2009年2月27日第7号(通巻第159号)・FOR MAN
【photo by W.Y】

→無料ゲーム「スロット刑事」を取り上げていただき、ありがとうございました。続編というわけではないのですが、もう少し具体的に指名手配操作協力ツールにグレードアップしようと考えて新サービスを追加しました。今後ともよろしくお願いいたします。(「ゲーム機と手配犯」を読んで)【日本 MOBA刑事
 
←刑事さんとお知り合いになれて光栄です(笑)。「スロット刑事」は斬新なアイデアで、日本全国の1700万人のスロット愛好家を「私服警官」にするというものですが、わがメルマガによって、そこにさらに全世界の38万人の読者が加わりました。天網恢恢、疎にして漏らさず。MOBA刑事さんがさらなる傑作を世に送り出してくださることを期待しています!
 
→ここで紹介された「寿司型マージャン」はとても面白いです。どこで買うことができますか?(「寿司型マージャン登場」を読んで)【台湾 ニーニー

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3/1(Sun) - 3/3(Tue)
東京家政学院大学写真部「grow」
グループ展: 写真

3/2(Mon) - 3/8(Sun)
伊藤、高村、田崎、遠井、結布 「Hot +」
グループ展: 絵画・イラスト・写真・グラフィック

3/3(Tue) - 3/5(Thu)
鈴木君枝
立体・ミクストメディア

3/4(Wed) - 3/8(Sun)
Sippo☆の虫絵巻
写真

ALAYA

人に反応する広告

1月17日、横浜市都筑区のシネコン「ワーナー・マイカル・シネマズ」におもしろい場面が登場した。子どもたちがアニメ映画「マダガスカル2」のプロモーション画面に興味を持って足を止める。そのうちの小さな子ども一人が1人、母親の手を離れてスクリーンに駆け寄ると、突然スクリーンのキャラクターが子どもと同じように駆け寄ってきて、うれしそうに踊り出した。すると、他の子どもたちも次々にスクリーンに駆け寄り、スクリーンの中のキャラクターと外の子どもたちが一緒に踊り出したのだ。

これは、移動体付随情報表示装置社による、「フキダシステム」を利用した最新技術の応用である。さまざまな通路やプロモーションイベント会場で、観衆一人一人に対して異なる広告や情報を表示することができ、一般の広告パネルやポスターに比べて人を引きつけ、宣伝する効果が大きくなる。

人に反応する広告というと、まるでSF小説に登場する未来の世界のようだ。この「フキダシステム」は、広告表示の場所に撮影装置を設置し、撮影した画像をコンピュータで分析して識別する。人が通ったり、近づいたりすると、コンピュータが広告スクリーンやプロジェクターを自動的に制御し、人に最も近い場所に動態広告を表示する。冒頭にご紹介した映画館の例では、子どもの身長も考慮に入れ、キャラクターが低い位置に現れ、子どもに追従するようになっている。

昨年、ポータルサイトの「goo」もこの技術を利用し、大型商業施設の壁面に、通行人に反応する広告を設置した。通行人の顔の近くの壁にマンガの「ふきだし」が登場し、そこにはさまざまなメッセージが書かれている。本人が「ふきだし」に何が書かれているのかに興味を持つだけでなく、離れた人から見てもたいへんおもしろく、広告効果は絶大だった。

もしかすると、こうした人間的な広告が、未来の広告の主流になるのかもしれない。現在、このシステムの価格は1週間あたり150万円だ。(樋田桂一提供)

(C)2009移動体付随情報表示装置株式会社

フキダシステム http://www.fukidasystem.com/
   関連映像 http://www.youtube.com/watch・v=p5m3PwLtJGk  http://www.youtube.com/watch・v=Q_7WzAwIYCE

MotoGP日本グランプリ 今年は春に開催

世界最高峰の二輪ロードレース、MotoGPの日本グランプリが4月24日から26日まで、栃木県のツインリンクもてぎで開かれる。この日本グランプリは例年、秋に開催されてきたが、今年は開幕戦のカタールに続く第2戦として行われる。チケットはすでに好評発売中だ。
 
昨年のレースでは、トップのMotoGPクラスでヤマハに乗るイタリアの英雄、バレンティーノ・ロッシが2年ぶりのチャンピオンに輝いた。今年30歳になったロッシは、13年で8回も世界チャンピオンを獲得し、他の選手以上の勝負強さと集中力で、圧倒的な強さを誇る。また、ファンやテレビカメラに対してもいつも笑顔を絶やさない。優勝した時には、例えば、サポーターにボーリングのピンの格好をさせて自分はボールになって転がったり、特別なデザインを施したバイクやヘルメットを用意したりするなど、パフォーマンスにはとてもこだわっていて、イタリアのみならず世界中でその人気は絶大。日本でも、ロッシのシンボルである黄色い帽子やサンバイザーをかぶって応援するファンは本当に多い。
 
そのロッシに加え、2007年に21歳で王者に輝いたドゥカティのケーシー・ストーナー(オーストラリア)と、ホンダ期待のエース、ダニ・ペドロサ(スペイン)の3人による戦いが今年も続くと予想される。また日本からは、今年からMotoGPクラスにデビューするホンダの高橋裕紀が参戦する。開幕直後とあって、例年とは一味違ったレースが展開されるだろう。
 
さらに、レース以外の楽しみも目白押しだ。日本人ライダーたちの応援席や、ホンダの世界グランプリ参戦50周年を記念した企画展、伝説のアメリカ人ライダー、フレディ・スペンサーも来日する。春のツーリングシーズンに合わせた「バイク10,000台計画!」キャンペーンも実施し、バイクで来場すると1,000円分の金券をプレゼント、専用駐車場、日帰り温泉割引などの特典を用意。ゴールデンウィーク直前の春の行楽シーズンに、世界トップレベルのレースもイベントも、両方が楽しめる。(飾磨亜紀執筆)

(C)2009 Mobilityland Corporation All Rights Reserved.

ツインリンクもてぎ MotoGP http://www.twinring.jp/motogp/

2011年春 新幹線が新大阪から鹿児島まで直通運転

2011年春、九州新幹線の博多−鹿児島中央間が全線開業する。しかも同時に、山陽新幹線と直通運転することが決まっており、新大阪−熊本間を約3時間20分、新大阪−鹿児島中央間を約3時間55分で結ぶ予定。この直通運転により、空路を除いた九州方面へのアクセスがとても便利になる。
 
九州新幹線は、2004年、鹿児島中央駅から熊本・新八代駅の間で部分的に開業した。列車名は公募から選ばれた「つばめ」。高低差の激しいこの区間に対応できるよう開発された800系車両は、和のテイストにこだわってデザインで、車内に一歩入ると、ホテルのロビーのように落ち着いた雰囲気、日本古来の色彩を基調としたシートと肘かけの木のぬくもりがゆったりとした空間を演出。さらに、窓のブラインドにも木の素材を用いるなど好評で、先日、利用者数が1,000万人を突破した。
 
2年後の新たな開業により、直通運転の車両も新型となる。東海道・山陽新幹線の最新型車両、N700系をベースに、外観の色は伝統的な陶磁器の青磁を思わせる「白藍(しろあい)」を使用して洗練された美しさ、側面には対照的な「濃藍(こいあい)」の色で力強さとスピード感を表現する。さらに、漆器の蒔絵に使われる「金」色のラインが、品格とプレミアム感を演出する。また、指定席は「ひかりレールスター」や「つばめ」と同様の2席&2席でくつろぎ感があり、全席禁煙やモバイル用コンセントの設置など、快適な車内設備が導入されるという。最高速度は、山陽新幹線区間で300km/h、九州新幹線区間で260km/hとなり、直通列車の名称も17万通の応募から「さくら」に決まった。
 
一度、九州新幹線に乗ったことがある。新しい鹿児島中央駅で「つばめ」に乗り、快適な車内や乗り心地にはとても満足したものの、新八代駅で在来線の「リレーつばめ」に乗り換えてから新幹線のある博多駅までの道のりはとても長く感じ、さらに新大阪駅に着く頃にはとても疲れたという印象が強い。今回、東京までの直通運転は見送られたものの、飛行機が苦手、鉄道の旅が好きな人にとっては、この2つの新幹線の直通運転により、新たな旅プランが広がることだろう。(「洛人」提供)

写真提供:JR西日本広報部

JRおでかけネット 山陽新幹線・九州新幹線 直通列車のご案内 http://www.jr-odekake.net/navi/shinkansen/sanyo_kyusyu/

日本初の映画大学

意外に思われるかもしれないが、これまで日本には映画専門の大学がなかった。今年初めて、映画教育と映画研究を行う単科大学「日本映画大学」が生まれることになり、2011年に正式に開校する。各学年160名の学生を募集し、4学年で計640人となる。

この大学の前身である「日本映画学校」は、映画監督の今村昌平さんが1975年に設立したものだ。当初、映画界の若い人材を育てるために、横浜に「横浜放送映画専門学院」を設立し、1986年に現在の場所に移転した際に「日本映画学校」と改称した。専攻は映像と俳優に分かれ、それぞれ二年制と三年制があり、計約520名の学生が在籍している。卒業者で注目を集めている監督や俳優の中には、2006年に大きな話題となった「フラガール」の李相日監督もいる

「日本映画大学」は、現在の所在地から規模を拡大し、新しいキャンパスが加わることになった。新キャンパスは、今の場所から近い川崎市麻生区で、ちょうど廃校となる予定の市立白山小学校の跡地を利用する。少子化の影響で生徒数が不足して廃校となった白山小学校の三階建ての教室棟と二階建ての体育館は、改造して新しい大学の教室として使用され、もともと菜園だった場所に敷地面積約330平方メートルの撮影スタジオを建設する予定だ。このキャンパスでは主に1、2年生に基礎教養科目を教え、撮影スタジオで照明技術、演技、演出などの実地課程が行われる。

現在の「日本映画学校」は「日本映画大学」の開校前に閉校となり、3、4年生が使用するキャンパスとなる。3、4年生のカリキュラムには、映画関連の基礎知識、映画資料の保存、検索技術の開発、最新のデジタル技術で古い映画の解像度を高めるなどの内容が含まれる。大学側では、この大学で映画人を育成すると同時に、映画の科学研究においても社会に貢献したいとしている。(劉詩音執筆)

(C)2009 Japan Academy of Moving Images.

日本映画大学 http://www.eiga.ac.jp/index.html
  「フラガール」公式サイト http://www.hula-girl.jp/index2.html

軽やかに飛翔するデザイン

何と美しい流線型だろう!これを「アート」と言っても、決して言いすぎではないだろう。

これは、生地をダイカットして二つに折り、15センチほどの先端を縫製しただけの「ワンピーススリッパ」と名づけられた傑作である。表面は100%フェルト素材で、裏にはやや硬めのアクリル素材が使用されている。携帯用スリッパに必要な簡便さと、簡易スリッパに欠けているふっくらとした厚みも備え、ある意味で二つの相反する要素が、履き心地の快適さを失うことなく完璧に調和して統一されている。

この手放せなくなりそうなかわいい作品は、国際バッグデザイン豊岡コンペティション、およびデザインフォーラムコンペティションで金賞を獲得したプロダクトデザイナーの廣田尚子さんのインスピレーションから生まれた。「デザインとは人と物との間に特殊な関係を作ること。人との関係性を軸に、コンセプトをビジョンとし、機能をコンテンツとし、フォルムをメッセージとして、デザインを構成します。」と、廣田さんは語る。

コンパクトで、折りたためて、取り出せばすぐ使える。「清潔感」が、注目を集めるポイントだ。使用後は捨ててしまっても惜しくない。フォルムには人の心を惹きつける個性があり、色はおしゃれな流行色がそろっている。履いてみると、かかとが包まれて固定され、スリッパのかかとをひきずるような感覚とはまったく異なる。このような意味で、この小さな機内用、ホテル用の携帯「ワンピーススリッパ」は、生活の細かな要求を満たす高度なデザインを実現しているといえるだろう。

廣田さんのすばらしい創意は、バッグや照明や食器や携帯電話など、日常のすみずみにまで触覚が広げられている。「デザインは、常に人を見つめて、深く考えることです。人の心と体、人と環境のつながり、人と人とのつながり、そこにどのような感動が求められるのかを見るのです。日常生活で不便や不満を感じることは、デザインの発想の元なのです。」――これが彼女のデザインの原点だ。

一枚の平らな革が、簡単な裁断と縫製によって、このように存在感のある傑作に生まれ変わる。「ワンピーススリッパ」を手にとってよく観察すると、手品を見るような、軽い錯覚を伴った爽快感が感じられる。完全に生活に融け込んだスリッパであるからこそ、このようにスマートで美しいデザインを備えているのだろう。(姚遠執筆)

(C)2009 HIROTA DESIGN STUDIO INC.

HIROTA DESIGN STUDIO http://www.hirotadesign.com/ (日、英)


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