●古都京都
この世界遺産には京都府京都市、宇治市、滋賀県大津市の寺社や城、計17ヶ所が含まれる。京都は8世紀から17世紀における宗教建築、非宗教建築、庭園設計などの中心地であり、日本の伝統文化の形成に決定的な影響を及ぼした。特に19世紀以降、京都の庭園が世界各地の庭園設計に与えた影響は非常に大きい。
●古都奈良
奈良市内の寺社と春日山原生林が含まれる。日本の建築と美術の最も優れた証人であり、中国や朝鮮半島から伝わった文化の雰囲気を残している。1998年に登録された。東大寺、春日大社、元興寺、興福寺のルートが興味深い。8.5メートルの世界最大の木造の仁王像、1000個の釣り灯篭、50メートルの興福寺五重塔など、壮観という言葉だけでは言い尽くせない素晴らしさである。
●法隆寺地区の仏教建築物
法起寺には日本で最大最古の三重塔がある。法隆寺の建築は中国文化の影響を受けているが、日本独特の文化もあちこちに見られる。1993年に登録された。日本最古の五重塔は、回廊の柱の太さが上下で異なっている。東院にある八角形の夢殿は、1000年の歴史を持つ仏教の秘仏とされる観音像があり、春と秋の特別な期間だけ見ることができる。
●紀伊山地の霊場と参詣道
和歌山、奈良、三重の三つの県にまたがる地域で、桜で有名な吉野山がある「吉野、大峰」、熊野三山の「熊野」、三大霊場の一つで金剛峰寺のある「高野」、そして大峰奥駆道、中辺路、伊勢路、高野山町石道などの参詣道の四つの部分から構成されている。日本の千年にわたる宗教文化発展における貴重な歴史の証人と言える。
●姫路城
江戸時代以前に建造された国宝四城のひとつである。シロトピア記念公園/ふるさとの森、景福寺公園、名古山(霊苑高台公園)、手柄山(緑の相談所広場)、姫路城三の丸広場、姫路市立美術館前庭、増位山(市道白国増位線のポケットパーク)、大手前通り(JR姫路駅前)、城見台公園、男山配水池公園は、姫路城十景である。(南天執筆)