江戸の情緒溢れる下町、東京都墨田区で、現在巨大なタワーの建設が進んでいるのをご存知だろうか?
「東京スカイツリー」と命名されたこのタワーは2012年春に開業予定で、なんと全長は634メートルにも及ぶという。今年で121歳になるパリのエッフェル塔の全長324メートル、52歳の東京タワーの全長333メートルと比べてみると約2倍の高さで、今日の技術の進歩を感じさせられる。
そもそも東京スカイツリーはいったいどんな目的で建設されているのだろうか? 実は東京スカイツリーの計画は、2003年に在京放送事業社6社がデジタル放送の新電波塔を求めたことがきっかけで始まった。その後、電波塔としてだけでなく新たなコミュニケーションの場として商業施設も備えられることが決まり、東京の新しいシンボル、観光地として一躍注目を集めることとなった。特に展望台や水族館、プラネタリウムなどが新たな観光スポットとして人気を得ることは間違いないだろう。
そしてさらに魅力的なのは、東京スカイツリーの付近には雷門で有名な浅草寺、大相撲が開催される両国国技館など伝統的な建造物もたくさんあることだ。東京スカイツリーの誕生によって、地域全体が日本の伝統と最先端技術が交錯する場としてさらに発展していくことだろう。
まだ建設中にもかかわらず、テレビや雑誌では連日東京スカイツリー特集が組まれ、タワー付近は多くの見物客で賑わっている。たくさんの人々に温かく見守られながら、東京スカイツリーは今日も天空へ向けて成長を続けている。(林愛香執筆)