身近な環境保護
夏至(6月21日)から七夕(7月7日)までの、夜8時から10時まで、電気を消し、ろうそくをともして二時間を共に過ごす。このCO2を減らすことを目的とした環境保護活動、「百万人のキャンドルナイト」が2003年から日本でも広まり、公共施設はネオンもライトアップも消し、教会やレストランではろうそくを使用する。去年は、東京タワーや大阪城など、都市のシンボルとも言える建築物を含む6万3138か所もの施設がこのイベントに参加して灯りを消し、約300万キロワット時の節電になった。今年はさらに、このイベントが大きく広がっている。人間は暗闇の中では恐怖を感じて明るさを求める。ならば、この夏は温かく優しい光をともしてみよう。ろうそくの光の中で、両親とワインを楽しみながら、恥ずかしくて長い間口に出せなかった感謝の言葉を伝えるのもよい。友達と楽器に合わせて歌いながら、昔の思い出を語ったり未来に思いを馳せたりするのもよい。夢の世界に入ろうとしている子供たちに童話を語りかけるのもよい。バスタブにアロマオイルを落として、一人でSPAを楽しむのもよい。あるいは、流行を追うのをやめて静寂とかすかな光の中で自分を見つめる一晩を過ごすだけでもよい。この大切な二時間の間、あなたは何をしてみたいですか?
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●百万人のキャンドルナイト(写真) http://www.candle-night.org/on-off-museum/english/(英)
また、7月7日から始まった主要国首脳会議(サミット)でも、環境保護は主要なテーマになっている。開催地の北海道洞爺湖では、いたるところで環境保護の理念を体現している。大手自動車メーカー各社は、最新技術のエコカーを提供している。トヨタ自動車の「FCHV−adv」は、これまでの水素燃料車に比べて性能が一段と向上した。日産自動車の、クリーンディーゼルエンジンを搭載した「X−TRAIL」も
注目されている。ホンダは、この秋発売される新型燃料電池車「FCX Clarity」を提供。三菱自動車の「i MiEV」は、そのコンパクトなスタイルが人気を集めている。また、洞爺湖付近の5000戸の住民たちは率先して家の電球を環境保護型の電球型蛍光灯に交換し、首脳や関係者が宿泊するホテルもすべてこのタイプの蛍光灯を使用する。このことによって、各国の首脳たちに「もっと環境に配慮して、人類の未来のために努力してください」と呼びかけることになるかもしれない。
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