海外からの観光客向け宿泊施設を東京都内で運営する有限会社サクラホテルと、外国人専門賃貸を運営する株式会社サクラハウスが、外国人向けのユニークなフォトコンテストを開催した。
「東京フォトコンテスト」と名づけられたこのコンテストの特徴は、全世界で5億人以上のユーザーが利用する世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス「Facebook」上で開催されたことにある。Facebookの「サクラホテル」及び「サクラハウス」のファンページは、英語、スペイン語、フランス語、イタリア語、韓国語の5ヶ国語バージョンがあり、登録者数は、世界各国合計1万6000人にのぼる。東京フォトコンテストは6月〜7月の2ヶ月間、このファンページ上で開催され、参加者たちはそれぞれ東京または日本で撮影したお気に入りの写真をアップロードしていった。そして投稿された約300点の作品を、約3000名の登録者たちが「いいね(like)」ボタンをクリックする形で投票していった。
コンテストの参加者は20代〜30代が中心で、桜や寺社など日本の伝統美を感じさせる作品や、渋谷や新宿など都心の現代的な風景の作品が目立った。優勝したのはインドネシアのHanychiさんの「Shibazakura」という作品。一面に広がる目の覚めるような鮮やかなピンクと、透き通った青い空のコントラストがとても印象的で、158クリックを獲得した。2位はフランスのFranckさんの「Kyoto」で、どこまでも続くような赤い鳥居が幻想的である。
投稿された全作品は、8月20日〜23日までの4日間、デザイン・フェスタ・ギャラリー原宿に展示され、多くの人々が訪れていた。また、Facebook上では現在でも観ることができる。近日中には第2回目も開催予定なので、是非今からたくさんの写真を撮りためておいてほしい。その他サクラホテル及びサクラハウスは、カフェなども経営し、随時国際的なイベントを企画しているので、是非公式サイトでチェックしてみてほしい。(林愛香執筆)