2004年5月に設立された株式会社サイブリッジは、ネットワーク事業を主体とする、27歳の若い代表が設立したベンチャー企業で、業界では大きな注目を集めている。24時間社内中継ライブカメラや、社内通貨制度などの面白いアイディアを試みているこの会社は、最近また「全社員合計でマイナス100kgのダイエット」という試みで話題を呼んでいる。
「マイナス100kgのダイエット」は、ソーシャルチャリティサイト「ジャスト・ギビング・ジャパン」で開始したチャリティ活動である。一般財団法人ジャスト・ギビング?ジャパンが運営するこのチャリティサイトの母体は、イギリスのJustGivingで、10年で計1000万人が参加し、850億円を超える寄付金を集めた、世界最大のソーシャルチャリティサイトである。
日本版のジャスト・ギビングは今年4月に開設され、元野球選手の古田敦也や元マラソン選手の有森裕子が開設したチャリティプロジェクトがネットで反響を呼んでいる。今回のサイブリッジのダイエットイベントは、社員33名が全員で行う。イベントのもう一つの目的は、従業員の健康管理であり、メタボ防止対策でもある。健康状態に影響を与えない条件で、無理なダイエットは行わずに個人の状況に応じてそれぞれダイエット計画を行う。毎週の減量目標値と進展状況をブログで発表するのが、このイベントの規則である。1週間で体重が0.5キロ以上増加した人は、翌週までに運動をしなければならない。
この他にも、サイブリッジは、たくさんの面白い試みをしている。例えば、壁面に50インチの大型モニターをかけて、社内の情報を共有している。その月のスローガンと当日の営業額はすぐに表示され、従業員の士気を高める。また従業員の運動不足を解消するために、エアロバイクが設置され、いつでも運動することができる。透明になっているサーバールームは、ICカードで出入りが管理されており、情報セキュリティが保障されている。サーバールームの壁はホワイトボードとして使うことができる。福利厚生の一環として設置された社内冷蔵庫の飲み物は、サイズに関わらず100円で購入できる。会社が商品を決定しているので、種類が豊富で社員に好評である。(南風執筆)