昨年、「高速道路1000円」という新しい政策が始まってから、休みの日を利用して外出する人が大幅に増加した。以前より遠出をする機会が増え、確かに休日の過ごし方がバラエティに富んだものになったと言えるだろうが、車で出かける人々にとって渋滞はやはり頭の痛い問題である。
全国でバス旅行事業を展開するWILLER TRAVEL株式会社では、速くて快適な旅を提供するために、「バスの移動時間をもっと楽しく」をコンセプトとした昼間専用の新シート「シアター」を開発した。2月1日からまず東京−名古屋、東京−仙台、大阪−名古屋の3路線に投入される。
「シアター」は各座席の後部に液晶スクリーンが設置され、飛行機のビジネスクラスを思わせるような座席である。内蔵されている映画、音楽、ゲームなどをいつでも楽しめ、乗車時間を利用した娯楽でバス旅行の退屈な時間と渋滞のイライラを和らげるというものだ。
2月にはまず、「マンマミーア!」、「マダガスカル2」、「ハムナプトラ3」、「アドレナリンダイエットVOL.1」の4作品が投入される。3ヶ月ごとに更新され、最終的には16作品から選べるようになる。音楽は株式会社ミュージックバードが協力して、オリジナル音楽番組「WILLER TRAVEL Presents Music on Highway」が製作された。今期のパーソナリティは人気上昇中のお笑い芸人「Wエンジン」が担当し、ワタナベエンターテインメント所属のアーティストとエイベックスグループのヒット曲を紹介する。3ヶ月ごとにパーソナリティが交替するが、いずれも若手の人気お笑い芸人が担当する。
「シアター」の座席には読書灯もあり、背もたれは最大121度までリクライニングでき、フットレスト、ヘッドホンそしてブランケットが備え付けられている。価格は片道で、大阪−名古屋が2500円、東京−名古屋が3600円、東京−仙台が3600円である。WILLER TRAVELでは、今後さらに「シアター」を他の昼間の路線にも広げていく予定である。(海の聖者執筆)