暑い暑い夏の日でも、東京の賑やかな街の中に、暑さを吹き飛ばし涼しさを楽しめる場所がある。北京の世貿天街も、天津にある「天津の目」も、その発想の源は実はここにあったのである。その場所とは、東京ドームを中心として作られた「東京ドームシティ」である。
8月は一年中で最も暑く、東京の各学校が夏休みになる時期でもある。東京ドームシティではたくさんのイベントを開催し、子供たちや市民を惹きつけている。まずは営業時間の変更だ。8月いっぱい、東京ドームシティの営業時間は夜22:00まで延長される。直径60メートルの「ビッグ・オー」は世界初のセンターレス観覧車だが、8月ならこれに乗って東京の夜景を楽しむことができる。また東京の中心地区にある唯一のジェットコースター「サンダードルフィン」の経路は、ビッグ・オーの中心を貫いており、その最高点もビッグ・オーの上で、遥かに東京タワーを眺めることもできる。もっとも、時速130キロのジェットコースターに乗っていては、目を開けていられるかどうか分からないが。
この二つのシンボル的施設以外にも、8月の東京ドームシティではたくさんのイベントがある。現在人気絶好調の美少女グループ「AKB48」は結成5年を迎えた。東京ドーム以外のすべての有名な会場でコンサートを開いたことのある彼女たちが、この夏休みにはついに東京ドームに第一歩を踏み出した。7月15日から8月31日までの48日間、毎日AKB48のメンバーが一人ずつここにやってきて日直となり、プレゼント企画が実施されたり、日直の待ち受け画像がもらえるスタンプラリーが行われたりする。東京ドームの音楽噴水でも、AKB48の曲が流される。
8月31日までは、「ドラゴンクエスト アトラクションズ」が開催される。これは日本の国民的ゲーム「ドラゴンクエスト」の最新作のプロモーションイベントである。東京ドームシティ内には、テーマカフェである「ルイーダズカフェ」がオープンし、店内のメニューの名前もすべてゲームキャラクターやアイテムにちなんでいる。人気キャラクター「スライム」の形の肉まんも発売されるが、これを見ると多くの人が微笑んでしまうだろう。
また、今年は有名なアニメ作品「ガンダム」シリーズが生まれて30周年であり、日本各地で記念イベントが行われているが、8月10日〜19日まで、東京ドームでは「SUPER EXPO」というイベントが行われ、30年間のガンダムのフィギュアの歴史が展示された。最新のアニメ情報も発表され、限定品もあり、このイベントも多くのファンやフィギュア愛好者を楽しませた。(凱特執筆)