【学生向けの無料レンタカー】オリックス自動車は6月30日、複数の会員が共同利用する「カーシェアリング」サービスについて、7月から学生料金プランを特設すると発表した。学生証さえあれば、毎月2980円の基本料金が無料になる。既にサービスを利用している学生も、この特別サービスを受けられる。これは、会員を増やすことによって、最近の若者の自動車離れを食い止めようという苦肉の策である。オリックス自動車は「カーシェアリング」サービスを行う最大手の企業で、会員数は5月に1万人を突破した。会員は30代が44%、20代が14%である。
【超高級車に薄日】7月2日にメルセデス・ベンツ日本は、6月10日から受付を始めた高級スポーツカー「SLS AMG」(排気量6300cc)の予約が、約半月で100台を超えたと発表した。納車は今年の秋になる予定だ。2430万円の価格は、ベンツの中でも最高価格帯になる。金融危機以来、高級車市場は低迷状態が続いていたが、メルセデス・ベンツ日本にとってはようやく明るい見通しが見えてきたと言える。今後も予約がさらに増えることが期待される。「SLS AMG」のカモメの翼のように開くドアの復活は、実に半世紀ぶりとなる。全体としてベンツの顧客は50〜60代が多いが、「SLS AMG」の顧客は40代の医者や弁護士が多いという。
【100台のEVが五島をパレード】五島列島が導入した観光用の電機自動車(EV)が100台に達したのを祝うために、長崎県五島市では、7月3日に100台のEVによるパレードが行われ、ギネス記録として認定された。パレードは、同市三井楽町の塩水漁港から同町柏までの全長3.2キロの「夕映えの道」で行われた。レンタカー会社の社員や旅館の従業員など100人が、ギネス記録の認定員が見つめる中、車間距離を車2台分(6.8メートル)に保って時速10キロで走行するという条件で挑戦した。新上五島町は35台、五島市は65台のEVを所有している。県の担当者によると、ユーザーの反応としては、EVの馬力は思ったほど弱くないとのことで、イベントは満足の行く宣伝効果が得られたようだ。(ff執筆)