream

←いろいろ制約があるため、今のところ「淘宝網」のショッピングプラットフォームに委託しています。通信販売で日本から直接買うと、為替レートや送料などでみなさんの負担が大きくなる可能性があるからです。今後、読者のみなさんのご意見によって、オンラインショッピングの機能を改善し、みなさんが安心して利用できるサービスにしていきたいと考えています。

→友達が言っていたのですが、NHKの時代劇を「大河ドラマ」というのは、「大和」の間違いではないでしょうか?【咸陽 秦嶺】(編集部注:大河と大和は中国語では同じ発音。)

←私の知っている限りでは、「大河ドラマ」というのは必ずしも連続時代劇だけを指すわけではないようです。また、「大河=大和」という証拠も見当たりません。合理的な説明としては、「ドラマ制作のスケールが雄大で大河のようだ」あるいは「放送期間がかなり長いのが大河のようだ」というのがあります。

→このサイトはとてもcoolですが、アクセスしても読めないのが残念です。実は自分は宇宙人で、いつか仲間が自分の星に連れ戻してくれるというような想像をしていたのですが、やっぱり自分は人類であると気がつきました。(本メルマガの「宇宙人向けのウェブサイト」を読んで)【台北 Ducks

←我々もDucksさんと同じで、たくさんの二進法の記号を見て、何が何やらわかりませんでした。ただ、このサイトから少なくとも二つのことがわかりますね。一つは、宇宙は広大なのだから、人類はあまり尊大になってはいけないということ。もう一つは、好奇心がすべての創造の原動力であるということです。いつか地球外からのアクセスがあることを期待しましょう(笑)。

配信サイト
 
運営会社
ALAYA

マイフィギュアを作ろう

玄関のドアを開けると、あなたと恋人のフィギュアが目に付くところに飾ってある……それを見れば、何となく嬉しくなって、仕事の疲れも消えてしまうだろう。

株式会社戎(えびす)の「マイフィギュア」という画期的なサービスが、今人気を集めている。写真を送るだけで、そっくりのフィギュアを作ってくれるというものだ。フィギュアの体の部分は、既存の数十種のボディーデザインから好きなものを選ぶことができ、顔の部分は送られた写真に基づいて一つ一つ作ってくれる。こうして、世界にたった一つのフィギュアができるというわけである。

顔写真は前後左右から撮った4枚と、左右斜め45度から撮った2枚が必要である。まず原型を彫刻し、型とりをし、樹脂を流し込んで乾燥させる。さらに丁寧に研磨して色塗りを行う。こうした複雑な工程が、すべて手作業で行われるのだ!体の部分は、7シリーズ、計55種の中から選ぶことができる。
「マイフィギュア」を作る目的は様々で、最も人気があるのは結婚式用である。新郎新婦のフィギュアを式場の入口に飾ったり、ウェディングケーキの上に載せたり、出席者への引き出物にしたり、あるいは気に入った写真とフィギュアを組み合わせて立体的なフォトフレームを作ったりすることもできる。様々な夢を、「マイフィギュア」によって実現することができるのだ。

「マイフィギュア」一つの値段はわずか3980円である(送料を含む)。こんなに安い工芸品は、日本では珍しい。そのため、オンラインで注文する人が殺到しており、注文してから手元に届くまでに1ヶ月から1ヶ月半ほどかかるのだそうだ。

(C)2008 EBES corporation.

マイフィギュア公式サイト http://www.myfigure.jp/

ネットをにぎわすエイプリルフール

現実社会ではあまり盛んではなかったが、インターネットの世界では、毎年エイプリルフールに大がかりなイベントが展開されるのが恒例となっている。この日になると、IT企業やブログ会社が頭をしぼってユーザーを楽しませようとする。ことしもまた、4月1日午前0時になると同時に、たくさんのネット企業が様々なジョークネタを投入した。

今年初めて参戦したGoogle日本は、検索結果に、キーワードに関するだじゃれを表示する「ダジャレサーチ」を公開した。これは特に小学生に受けたようだ。同じく初登場のニコニコ動画では、ロゴが「ニコニコ動画2.0(笑)」に変わり、普段は右から左へ流れる動画コメントが、突然左から右へと流れるようになった。多くのニコニコ動画ファンが唖然としたことだろう。

日本最大のメルマガポータル「まぐまぐ」では、テキストを自然な音声に変換してくれる「グレゴリオ聖子」、ユーザーに袋ラーメンを配達、調理してくれる「袋麺代行サービス」など3種の奇妙なサービスを投入し、So−netでは、人気キャラクターモモが北京での見聞を新聞のトップ記事の形で伝え、ジョークのリアリティを高めた。

もちろん、トランスフォーマーなどで有名な円谷プロも見逃せない。毎年凝ったページを作る円谷プロは、今回「カネゴンの78ちゃんねるまとめブログ」を公開した。日本最大のネット掲示板「2ちゃんねる」をまねて、その独特の雰囲気を作り出し、ユーザーたちの好きなウルトラマンや怪獣などの記事を書いた。これは「ブログが攻撃されて炎上して閉鎖」というオチがついて終了した。
一方、出版社関連では、小学館で毎日読める「ドラえもんチャンネル」が突然「スネ夫チャンネル」になり、Impress Watchでは、IT関連のジョークニュースをたくさん掲載した。

現在、エイプリルフールのジョークネタは、ほとんどが削除または閉鎖されており、わずかなページだけが元のまま残されている。それらのページが、今年のエイプリルフールの笑いを証明し、2008年のジョークを来年に伝えていくのだろう。

日本インターネットエイプリル・フール協会 http://aprilfool.jp/

五年前のちょっとした引越しによって、突然「世界三大繁華街の一つ」とされる銀座のすぐ近くに住むことになった。地図で見ると、新しい住居から銀座までは本当に目と鼻の先である。空気までが「豪華」になったようで、パリのシャンゼリゼやニューヨークの五番街のアジア版といった雰囲気が満ち満ちている。

私は高価なブランド品を追い回すというタイプではないが、全長約一キロの銀座通りを歩くたびに、軒を並べるモダンな店の美しいネオンや、ジョルジオ・アルマーニ、カルチエ、ブルガリなど、覚え切れないほどたくさんの名店の豪奢な入口が、容赦なく私の視野に飛び込んでくる。4つのデパート、30の映画館、100の画廊、500の特産品店、1600のバーやクラブ、2000の飲食店が、この華麗な光に包まれ、永遠に華やかに活動し続ける東京の心臓部を構成している。

だが、銀座に直接触れる機会が多くなると、次第にこの街が「華麗」と「素朴」、「現代」と「伝統」が有機的に結合した場所であることがわかってくる。流行の新しい活力が絶え間なく流れ込んでくる一方で、日本の伝統的な老舗もたくさん集まっているのだ。最も繁華な地域である四丁目交差点付近に行ってみよう。勇ましいライオン像が置かれた三越百貨店、美しいコンパニオンがいる日産ギャラリー、ファッショナブルな三愛ビル、時計台で有名な和光。堂々としたものと、美しく新鮮なものと、華やかなものと、優雅で伝統的なものが同居しているのだ。この交差点の四つのビルのコントラストを見ていると、歴史的なものへの敬意と現代的なものへの誇りを感じることができる。銀座とは正に、「温故知新」に最適な場所なのである。

しかし、銀座に触れる機会がもっと多くなると、さらにこの街が「現在」と「未来」、「現実」と「理想」を完全に融合した場所であることもわかってくる。松屋銀座、紙パルプ会館、白鶴酒造などのビルの屋上に上がれば、理想の桃源郷に来たような錯覚に陥り、わが目を疑うことになる。そこには10種あまりの無農薬野菜が植えられ、酒造りに使われる玄米が栽培され、さらには6万匹のハタラキバチを飼育する「銀座ミツバチ(銀ぱち)」がある。屋上の緑化によって省エネルギーや地球温暖化防止の効果を上げ、都市に自然を取り戻し、生態のバランスを回復し、動植物による人類の幸福を目指しているのだ。
五年前のちょっとした引越しによって、多くの日本人にとって一生の憧れである銀座のすぐ近くに住むことになった。私は自らを「異邦人」と考えることをやめ、銀座の夜のにぎわいの中に入り込んで、その400年の歴史の深さを味わい、現在と未来においてますます独特な魅力を放つ銀座を理解しようとしている。春の夜には数寄屋橋にたたずみ、岡本太郎の傑作「若い時計台」を見上げる。夏の夜には柳通りを行き来して、風に揺れる柳と蛍のかすかな光を楽しむ。秋の夜には木村屋の前で、笠をかぶった僧が托鉢するようすを眺める。そして、冬の夜はミキモトの巨大なクリスマスツリーの灯りに照らされながら、銀座の街のにぎわいを楽しむのである。

 
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