プロポーズの結果はやってみなければ分からないが、実際にプロポーズしようと決めた頃には、2人の仲は既にかなりいいムードになっているのではないだろうか?事前にサプライズの演出を準備して、プロポーズを一生忘れられない思い出にすることは、すべての恋人たちが夢見ていることだろう。
近頃は屋外でも屋内でも、液晶ディスプレイがあちこちで見られるようになった。高いビルの外壁に大型スクリーンが埋め込まれていたり、電車内に小さなテレビがあったり、最近は関西で、乗客を楽しませるために液晶テレビを取り付けたタクシーが増えているようだ。7月から、大阪、奈良、神戸の4000台以上のタクシーが設置している液晶テレビの専用チャンネル「イメファクTV」によって、「サプライズプロポーズ」演出計画のサービスが開始された。
事前に、2人の思い出の写真を編集して映像を製作し、当日レストランで食事をする時に、予約しておいたタクシーをレストランのそばで待たせておく。食事が終わったら、自然な感じでタクシーに乗り、発車すると2人のための特製映像の放映が始まる。気がついた時には、タクシーが2人の思い出の場所に着いている。映像の最後には、「あなたに伝えたいことがある」というメッセージが流れ、男性が自分で女性にプロポーズする。個性的なプロポーズを演出したい男性、既に結婚したが正式にプロポーズをしていない夫婦、彼女と結婚したいけれどプロポーズの勇気が出ない草食系男子などにとって、このサービスは最適である。
都会の大画面を使って、みんなが見ている前でプロポーズするのは、大きな思い出にはなるかもしれないが、関係のない人々に好奇の目で見られるので大きな勇気が必要だろう。だがタクシーの中でのプロポーズならば、証人は運転手さんだけである。ほんの少しの勇気で成功する可能性が得られるのだ。このサービスを提供するイメージファクトリー社は、今後はプロポーズだけでなく、歓送迎会、記念日など様々な場面の演出に手を広げていきたいとしている。サプライズタクシーのサービスは、タクシーの乗客向けに広告業務を展開するイメージファクトリー社の新しい試みなのだ。この会社の企画広告を見たカップルは、抽選によって無料でプロポーズを演出する機会を得られるそうだ。(ff執筆)