この四角くてカラフルな食べ物を初めて見た人は、一体何だと思うだろうか?色を塗った食パンのまだカットしていないものに見えるだろうか?――実は、これは今静かに流行しているキューブシュークリームなのである。「はなまるマーケット」や「魔法のレストラン」などのテレビ番組で話題のキューブシュークリームは、神戸の西宮にあるパティスリーブラザースによる新製品だ。共同経営者である兄弟3人が全員パティシエなので、彼らは新商品の名前を「パティスリーブラザースのキューブシュークリーム」と名付けた。外観は立方体で、種類も大変豊富で、一般に考えられているシュークリームとはまったく違う。このお菓子を贈り物にしたら、箱を開けたときにちょっとしたサプライズになるに違いない。
キューブシュークリームは全部で12種類で、三つのシリーズに分かれている。フルーツ系は、いちご×ヨーグルト、マンゴー×ココナッツ、フランボワーズ×ブルーベリー、柚子×小豆の4種、ベーシックシリーズはカスタード、チョコレート×バナナ、抹茶×小豆、キャラメルの4種、野菜系は、黒胡麻×金時芋、和三盆糖×栗餡、にんじん×オレンジ、南瓜×小豆の4種である。これらのレギュラー商品以外にも、季節の素材を使った商品が売り出される。上面のカラフルな部分は、日本の伝統色を考えて調製された様々な味のチョコレートだ。食べてみると、食感が普通のシュークリームとは違って、外側の皮に歯ごたえがあり、意外に硬いことに気がつく。厚みのある部分はパイのような感じで、中に挟まれた餡は白あんをベースに北海道産のバターを加えたものである。洋風のお菓子なのになぜ白あんなのかと思う方もいるだろうが、材料がちょうどいい比率で配合され、甘くてもしつこくなく、どの餡もとてもおいしい。基本的に砂糖を使っていないので、非常に高級感のある味にしあがっている。
このお菓子は最近ネット上でも贈り物として人気があるが、受け取った時には冷凍状態になっている。冷蔵庫に12時間入れておくと、自然解凍する。パッケージを開けてみると、キューブシュークリームが思ったより大きく、色がとても鮮やかだと感じられる。店主は、キューブシュークリームを四つに切り分けて、一度にいろいろな味を楽しむことを薦めている。キューブシュークリームは味もおいしく、見た目も食欲をそそる。友達を訪ねる時に贈り物として持っていっても、きっと喜ばれることだろう。(松脂提供)