日本政府は中国からの個人旅行者に対する観光ビザの発給を去年の7月から解禁した。このことは、日本政府の国内消費促進策や、観光庁の外国人旅行者1000万人実現計画と大きな関係がある。中国人消費者をターゲットにしているのは日本国内の大小の旅行会社だけではなく、旅行に関わる多くの業界でも国際的なサービスを展開している。 埼玉県川口市の写真映像の専門店、「歓喜(ホァンシー)」では、最近日本で休暇を過ごす中国の若者をターゲットにしている。日本旅行の間に、日本の特色に溢れた結婚写真を撮影するというアイデアは、なかなか新鮮である。撮影に当たっては、プロのカメラマン、スタイリスト、ヘアメイクアーティストなど、すべてのサービスが提供される。中国国内の写真館に比べて、日本のスタッフの仕事はたいへん細やかで周到である。撮影をどのように行うか、何枚撮影するか、何着の服を着るか、どのようなメイクをするかなど、すべて事前に書類で契約するので、余計な費用がかかることもなく、中国語を話せるスタッフが対応するので、安心して撮影することができる。 「歓喜」では、ロマンチックな瞬間をとらえるのに適した背景を慎重に選んでいる。 六義園:東京都文京区にあり、面積は87809平方メートル。小石川の後楽園と共に東京の二大庭園と呼ばれる。3月末にはツツジが満開になり、11月中旬以降は紅葉が美しく、夜はライトアップが行われる。茶室、丘、池、林間の小道などがあり、桃源郷のような趣きがある。 旧古河庭園:東京都文京区にあり、国の指定名勝となっている。土地の起伏を巧みに利用し、高台には洋館が建てられ、斜面には洋風庭園、低地には日本庭園が作られている。洋風庭園にはバラ園があり、春のバラは5月中旬から6月、秋のバラは10月中旬から11月に満開となる。園内ではバラ祭りが行われる。 川口グリーンセンター:東京に隣接する地区にある大公園で、1967年に開園され、日本の都市公園100選に選ばれた。最大の特徴は、樹木や草花が多いことである。ここでは四季を通じて、様々な色や種類の美しい花を見ることができる。巨大な花壇のそばには八角形の大きな温室が建てられており、一年中熱帯植物を鑑賞することができる。 結婚写真の撮影は、トータルで約10万円程度である(詳細プランはこちらをご参照ください)。新鮮なデザインのドレスもいろいろあるが、正式な和服を着て日本庭園で純日本風の気分を味わうのも、若いカップルにとって忘れがたい記念になることだろう。(ff執筆)
|