2009年1月9日第1号(通巻第153号)・FOR MAN
【photo by Kazuhiro Matsumoto】

→パソコンの前に坐って、なにげなく検索してみてびっくり!うちの「ミミキレイ」があったんです。もっと早くこのブログに出会いたかったです。我が家では、取り合いがおこるほどこの耳かきの出番が多く、一度行方不明になった時は、誰が最後に使った犯人かと、大捜索が始まりました。(去年の第29号「楽しい『耳かき』こだわりグッズ」を読んで)【日本 このまま

←短い文章から、温かい家庭の雰囲気が伝わってきます。小さな「ミミキレイ」も一役買っていますね。今後も、生活に密着した創意溢れるグッズをいろいろご紹介したいと思っています。このままさんの家の人気グッズがまた登場するといいですね。

→これらの日本映画は大いに期待できますが、残念ながら日本に見に行くことができません。言葉がわからなくても、見に行きたいです!(去年の第45号「日本映画 最新情報」を読んで)【台湾 kameda11ron

←「映画は人生」という名言がありますね。映画は世界の縮図です。言葉がわからなくても、多くの人々の心が共感することができます。本メルマガの記者もしばしば新作映画のプレミアに招待されるので、今後はもっとたくさんの日本の新作映画をみなさんにご紹介したいと思います。

1/10(Sat) - 1/12(Mon)
脳髄博士 「奇怪ニ関スル意見書」(絵画)

1/10(Sat) - 1/12(Mon)
nori 「ヤサシイボウシタチ・和ゴコロ・」(ファッション)

1/10(Sat) - 1/16(Fri)
高円寺写真偏愛部(グループ展: 絵画・写真)

1/10(Sat) - 1/16(Fri)
フジタユウコ 「にほんのわたし」(絵画・パフォーマンス)

ALAYA

みんなの仕事場

仕事を楽しんでいる人たちについて知りたければ、彼らの仕事場をのぞいてみるのが一番だ。そうすれば、その楽しさの理由がわかるかもしれない。もっとやる気が出て、人間関係を円滑にし、たくさんの期待を持って出勤したい……すばらしい仕事環境が、それらを実現してくれるにちがいない。

昨年12月10日、「みんなの仕事場」という写真投稿サイトが開設された。オフィスの写真をアップできるサイトで、入口、ワークスペース、接客スペースなどに分け、1つの会社につき5枚まで写真を投稿することができる。また、その会社の名前や業務内容、連絡先などの情報も登録できる。一般の人にとっては他の会社に興味を持てるし、オフィスを改装しようと思っている人には参考になるだろう。しかも、写真を載せた会社にとっては、イメージPRにもなるので、まさに一挙両得、一石二鳥のサイトなのだ。

サイトが開設されて1か月もたたないのに、すでに100を超えるオフィスが登録されている。これらは登録された会員によって、「仕事がはかどりそう」「デザイン性にすぐれる」「企業ブランドを高めそう」などの5つのポイントについて投票ができ、最も人気のある仕事場が選ばれる。現在総合ランキングの上位には、例えば、あるIT企業の横浜オフィスがある。机や天井などが白で統一され、明るく清潔な純白の仕事空間が作り出されている。また、入口にはインパクトのある赤が加えられており、こうしたデザインが発する独特の魅力によって、この会社は多くの人材を引き寄せているという。

また、サイトには、みんなに質問ができるコーナーもある。例えば、「ボーナスで何をするの?」「仕事の疲れを取る方法は?」「新年の目標は何?」といった内容だ。質問に答えると同時に、他人の回答を見ることもできるし、自分から質問を発することもできる。

このメルマガの母体企業であるアラヤ株式会社も、「みんなの仕事場」に登録しています。みなさんも是非サイトを訪れて、感想を残してくださいね!(河上晃一郎提供)

(C)2009 ASKUL Corporation.

「みんなの仕事場」 http://shigotoba.askul.co.jp/
  アラヤ株式会社の仕事場 http://shigotoba.askul.co.jp/Edetail/index/e/b53cd163f0/

燃料電池で動くバイク

地球環境への関心が高まる中で、燃料電池自動車(FCV)が注目されているが、同じ燃料電池を使ったバイクはご存知だろうか。先月、大阪市内の大阪国際会議場で、燃料電池技術の普及を目指す「FC EXPO セミナー」が開催された際、3台の燃料電池バイクが展示された。
 
そのうち2台は、ヤマハ発動機が水素、メタノールそれぞれのメリットを生かして研究・開発されている燃料電池バイクだ。排気量125ccクラスの「FC AQEL」は、35MPa(メガパスカル)の圧縮水素を燃料とし、高圧水素タンク2本を搭載して200km以上の航続距離を達成。一方、50ccクラスの「FC-Dii」は、54質量%メタノール水溶液を燃料とし、脱着可能な二次電池が外部電源から充電できるのとともに、燃料が液体なのでガソリン車同様に簡単に燃料補給が可能という利便性を追求したバイクだ。

また、スズキが開発した燃料電池バイク「crosscage」は、そのデザインがまずパッと目に入る。ガソリン車でも斬新なデザインで走る楽しみを提供するバイクを発表し続けているスズキらしく、燃料電池バイクでもこだわりが見られる。性能的にも、英国・Intelligent Energy社のシンプルで小型、軽量な空冷式燃料電池システムを採用し、リチウムイオン二次電池との最適な電力制御、高出力モーターによる力強い加速性能などが大きな特徴だ。

バイクのほかにも、燃料電池によるカートやレース車の展示、バスや自動車の試乗などが行われた。日産自動車の調査によると、CO2排出量の16%が自動車という。ゼロエミッションモビリティ社会に向け、バイクを含めたFCVの実用化を目指した開発はいまや欠かせない。

さらに、世界最大の国際水素・燃料電池展「FC EXPO 2009」が、2月25日から3日間、東京ビッグサイトで行われる。(飾磨亜紀執筆)

FC EXPO セミナー In 大阪 http://www.fcexpo.jp/osaka/(日・英)
  FC EXPO 2009 http://www.fcexpo.jp/(日・英・韓)

オーラを測るオラオーラ

神話に出てくる仙人は、背後に七色の美しい光の輪を背負っていて、一般の世界で日常暮らしている我々はそれを崇めたり、憧れたりする。だが、実はあなたの背後にも同じような美しい光の輪が存在するのだ。

現在ではこの光の輪を、特殊な機器を使って観測することも、写真に撮ることもできる。色は、赤、オレンジ、黄、緑、青、藍、紫、白、黒、グレーなどがあり、それは「オーラ」と呼ばれている。オーラは科学的には「人体を覆うエネルギー」と解釈されている。そしてこのエネルギーは、人の感情や性格、健康などさまざまな面を反映しており、人によってオーラは異なっている。そればかりか、外界の環境や感情の変化に伴って、オーラも刻一刻と色を変えるという。このおもしろい現象は、昔から風水で言われている「気」と似ているところがあるのではないだろうか?

自分の後ろに虹のように美しいオーラがあると想像すると、何だかとてもかっこいい。簡単でおもしろい「オーラ撮影」は日本でも一時期流行し、横浜中華街などの観光スポットにも観光客がオーラを撮影するための場所がある。だが、最近もっと注目されているのは「オーラ診断」なのだ。これはオーラの色の分析や細かな変化によって、心身の疲れの原因を突き止め、自分をもっと理解しようとするものだ。

ここでは、名前を入力するだけですぐにオーラについて知ることができるサイトをご紹介しよう。このサイトでは、赤いオーラは頑固で短気、青いオーラは冷静で知的で向上心がある、黄色のオーラは陽気で影響を受けやすい、オレンジ色のオーラはおっちょこちょいで人なつっこく世話好き、緑色のオーラは無欲で慎重で安心感がある、紫色のオーラは情愛が深く思慮深く調和に優れる、銀色のオーラは古風で地味で芯が強い、金のオーラは崇高な色で才知があって失敗を恐れないとされている。ただのゲームだから本気にする必要はないが、ぴったり合っていたりすると、ちょっとびっくりする。ぜひお試しを!(劉詩音執筆)

オラオーラ http://nameall.cosotto.com/aura/

話題の「仏像ガール」

仏像が好きというと、普通は中高年の人々を思い浮かべるのではないだろうか。しかし今、日本の仏像美術本でダントツに売れているのが、“仏像ガール”こと廣瀬郁実さんの『感じる・調べる・もっと近づく 仏像の本』(山と渓谷社刊)なのだ。

廣瀬さんは、1979年横浜生まれ。中学生の時、父の死をきっかけに仏像に興味を持つようになり、上智大学比較文化学部日本文化学科で仏教美術を学んだ。そして、NHKの『にっぽん 心の仏像』に出演して以来、仏像ナビゲーターとして活動。テレビやラジオ、トークライブ、コラム執筆などを行い、今では日本じゅうの仏像をめぐる日々を送る。わかりやすい解説と今どきの風貌が、子どもからお年寄りまで幅広い人気を集めているという。

仏像といえば、古くてなにか難しいもの、というイメージがあった。しかし、廣瀬さんの本を開いてみると、そんな感じは一切しないし、難しい言葉や専門用語もない。例えば「イヤリングをつけているのは悟りを開く前の菩薩。耳に大きな穴がぽっかり開いているのは、イヤリングを取った後、という意味で悟りを開いた如来のしるし」などと読んでいくと、思わず「なるほどな」と納得してしまう。
 
「仏像をポップに楽しむ」をモットーに掲げる仏像ガールのウェブサイトもおもしろい。「三度の飯より仏像が好き!」と生きる廣瀬さんが、例えば「仏像のススメ」のコーナーでは、仏像の世界もタテ社会で、「薬師如来を見分け方は左手にツボ」「阿弥陀如来は死んだあとハッピーにしてくれる人!」などと紹介するのがとてもわかりやすい。仏像をめぐる旅のコラムも、一般的な若者のブログと変わりなく読め、仏像への親しみがわいてくる。廣瀬さんを見ていると、スポーツや音楽などと同じように、趣味が仏像、というのもなかなかおしゃれ、思わず仏像に会いに行きたくなった。(「洛人」提供)

(C)2009 BUDDHA-GIRL.

仏像ガール http://www.buddha-girl.com/

黒を超えて

誰だったか、ある哲学者がこんなことを述べていた。「黒にはもともと、高貴、優美、謹厳、簡素などの特質がある。」私は子供の頃は黒を恐れていたのに、いつのころからか黒に憧れの気持ちを持つようになった。

「黒川雅之建築設計事務所」の製品が並ぶ有名ブランド「GOM」の代表作、「ASH TRAY」の純粋な黒には、不思議な魔力があるように思われ、私は心を深く引きつけられた。荘重、神秘、静寂のイメージと、優雅、古典的、高貴のイメージ。この二つの全く異なる隠されたイメージが、私の目の前で交錯し、昇華していった……。

黒は、ファッションの信仰において何にでもフィットする主流である。黒は、配色の取り合わせに最も力を発揮しながら、御するのは最も難しい色だ。使いすぎるとそのマイナスイメージが突出し、人をしり込みさせる。だが、常にその場にぴったり合った黒い服を身に付け、黒によって思想や考えを語るのを好む黒川先生は、GOMの黒に対して、斬新な「近代デザインを拒絶し、近代デザインに反抗し……高貴さと地獄と死のイメージを備えた、淫靡さと日本の暗黒や影の美的意識」を与えている。

近年日本列島に静かに巻き起こった「黒ブーム」を語るには、もちろん「スターフライヤー」の驚くべき古典美を示した抜群のデザインや、アップルのノートパソコンやiPhoneの基調となる黒に白いロゴをあしらったコントラストの創意を抜きにすることはできない。だが正直なところ、黒いトイレットペーパー、黒い綿棒、黒い歯ブラシ、さらには黒い豆腐、黒いうどん、黒い温泉卵となると、黒が人々の持つ意識に強烈なインパクトを与える一方で、ちょっとやりすぎではないかと当惑を感じてしまう。

長い間見つめたり触れたりしていて、私は「ASH TRAY」が快感を感じさせる素材――ゴムでできているのに気がついた。ゴムの記憶をたどってみると、泥まみれのタイヤや、密封のためのパッキングぐらいであって、決して美しい風景と関わっていない。だが黒川先生は独特の匠の心で直線と円弧を組み合わせたシンプルな造型を選び、「男に女のような柔らかさを、女にキリっとした強さ」を持たせ、「二つの美意識が互いにぶつかり合って発生した、雌雄同体のような壮麗な美」を作り出したのだ。

煙草を吸ったことのない私が、灰皿にこんなにも引き付けられて夢中になってしまった。GOMシリーズが30年以上前に生まれてから今までずっと売れ続け、国際的に権威のある工業デザイン賞――日本グッドデザイン賞のロングセラー賞を受賞し、ニューヨーク近代美術館のパーマネントコレクションとなっているのは、きっとそんなところに秘密があるのだろう。(姚遠執筆)

(C)2009 K Corporation

K-SHOP http://www.k-shop.net/(日・英・中)


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