2009年5月22日第18号(通巻第170号)・FOR LADY
【photo by Kazuhiro Matsumoto】

→たくさんの日本人が中国語を学んでいると聞きました。彼らと交流して、勉強の経験やコツなどについて語り合いたいのですが。【吉林 日本語初心者

←ちょうどいいタイミングです!昨日友人が、全世界の外国語愛好者の交流サイトを教えてくれました。誰でも自由に外国語で自分の文章を発表することができ、ネイティブの会員が直してくれます。日本語初心者さんも、外国人の中国語を直すことができます。すべて無料なのがすばらしいです!ぜひアクセスしてみてください!

→以前「週刊・東京流行通訊」で、中国関係の仕事をする日本人についての紹介があり、とても印象深く覚えています。彼らの近況を知りたいのですが。【上海 我愛泡飯

←我愛泡飯さんがおっしゃるのは、2007年3月23日発行の特集「中国への熱い想い」ですね。あれから2年の間ずっと、「続編」を発行したいという気持ちは続いており、できるだけ早く読者のみなさんにそれをお届けしたいと思っています。

5/22(Fri) - 5/24(Sun)
BIRTH ファッション

5/22(Fri) - 5/24(Sun)
ゴトーヒナコ MAMECO "『Iron H2o』展"
絵画・立体・イラスト・写真・グラフィック・インスタレーション

5/25(Mon) - 5/31(Sun)
eepmon "New Works Tour in Tokyo"
絵画・サウンド・グラフィック・映像・マルチメディア

5/26(Tue) - 6/1(Mon)
ヨリミチ展
2人展: 絵画・立体・インスタレーション

ALAYA

2009年秋冬ファッション(その2)

先日、東京で開催された「JAPAN FASHION WEEK in TOKYO 2009」では、各ブランドが個性を競い合い、今年の秋冬ファッションの方向を提示して見せた。今回も、その内容について引き続きご紹介する。

Ne−net
日本の若者の間で大きな影響力を持つNe−netは、新しい趣向として後楽園ホールを会場に選んだ。そして「hero nostalgia」をテーマとし、会場の中央にボクシングリングと電動のぬいぐるみを設置した。モデルたちはみな、ちょっとユーモラスなマスクをつけ、シャイニーカラーの体にぴったりとした服を身につけている。前半は80年代を思わせるファッションで、コットンやデニムなどの服が次々に登場した。Ne−netの一貫した特徴は、わざとぼかされている印象だったが、途中から特徴的なポップなプリントと色彩の組合せがついに登場し、Ne−netらしい可愛いイメージは健在だった。マスクとステージの雰囲気に合わせて、最後に登場したファッションは、コットン素材をふんだんに使ったボリュームのある装飾がすばらしく、高島一精の想像力が人々の喝采を浴びていた。

YUMA KOSHINO
1年間の沈黙を破って、YUMA KOSHINOが帰ってきた。女性の人生で最も貴重な子育ての経験は、彼女のデザインに思いがけないインスピレーションを与えたようだ。今回のテーマは「La Prevoyance」。19世紀に自由を追求したフランスの女性作家ジョルジュ・サンドをデザインの素材として、energy、wit、intelligence、glamourの4つに分けて見せる。若者向けの元気なカジュアルファッションから、華麗なイブニングドレスまで、ジョルジュ・サンドの自由闊達なライフスタイルを体現し、多彩な組合せを提案することによって、女性の成熟美と自信を描き出している。グリーンのニットワンピースと毛皮の襟巻きと靴を身につけたモデルが登場すると、場内には大きな歓声が上がり、YUMA KOSHINOの復活を証明していた。

SOMARTA
テーマは「ADAMANTNINE(アダマティン)」。これはダイヤモンドを表す言葉で、物質と人の意志は、ともにダイヤモンドのように堅固で輝いており、物質のひとつである衣服は我々の体を守る責任を担っているという意味を表現している。SOMARTAおなじみの無縫製ニットは、すでに人々の心に深く入り込んでいる。今回はさらに多くの新素材を積極的に使ったところに大きなポイントがある。甲冑のような皮革製品と柔らかなニットの組み合わせがとても楽しい。革のワンピースはひだや縫い合わせがダイヤモンドのような尖った形状で、素材特有の柔らかで鈍い光が、自立して自信にあふれるのとともに、心の温かい女性のイメージを作り出している。皮革製品は、すべて京都の職人の手作り。ちりばめられたノスタルジックなイメージには、夢や未来への想いが満ちている。(劉詩音取材、執筆)

(C)2009 Japan Fashion Week Organization

Japan Fashion Week in Tokyo 2009 http://www.jfw.jp/ (日、英)

お笑い博物館、吉本笑店街

笑都(しょうと)・大阪の千日前にある、なんばグランド花月(NGK)の地下1階に、「吉本笑店街」と呼ばれるお笑いの博物館がある。お笑いが好きな人、大阪の観光名所として訪れる人たちで、日々にぎわっている。

昭和30年代の大阪の下町をイメージしたフロアでは、吉本新喜劇のメンバーをはじめとしたお笑い芸人たちが、街角にあるブースのあちこちで笑わせてくれる。芸人たちの等身大フィギュアが各ブースにあり、芸人の特徴をよくとらえ、精巧に作られたその姿は、なかなか迫力がある。

「アホの坂田」 こと坂田利夫の銭湯では、番台で坂田人形が迎えてくれ、体重計に乗るとギャグが流れる。また、小柄なことで有名な池乃めだかの運送屋のとびらは、身長にあわせて作られているのか、1メートルほどの高さしかない。さらに、島田紳助がオートバイレースに参加していた時の「チーム紳助」のピットを再現した「島田モータース」 も興味深い。

45もあるブースの中には、数年前に亡くなった関西お笑い界の大御所、横山やすしの記念館もあれば、「ナインティナインの産婦人科」もあった。新旧のお笑いを、ここで一度に堪能することができる。

やはり一番人気は、ダウンタウンの「浜田家・松本家」。路地にあるインターホンを押すと、ダウンタウンの浜ちゃんの声で「勝手に入るな!」 と、いきなり怒られることから始まる。家の中には、テレビの人気番組だった「ダウンタウンのごっつええ感じ」で使用された妖怪のきぐるみや、コントでのフィギュアなどがあり、昔、大笑いしたことを思い出して、思わずまた笑ってしまった。

最後に、出口の横にある吉本グッズのお店を散策する。よくテレビで見かける若手のお笑い芸人のグッズがたくさんあり、とてもおもしろい。ステッカー・タオル・携帯グッズ・お菓子などを買いあさる若者たちを見ると、今のお笑いブームを再認識した。(亜遊民執筆)

吉本笑店街 http://www.yoshimoto.co.jp/syotengai/

デザインフェスタな人々(その10)

先週末(5月16〜17日)、第19回デザイン・フェスタが、東京国際展示場(東京ビッグサイト)で開催された。世界32か国以上から61,500人のアーティストと観客が集まり、2,600以上のブースに自由なアートの花が咲き誇った。
 
デザインフェスタのアーティスト
今回のイベントを前にして、参加者の一人で、CDジャケットのデザインをしたり旅の本を書いたりしているイラストレータのBoojil(ブージル)さんを取材した。彼女は専門学校で服飾デザインを勉強していたが、19歳のときにカンボジアを旅行して、ファッションより絵を描いた方が人々に楽しんでもらえると感じたことから、イラストレーターを志した。旅で感じたことや経験が、彼女がアートの世界を駆け巡る直接の原動力となっている。これまでに、タイ、ラオス、ミャンマー、アメリカ、メキシコ、韓国などに出かけた。いつも一人旅だが、どこへ行ってもたくさんの友達ができる。そのために、「人と人との出会い」をテーマとした作品が多い。
 
「2004年にイラストを描き始めたときに、初めてデザイン・フェスタに行きました。字を習い始めたばかりの小学生から、白髪頭のおじいちゃんまで、自分の作品を自由に発表していてびっくりしました。それで、翌年には勇気を出して出展したんです。そこで知り合った人が、私にイラストレーターの仕事を紹介してくれました!それ以来、毎年出展しているうちに、出展者の友達や、私の絵を見に来る人が増えてきました。」
 
Boojilさんの作品は色彩が鮮やかで、構成がしっかりしている。見ていると心が温かくなるような、愛にあふれた作品だ。5月初めに、小学館から画集「おかっぱちゃん旅に出る」を出版した。9月下旬には、ソウルで個展を開く予定だ。我々は、Boojilさんが次の旅で、広大な中国を目的地にしてくれることを願っている。
 
●デザイン・フェスタのスタッフ
荒木猛さんは、デザイン・フェスタでバンドのメンバーとして演奏をしたことがあり、そのときの楽しい思い出がこの仕事をする契機になった。英語講師をしていたこともあり、出展する外国人や海外メディアと関わることが多い。「デザイン・フェスタのスタッフはみな個性的で、趣味や考え方の違う人たちと一緒に仕事をしていると、だんだん仲良くなって『心の中の壁』がなくなっていくのを感じます。デザイン・フェスタが、出展者の人生を変えるアートイベントになるように、努力していきたいです。」

(C)2009 DESIGN FESTA Ltd.

デザイン・フェスタ公式サイト http://www.designfesta.com (日、英、中、韓など15か国語)

和と洋のファッションショー 京都から発信

日本を代表する古都・京都から、伝統的な和装の文化を世界に発信するファッションイベント「Fashion Cantata from KYOTO」が、6月13日、国立京都国際会館で開催される。1992年から始まり、今年で17回目。今回、「美の巨匠たち」をテーマに、日本の人気女優やモデルらが、和装と洋装の華麗なショーを展開する。

昨年は「時空翔ける恋」をコンセプトに、1000年もの昔、京都が舞台の平安貴族の恋絵巻「源氏物語」と、イタリアのルネッサンス時代、フィレンツェで栄華を誇った名門貴族・メディチ家の恋模様という2つのストーリーをステージ上で再現した。そして今回、和装と洋装、エレガンスを創造する、2人の巨匠の“ものづくり”への精神がテーマとなっている。

まず1人目は、「Dior」でおなじみのクリスチャン・ディオールの創始者、ムッシュ・ディオール。フランス・パリにメゾンを構え、クラフトマン(職人)とともに数々の作品を手がけて、オートクチュールの世界に革命を起こした偉才だ。彼のエレガントでシック、かつ革命的なデザインは、時代を超えてなお、ブランドの真髄として受け継がれている。そして、日本における伝統的な服飾文化「きもの」を芸術の領域まで昇華させた、手描き友禅作家・羽田登喜男は、京都に自らの工房を設立し、作品の完成まで一貫したものづくりにこだわった。この西洋と東洋のファッション文化の「饗宴」が、とても見どころとなっている。

さらに、出演者も豪華だ。メインキャストに、映画『鴨川ホルモー』『ハゲタカ』に出演し、テレビやCMなどで活躍する人気女優、栗山千明さんを迎える。そしてゲストモデルとして、海外のトップブランドのショーへの出演やNHK大河ドラマ『天地人』に出演中の杏さん、特別出演として、テレビや映画、舞台などで幅広く活躍するベテラン女優、浅野ゆう子さんが登場する。*イベントへの応募はすでに終了しました。(飾磨亜紀執筆)

協力:JR西日本 広報部、京都商工会議所 産業振興部

JR西日本:ファッションカンタータ2009 http://www.westjr.co.jp/fc/

きれいな空気を呼吸する

五月の青空は晴れわたっているというのに、日本を覆う憂鬱な気分は何なのだろう?――それは新型インフルエンザのせいだ。「感染区域の拡大、患者2百人を超える」というニュースに、昨日までは「世界のニュース」でしか見られなかった「インフルエンザパニック」の光景が、たちまち日本の生々しい現実になってしまった。

「楽天市場」では、オンラインショップ始まって以来の事態が起こっている。普段は問い合わせをする人も少ないマスクの販売量が激増し、多くの店舗で品切れが続出しているのだ。東京のドラッグストアでは、一夜にしてマスクが売り切れてしまった。顕微鏡で拡大すると実に恐ろしい姿をしている動物のインフルエンザウイルス。これが人間に感染し、人の体内で変化して、人と人との感染を引き起こす。メキシコ、アメリカ、カナダ……死神は、つけいるチャンスを虎視眈々と狙っている。

花粉の季節に日本で人気が沸騰した、携帯に便利な「Nose Mask Pit」が、このインフルエンザ騒動で再び注目の的になっている。日本オリジナルで、世界初の「鼻の穴に入れる見えないマスク」が、苦境に陥った日本に再び爽やかな風を送り込んできた。

繊細で精巧に作られた「Nose Mask Pit」は、鼻を挟む柔らかいΩ型のポリプロピレンが、2つの小さな傘状のフィルターを固定し、鼻の中に安定させることができる。不織布素材のフィルターなので、柔らかくて付け心地がよい。鼻に入れる前はちょっと不安に感じるが、試してみると違和感がないばかりか、外から見ても全くわからないのでとても安心だ。

四季を通じた花粉、車の排気ガス、建築のほこり、掃除の粉塵などの悩みに対応するため、マスクの機能はますます拡大し、品質はますます高まっている。だが、最も重要なポイントである「呼吸が苦しい」「眼鏡がくもる」「化粧が落ちる」などの問題は解決が難しかった。それが「Nose Mask Pit」誕生の直接の契機となったのだ。10ミクロンの粒子を99.9%以上除去でき、鼻の穴に入れられる「見えないマスク」は、1年を通じてどんな場合にも使用することができる。結婚式に出席する女性たちがつけても「顔が半分隠れてしまう」という問題もなく、外を歩き回るセールスマンがマスクをはずさずに話をしても商売に影響することがない。

「Nose Mask Pit」をつけてきれいな空気を吸えば、5月を覆う憂鬱な気分もきっと晴れることだろう。鼻の中の小さな「見えないマスク」は、その巧妙な構造によって人気を集めているだけでなく、我々の生活の中で「病気が広がるのを未然に防ごう」という忠告も発信している。(姚遠執筆)

(C)2009 bio-international Inc.

ノーズマスクピット http://bio-pit.com/


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