日本の自動車業界団体が1月8日に、軽自動車を含む2009年の自動車販売台数ランキングを発表した。トヨタ自動車の「プリウス」がハイブリッド車として初めて首位を獲得し、ホンダのハイブリッド車「インサイト」も8位に入った。昨年日本政府が打ち出したエコカー減税政策によって、エコカーの人気が新たな段階に入ることになったのである。 昨年の5月に全面改良されて登場した「プリウス」の販売台数は前年の2.9倍で、連続5年首位を保っていたスズキの「ワゴンR」を抜いた。登録車(660cc超)が第1位になったのは2003年以来の快挙である。「プリウス」などのハイブリッド車の販売台数は34万7729台で、登録車全体(229万台)の11.9%である。人気車種が大衆車から軽自動車へ、そしてついにハイブリッド車へと移行したというわけだ。 12月の販売台数は前年の同月に比べ36.5%増加し、25万474台となった。リーマンショック前の2007年の同月の販売量(23.6万台)に比べても大幅な増加である。2008年の販売量との比較では、8月から5ヶ月連続で増加している。大手自動車企業の前年同月比は、ホンダが78.2%増、トヨタが55.6%、日産が15.9%増、三菱が15.5%増で、多くの企業の年度総販売台数は減少する傾向にあるが、12月の販売業績は注目に値する。 2009年販売ランキング(単位:台) 第1位 プリウス トヨタ 208876 第2位 フィット ホンダ 157324 第3位 ヴィッツ トヨタ 117655 第4位 パッソ トヨタ 98883 第5位 インサイト ホンダ 93283 第6位 カローラ トヨタ 90178 第7位 フリード ホンダ 79525 第8位 セレナ 日産 78836第9位 ヴォクシー トヨタ 71426 第10位 ノート 日産 65745 (夜風執筆)
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