●エアバッグ式車体の電気自動車
開発費約1200万円と1年の年月を費やして、広島大学のベンチャー企業などが参加する「広島EV技術研究会」が開発した電気自動車が、8月28日に広島市南区で発表された。空気を入れた袋状の車体で作られた自動車は、世界でも初めてである。長さ3メートル、幅1.4メートルの電気自動車にはタイヤが三つあり、最高時速は約50キロで、大人が3人乗車できる。一回の充電で約30キロ走ることが可能だ。車体の前後に塩化ビニールとテント生地を使用し、重さは軽自動車の半分程度の約350キロである。空気の入った塩化ビニールの袋は、事故発生時に衝撃を和らげ、強くぶつかると空気が排出されて衝撃を吸収する。表面のテント生地は、季節や好みによってデザインを換えられ、カーライフをさらに楽しいものにすることができる。
●公用車への広告を募集
奈良県御所市では、公用車の車体に広告を掲載するスポンサーを募集した。これは、財政危機を脱し、財政再建を行うための収入確保の一環として考え出された苦肉の策である。こうした広告はすでに広報、ごみ袋、封筒、コミュニティバスなどに掲載されている。車体広告の第一期は10月から1年間で、更新することもできる。右側と左側のドアの広告費が1万5000円、車体後部は2万円で、市外の企業でもスポンサーになれる。申し込みは8月31日で締め切られた。車体広告は、県内から大阪市へ走る広告塔として、大きな宣伝効果が期待できる。
●日本一周、下田PRの旅
下田市をPRするために、市内の吉佐美に住む47歳の作家、岡崎大五さんと、妻で水彩画家のいけみかなこさんが、9月1日から65日間の日本一周の旅に出発した。下田市はこの企画を応援するために、二人を市の観光大使に任命し、彼らが訪問先で配布するパンフレットや観光PR用の名刺各300枚を託した。二人は、愛知、和歌山を訪れ、四国を経て九州に渡る。本州に戻った後は、日本海側を北上して北海道まで行き、11月3日に下田市に戻る予定だ。この旅は沖縄を除く45の都道府県を走破し、陸地の走行距離だけで8600キロにのぼる。彼らのこの旅によって、下田の素晴らしさが日本全国各地に伝えられ、地方間の交流が生まれると同時に、都市の活性化も促進されるに違いない。(南風執筆)