池袋、幡ヶ谷、神保町に3つの店舗を構える「サクラカフェ」は、外国人向けホテル「サクラホテル」に併設されているユニークなカフェ。その国際性を生かした料理やイベントで、海外からの旅行者だけでなく日本人からも人気を集めている。
同店で特に話題となっているのが、ホテルの宿泊客のアイディアから生まれたバラエティ豊富な「世界のおつまみ」だ。サクラホテルには年間約110カ国からの宿泊客が訪れるが、その中でも特にスタッフと親しくなった宿泊客たちが、それぞれの郷土料理を元に、新しいメニューを考案してくれたという。メニューは常時15種類以上で、人気の品は「カレー・ヴォルストでプロスト!」、「ジュリアンのおいしいでシュー」、「サグラダ・ファミリア・トルティーア」など。メニュー名には駄洒落や考案者名が盛り込まれ、リストを見ているだけでも楽しくなってしまう。
「カレー・ヴォルストでプロスト!」は、ドイツ出身のフレデリックさんが考案。カレーと醤油を隠し味にしたオリジナルケチャップソースが絶品で、ビールによく合う。「ジュリアンのおいしいでシュー」は、フランス出身のジュリアンさんの創作料理。北フランスの香り高いチーズとドライトマトが入っていて、もちもちとした食感がクセになる。サグラダ・ファミリア・トルティーアは、バルセロナ出身のリカルさんとイタリア出身のドリスさんの合作料理。ジャガイモと玉葱のオムレツで、さっぱりした飽きのこない味だ。
その他サクラカフェでは常時世界のビール60種や週替りのワールドランチなど豊富なメニューを取り揃えている。また、10月3日まで特別イベントとしてドイツ、ミュンヘンのビールの祭典「オクトーバーフェスト」を開催中。オクトーバーフェストの会場で出店が許されている6つの醸造所がこのお祭りのためだけに作った限定ビールが販売されている。(香雪執筆)