2009年10月16日第38号(通巻第190号)・FOR LADY ・
【photo by Kazuhiro Matsumoto】
RING
RING

10/17(Sat) - 10/23(Fri)
DEMO鳥 立体・イラスト・写真・グラフィック

10/20(Tue) - 10/22(Thu)
A(LeFRUDE)E 2010S/S Exhibition「A(LeFRUDE)E 2010S/S Exhibition」
ファッション

10/20(Tue) - 10/26(Mon)
イラスト 「涅槃-nirvana-」

10/22(Thu) - 10/24(Sat)
フュネラル・アーティスト「人生のフィナーレを飾る夢アート展」  立体

→私は雑誌「瑞麗伊人風尚」の編集者です。このメルマガの新鮮な情報が大変気に入っています。こちらで、日本の話題などの直接の資料や人物のインタビュー記事を提供していただくことはできないでしょうか?お返事を心からお待ちしています。【上海 韓飛

←有名な「瑞麗伊人風尚」にご協力できるのは非常に光栄です!来週は、「東京ファッションウィーク」「東京国際映画祭」「デザインフェスタ」などの大きなイベントが東京で開催されます。我々は直接現場取材をする予定です。協力の内容について、詳しくご相談したいと思います。よろしくお願いいたします!

→中国向けに買い物の代行(日本の服をコーディネートして、東京から発送する)を行うというのはどうでしょうか?ビジネスとして可能性があると思うのですが、ご意見をお聞かせください。【山梨 山添

←中国の若者は日本のファッションがたいへん好きで、日本の街で撮影された写真を載せたサイトや雑誌は人気があります。そうした街で見られるファッションを組み合わせて東京から中国へ送るのはいいアイデアだと思います。もちろん、ネットショッピングでは実物を見られない(素材、サイズ、色などが他のものに比べて区別しにくい)とか、中国と日本の物価の違いなど、多くの問題がありますが、その問題さえ解決すれば、大いに歓迎されると思います。

ALAYA

帰ってきたデカリボン

「森ガール」の流行からもだいぶ経ち、しだいに秋が深まってくるにつれて、景気が悪い間は影をひそめていた、デザインが大胆で色彩も鮮やかな80年代のポップなファッションが、若者の集まる原宿の街に戻ってきた。

原宿の新しいファッションの中心となるのは、13歳から19歳の若い女性たちである。彼女たちに共通する特徴は、かつての原宿のポップなファッションを経験していないために、さほど強烈な色彩の組み合わせを追求することがないという点だが、最大の特徴は、自分たちで服を作ったり改造したりしてファッションを楽しむ人が多いことである。

これは原宿の若者たちに限ったことではないが、数年前からリボンや様々な布を髪にあしらうことが流行し始めて以来、自分の好きな布で髪飾りを作ることが日本の女性たちの間でちょっとした趣味のようになっている。今回の原宿のニューウェーブの必需品は、まさにこのような手作りのリボンなのである。リボンを作るのは非常に簡単で、ネット上にも作り方がたくさん出ている。だが説明されている通りの形とサイズで作るのは、原宿ではNGである。原宿風でいくならば、超特大のリボンを作って髪につけなければならないのだ。

サイズが大きいだけではなく、素材や色についても様々な工夫がなされている。よく見られるのは、古着の布を使ったものだ。また独自のスタイルを作り出したり、珍しい配色にしたりするのも流行となっている。このデカリボンをつける髪形にはまったく制約がないが、今原宿で流行している赤い髪につけたら、大いに注目されることだろう。

デカリボンは、渋谷でも人気が高い。色と素材をちょっと変えて、黒やピンク、あるいはヒョウ柄の図案にしたり、ラシャやシルケットを使ったりして、可愛くてセクシーな黒や白のレースをあしらい、体の線が出るようなスリムな服と組み合わせて渋谷の街を歩けば、きっと注目の的になるだろう。(劉詩音執筆)

東京のストリートファッション最新情報 http://www.style-arena.jp/index.html (日、英、中、韓)

いろいろなハチ公たち

駅のそばのハチ公の銅像で待ち合わせをする人々は、渋谷では見慣れた光景である。JRでは、ハチ公から最も近い出口を「ハチ公口」と命名しているぐらいだ。日本では有名な忠犬ハチ公の物語が、日米合作のハリウッド映画「HACHI 約束の犬」となって8月に上映され、国境を越えて多くの人々を感動させた。
 
5月には、この映画の完成を記念して、東京のお台場にあるフジテレビ広場にハチ公像が建てられた。高さ88cm、重さ88kgで、身長体重の数字が「ハチ」になっているだけでなく、アニメのような可愛らしいキャラクターも人々に愛されている。お台場のハチ公も、やがては待ち合わせの名所となるかもしれない。
 
ハチ公はこの二匹だけではない。8月にテレビ東京の番組で装飾携帯などのキラキラファッションを紹介したとき、キラキラデコレーションの達人、牛田ルミさんが、「デコレーション忠犬ハチ公」を作成した。ハチ公はケーキ型の台座に載せられ、全身をピンク色のラインストーンが覆っており、非常に豪華である。着ている白い服に付けられたお菓子の模型も可愛らしい。よく見ると、その中にハート型の装飾が三つ隠されているそうだ。
 
このハチ公像は大和市に寄贈された。渋谷駅のハチ公像との「渋谷つながり」で、大和市の「高座渋谷駅」が選ばれたのである。現在高座渋谷駅には複合ビル「IKOZA(イコーザ)」が建設中で、来年完成したら、「デコレーション忠犬ハチ公」はこの新しいショッピングセンターに登場し、高座渋谷のシンボルになる予定だ。ハチ公を見てみたければ、来年まで待たなくても、大和市役所の一階ホールに行けば近くで見ることができる。
 
この他、ハチ公の生まれ故郷である秋田県大館市でも二つのハチ公像を見ることができる。一つはJR大館駅前にあり、もう一つは「望郷のハチ公像」という名前で秋田犬会館前に置かれている。これらのハチ公像から、日本人のハチ公に対する愛情が感じられる。ところで、ハチ公像の耳を観察すると、いつごろのハチ公を表現した像かがわかるのをご存知だろうか。晩年のハチ公は病気のために片方の耳が垂れてしまった。秋田犬会館と渋谷駅の銅像はその耳が垂れたハチ公像を表現しているのである。(tata執筆)

忠犬ハチ公のおはなし http://www.welcome-shibuya.net/history/hachiko/

国際映画祭開幕

第22回東京国際映画祭が、10日17日から六本木で開幕する。東京国際映画祭組織委員会と東京国際映像文化振興会が主催するこの映画祭は、世界の七大映画祭の一つであり、カンヌ、ベネチアなどの有名な映画祭と肩を並べるアジア最大の映画祭である。

今年の東京国際映画祭は、昨年に続いて「エコロジー」をテーマとし、「映画には、人を変える力がある。人には、地球を変える力がある。」というメッセージを発信している。従来と変わらない映画祭運営方式を続けるだけでなく、プログラムに新しい要素を盛り込むと共に、JAPAN国際コンテンツフェスティバル(CoFesta、Japan International Contents Festival)の大型イベントとして組み込まれている。

今年は全部で270の映画が上映される。そのうちコンペティション部門は15作品で、日本からは作家の辻仁成が監督した「ACACIA」が出品される。中国語作品はフォ・ジェンチイ監督の「台北に舞う雪」とリー・ファンファン監督の「永遠の天」である。

審査委員長は「バベル」のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督で、審査委員はポーランドのイエジー・スコリモフスキ監督、女優の原田美枝子、韓国俳優のユ・ジテ、多くの映画祭の企画を手がけた松本正道などである。

中国語映画の世界への影響力が拡大する中で、2007年から東京映画祭では「中国映画週間」が加えられ、優秀な中国映画が紹介されるようになった。今回は「建国大業」「花の生涯・梅蘭芳」「誠意なる婚活」「ジャッキー・チェンを探して」「ムーラン」「その日の旅立ち」「お似合いカップル」「ワンナイト・イン・スーパーマーケット」の8作品が上映される予定で、日本のファンを大いに期待させている。

中国映画週間のプロモーションのために、中国側でも、ジャン・ピン監督、ジングル・マー監督、ファン・ビンビン、ヴィッキー・チャオ、ルー・イー、チェン・クン、ジェイシー・チェンなどの豪華メンバーを派遣する予定だ。(日中TV提供)

(C)2009 Tokyo International Film Festival

東京国際映画祭 http://www.tiff-jp.net/ja/ (日、英)
  中国映画週間 http://cjiff.net/2009tc/index.html

女性専用の新兵器

25歳から34歳までの日本人に対して行われた結婚に関するアンケートによれば、25%以上の女性が交際の最初から相手との結婚を考えているのに対して、男性の大多数は交際一年後にようやく結婚を考えるのだそうだ。また、20%の男性は交際三年以上にならなければ結婚を考えないか、あるいはまったく結婚は考えないのだという。
 
彼と結婚して幸せになりたいのになかなかプロポーズしてもらえない。草食系男子が増加する社会では、女性からプロポーズするしかないのだろうか?女性としてはそれはあまりやりたくない。だが男性の方も悩んでいるのだ。「今まで付き合った人とは、みな結婚するつもりだったけれど、何となくプロポーズの機会を逸してしまった。」「相手がどう思っているかわからないから、先走ってプロポーズしたら気まずくなりそうだ。」まるで男と女は別の星から来たように、互いの気持ちを量りかねている。何とかする方法はないのだろうか?
 
そこで女性たちに、ドラえもんのポケットから出てきたようなすばらしい秘密兵器を推薦しよう。その名は、「強制プロポーズセット」。女性が買って、男性に贈る。きれいな箱を開けると、中には三つのものが入っている。まず0.2カラットのキュービックジルコニアのシルバーリング。男性はこれを受け取ったら、この代用の指輪を女性に贈ってプロポーズせざるを得なくなる。二つ目は誓約書。そこには、「本物の指輪を贈ります。」と書いてある。もちろん男性はその場で署名捺印しなければならない。最後の一つは、指輪を買うためにお金をためる貯金箱だ。これを受け取ったら、男性はもう浪費することはできなくなるだろう。
 
このびっくりするような「強制プロポーズセット」を考えたのは、ジュエリーブランド会社の32歳の女性社員である。彼女は、結婚したいけれど自分から言い出すのは恥ずかしいという女性を助けて、女性に主導権を握らせ、最も理想的なプロポーズされるチャンスを選択できるようにと考えたのだそうだ。これによって男性の方も、コミュニケーション上の問題を解決することができるというわけだ。この企画はジュエリーブランドと連携しており、「強制プロポーズセット」を受け取ってこの会社の婚約指輪を買った場合は、一定の割引特典がある。
 
なかなか巧妙で面白い趣向である。だが、本当にそんなにうまくいくのだろうかと思ってしまう。「強制プロポーズセット」は8892円である。大胆で新しいことが好きな女性たちには、是非試してみていただきたい。(zhuoling執筆)

株式会社サハダイアモンド http://www.sakha.co.jp

幸福を伝えるクリップ

1990年2月、ノルウェーの首都オスロの郊外に、5メートルの高さのステンレス製のゼムクリップの記念碑が建てられた。これは、1899年にゼムクリップを発明したことで人々の生活を大きく変えた数学者、ヨハン・バーラーを記念したものである。ゼムクリップは日常生活で普通に使われている道具だが、これのおかげでたくさんの書類をまとめることができ、散乱したり積み上げられたりした紙の山から必要な書類を探し出すという苦労から我々は解放されたといえる。

この小さなクリップは、百年あまりの間、あまり形を変えていない。その構造の巧みさに驚く一方で、多くのデザイナーは新しいクリップを作り出したいという衝動を持ち続けてきた。これまでには、MIDORIが発売したかわいい動物やクリスマスツリーの形のクリップなどが話題になった。だが、かわいいと評判にはなったものの、何かもの足りなさを感じたことはいなめない。

「number clip」が「コクヨデザインアワード」の優秀賞を獲得したのは偶然ではない。このクリップで紙を挟んだ瞬間、一つ一つの数字が目の前に浮き出してくる。ただの細い針金を湾曲させただけのものが、「紙をとじる」機能と「順番をつける」機能の両方を備えているのだ。「記号を還元し、優しく、わかりやすく、そしてデザインによって人を幸せにする」という信条を持って、アイ・デザインのプロダクトデザイナーであり、女子美術大学で教鞭をとる乙部博則さんは小さなクリップに斬新な価値を与えているのだ。

取っ手がついているというだけで、コーヒーカップは大きな価値を持つ。数字自体はその意味を示す存在でしかないが、一本の針金で洗練された字体を表現することによって、素朴なクリップを無限に発展させることができる。また、クリップに数字の機能を持たせることによって使い手が自由に空間を処理できるようになる。そして、数字自体のかわいらしさや機能美などの本来的な要素がクリップの作用と絶妙に組み合わせられている。デザイナーの巧みさと創意には心から感嘆せざるを得ない。

「デザインは色や形ではなく、人を幸福にすることです。新しい機能、新しい材料……それらを日常生活に密接に関連させることが、デザインの仕事なのです。」乙部さんはこのように学生に教えている。「number clip」は「記号になる」「順序を知らせる」「優先順位を明確にする」などの様々な使用者の必要に応え、使用者に言葉にならない満足感と幸福感を与えてくれる。これこそ発明者のデザインコンセプトを正確に反映したものと言えるだろう。(姚遠執筆)

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