【陸前高田「希望の松」】津波で壊滅的な打撃を受けた岩手県陸前高田市にある、「日本百景」にも選ばれた名勝、高田松原は、自然の残酷な手によって完全に失われてしまった。しかし、全滅したと思われた7万本の松林で、たった1本の松が津波の猛威に耐えて、がれきの中で天に向かって立ち続けていたのだ。(本メールマガジン「奇跡の一本松の再生」参照)
【東京タワーと大船渡】東京タワーは、2月12日から3月31日まで、「Tokyo Warm Light」というイベントを行っている。333個限定販売のLEDキャンドルグラス「東京タワーの光のかけら」は、東京の有名な伝統工芸「江戸風鈴」の職人が、「東京タワーのあたたかい灯りを持ち帰れるように」というコンセプトで一つ一つ丁寧に作ったものである。商品の売り上げは全額、東京タワーと友好関係にある岩手県大船渡市に寄付される。
【チーム恵比寿】東京の恵比寿駅周辺の整体師やネイリスト、プロミュージシャンたちが結成したボランティアグループが被災地に通い続け、現地の人々の心を癒すために活動を行っている。最近の企画には、「もうひとつのサンタが100人やってきた!」などがある。2月11日から13日まで、我々はこのグループのボランティア活動の取材を行った。今後、引き続きお伝えする予定である。(姚遠撮影、執筆)
|
タイトル:「奇跡の一本松」 場所: 陸前高田/高田松原 撮影のポイント:朝日が昇るとすぐに、暴風雪が猛威を振るった。そんな中シャッターを切る時間はわずか5分ほどしかなかった。頑強に立ち続ける震災復興の象徴である「一本松」が、まぶしい光芒に包まれている。 使用フィルタ:X-pro II(荒れ果てた光景が、逆光でも細部までよく見える。) | |
|
タイトル:「朝陽を迎えて」 場所: 陸前高田 撮影のポイント:足元は雪で凍て付いた道、背景には震災と津波によるがれきが高く積み上げられている。しゃがんで撮影することによって、がれきの高さを強調する。女性の背後の位置から撮ったので、陽光が彼女の輪郭を金色に縁取っている。 使用フィルタ:Hefe(陽光の暖かく柔らかい雰囲気を強調する。フレームの装飾効果。) | |
|
タイトル:「天佑」 場所:大船渡養護盲老人ホーム「祥風苑」 撮影のポイント:すぐそばから仰ぎ見て撮影し、観音菩薩像の巨大さを強調すると共に、テーマに影響を与える周囲のものを排除した。雲が画面の中で、像を浮き上がらせる重要な役割を果たしている。 使用フィルタ:Earlybird(雲の効果を強調し、顔の表情をしっかりと描き出す。) | |
|
タイトル:「復興の炊煙」 場所:岩手県三陸「復興食堂」 撮影のポイント:赤い炎。つららの下がった木造小屋の方へ炊煙がゆっくり流れて行く。老人は食事をしながら、昔を回想しているように見える。やや上から撮影したので、遠くの海面や山が層になって見える。 使用フィルタ:Hefe(近景と遠景を同時に強調する。フレームの装飾効果。) | |