香港デザインセンターが2002年から主催しているビジネス・オブ・デザインウィーク(BODW)は、デザインとビジネスの新しい突破口を求めることをテーマとした、アジア最大の国際的コンベンションである。1週間の会期中に、世界各地から著名なデザイナーやビジネスリーダーが一堂に集まって、メイン会場を中心に展示会、フォーラム、教育プログラムなどが実施される。BODWの目的は、デザインの価値を高め、ビジネスとの密接な関係を築くことによって新たな突破口を開くことにあり、これは21世紀を代表する課題を共同で検討するイベントと言えるだろう。
日本は今年12月に行われるBODW2010に、アジアから初めてパートナー国に選ばれた。日本から参加する世界的な建築家、工業デザイナー、平面デザイナー、空間デザイナー、およびデザインの価値が世界的に認められている日本企業による企画構築コンサルティング、および現代日本を象徴するポップカルチャービジネス、サービスデザイン、メディアデザインなどの様々な講演会が準備されている。
より多くのビジネスチャンスを求めて、日本産業デザイン振興会と香港貿易発展局は、BODWパートナー国のイベントの一環として、香港と珠江デルタ地区の市場進出支援について一連の活動を展開する。中国は2009年に8%以上のGDP成長を実現し、世界第2位の経済大国になった。中国の経済発展を牽引する珠江デルタ(広東、香港、マカオ)の総人口は4700万で、中国の輸出入総額の24%を占め、GDPの実質成長率は16.2%である。中でも香港は珠江デルタのリーダー的役割を担い、ビジネス習慣や生活水準において世界の先進国と肩を並べ、知的財産権の保護も重視しており、日本の最良のパートナーとなると思われる。
IDTExpo(見本市、イノデザインテックエキスポ)が行われるトレードホールは、デザイン、技術、ブランドなど多くの産業が集まる場所で、その範囲は広く、付加価値が高く、総合的PRを行うことができ、自己の特色を最大限に示すことが可能である。BODWの期間、香港と世界各地からのたくさんの著名なデザイナーや宣伝メディアがここを訪れることだろう。(南風執筆)
【IDTExpo】
会期:12月2日〜4日
会場:香港コンベンション&エキジビションセンター
対象:コミュニケーションデザイン、デザイン&ブランディング、イノベーション&応用技術、R&Dなど
内容:ビジネスデザイン、ブランド戦略、応用技術、環境保護などをテーマとした講演会、ネットワークビジネス、ネットワーク構築、カク テルパーティ、個別商談会など