●ショートショートフィルムフェスティバルとは?
今年で12年目を迎える「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア2010」が、6月 10日から東京で開催されている。ショートフィルムとは約1分〜25分の短編映画のことで、短い時間だからこそ表現できる濃縮されたストーリーやテンポのよい映像展開が見どころだ。アメリカなど世界各国では、若きクリエイターたちの登竜門として多くのコンペティションが開催されている。
日本では俳優の別所哲也氏が1999年に若者の文化発信地である東京・原宿でこのショートショートフィルムフェスティバルを初めて開催し、現在ではアジア最大級の規模を誇る短編映画祭へと成長した。今年は過去最多4000本以上の応募作品から厳選された31カ国62作品が上映され、グランプリ作品は来年度の米国アカデミー賞短編部門の選考対象となる。
●多彩なプログラムでショートフィルムをより深く知ろう!
ショートショートフィルムフェスティバルの特徴は、なんといっても多彩なプログラムにある。メインのオフィシャルコンペティション3部門のほか、音楽にインスパイアされて生まれた作品やショートフィルムの視点でセレクトしたミュージックビデオを集めた「ミュージックShort部門」、観光庁と共に設立した「旅シヨーット!プロジェクト」、「ストップ温暖化部門」など多岐にわたっている。
さらに、米国アカデミー賞ノミネート作品が一挙に観られる「アカデミープログラム」や、ビョークのミュージックビデオなど話題の3D作品を集めた「3Dプログラム」などのスペシャルプログラムもあり、さまざまな切り口からショートフィルムを楽しむことができる。(林愛香執筆)
「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア2010」
開催期間:2010年6月10日〜20日
会場:表参道ヒルズスペースオー、ラフォーレミュージアム原宿、ブリリア ショートショートシアター、TOHOシネマズ六本木ヒルズ