ドーナツと言うと、いつも体型を気にして一生懸命ダイエットをしている若い女性たちはたちまち首を振ることだろう。ドーナツは糖分や脂肪分が多く、カロリーが高いという印象があるからだ。小麦粉にたっぷりのバターを入れた生地を油で揚げ、さらに表面に砂糖をまぶしたり、クリームやジャムをつめたり……ごくたまに1つつまむのならいいけれど、主食の一部として食べるにはかなりの勇気が必要だ。
ドーナツは好きだけれど食べるのはためらってしまう女性たちも、miel(ミエル)のことを知ったら、ドーナツに対するイメージが180度転換するだろう。mielは銀座に本店を置く、日本に新しく生まれたドーナツチェーンである。mielとはフランス語で蜂蜜という意味だ。スプーン一杯の蜂蜜を集めるために、ミツバチたちは半径3〜6キロメートルを飛び回り、たくさんの花と巣の間を往復する。甘い蜂蜜がひとさじあれば、泣いていた子どももたちまち笑顔になる。mielは昔からの健康食品だった蜂蜜に着目した。大型の機械や流れ作業を採用せず、一つ一つのドーナツを店内で丁寧に手作りしている。生地は油で揚げずに、特殊な型に入れてオーブンで焼き上げるので、油の使用を大幅に減少させ、近頃の健康ブームにもぴったりのドーナツなのだ。
【mielベイクドドーナツのお薦め商品】
プレーン:140円。mielのドーナツはこのプレーンから始まっている。余計な材料を加えていないので、mielが精選したバターの味わいが生きている。また、ベイクドドーナツ特有のふわふわの食感が味わえる。mielのドーナツでカロリーが最も低い一番人気の商品。
きなこ:180円。きなこをまぶしたドーナツで、大豆の香りとバターの相性が意外といいことに驚く。きなこには糖分を加えておらず、素材の風味を生かした和風テイストのドーナツである。
焼き芋:210円。噛むと、サイコロ状のさつまいもの食感と甘い香りが口いっぱいに広がり、黒ゴマの香ばしさとも相性は抜群。子どもの頃に食べた焼き芋の味を思い出すかもしれない。
mielでは一人一人のお客様に、できたてのドーナツの味を楽しんで欲しいと考えているが、家庭でもmielの味を楽しめるよう、最近はオンライン販売も行っている。家に届けられたドーナツを食べる前に、電子レンジで少し温めると、作りたての風味を味わうことができる。(伊藤美緒提供)