【晴海について】東京湾の埋め立てで生まれた場所である。半世紀前には東京国際見本市会場として、人々が押し寄せるモーターショーやコミックマーケットなどが開催されたが、交通が不便なことから次第にさびれていった。2000年に都営地下鉄大江戸線が開通し、近年はショッピングセンターの「晴海トリトンスクエア」が開業、晴海大橋も開通するなど、この東京湾の玄関口は再び輝き始めている。
【晴海ふ頭公園】世界各地から船に乗ってはるばるやってくる旅客は、ここに到着すると同時に東京タワーやレインボーブリッジを遙かに眺めることができ、噴水や緑の小道にほっと一息つく。東京大学、水産庁、航海訓練所の研究船もここに停泊している。また、テレビドラマや映画のロケ地としてよく使われるので、ここではしばしば有名人に出会うことができる。山口百恵の自伝「蒼い時」や、石田衣良の小説「4TEEN」にも晴海ふ頭公園が登場する。
【晴海の四季】1月上旬には、東京の消防団が巨大なホースで放水をする「出初式」が、5月中旬には国際貿易港の開港を祝う「みなと祭」が行われ、8月下旬の「東京湾大華火祭」にはいつも70万人ほどの人々が集まって熱狂する。また、南極観測隊や海難救助隊などもここから出発する。古くからの港は、これらのイベントによってまだまだ輝き続けている。(姚遠撮影、執筆)
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タイトル:「飛翔の翼」 場所:晴海ふ頭公園附近 撮影のポイント:他の場所では見られない「トビウオ」の街灯を捕えた。見上げるように撮影し、トビウオと街灯を取り付けた枠が画面上で対角線上に並んでおり、画面に動きを与えている。 使用フィルタ:Sutro+彩度(黒雲が空に湧き出る様子をあえて強調し、フレームを除去して開放感を出す。) | |
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タイトル:「静かに耳を傾ける」 場所:晴海埠頭客船ターミナル広場(表) 撮影のポイント:しゃがんで見上げるように撮影し、目の前の赤い立柱の高さを際立たせる。注意:角度を選択する時、立柱の全体像を考え、高さがそろわないようにする。 使用フィルタ:Lo-Fi+彩度(遠近共に充分な質感を持たせる。フレームを除去して開放感を出す。) | |
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タイトル:「つなぎ止める」 場所:晴海埠頭乗船場 撮影のポイント:「Y」字型のロープによって、視線が画面下部中心の係船柱に集められる。船体が揺れながら、視線にしっかりつなぎ止められているように感じられる。 使用フィルタ:He-fe+彩度(芝生の明るい色と空の対比。フレームの装飾効果。) | |
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タイトル:「倒影」 場所:晴海埠頭客船ターミナル広場(裏) 撮影のポイント:広場の池に映ったオブジェ。画面の真ん中に海水面があり、どれが実物のオブジェでどれが影なのか見分けられない。 使用フィルタ:He-fe(濃い油絵のような効果。フレームを除去して開放感を出す。) | |