日本の制服ファッションをベースとした新ブランド「AneCONOMi」の旗艦店が、2月19日原宿にオープンした。「AneCONOMi」のコンセプトは「制服をルーツにもつ、大人の女の子のためのトラッドスタイル」で、制服ブランド「CONOMi」の姉妹ブランドとして誕生した。ターゲットとなるのは、高校卒業後も制服ファッションを愛する20代の女の子たちだ。本物の制服はアレンジに限界があり、高校卒業後も日常的に着続けることは難しい。そこで制服のテイストを残しながらも、デートやオフィスにも着ていける新しいカジュアルファッションが提案されたのだ。
今季の「AneCONOMi」のメインとなるアイテムは、ピンクや水色など、爽やかな印象のブレザーやスカート、ショートパンツなど。どれも裏地やボタンなど細かい点にもこだわりが感じられ、着心地もよい。それらのアイテムにスカーフやネクタイ、ハイソックスなどを合わせることでアクセントを利かせ、カワイイながらもトラッドな「カワトラ」ファッションを演出していくという。
デザインを手がけたのは小山隆氏。小山氏は1996年に渋谷でストリートウォッチを開始して以来、15年間ファッションの研究に取り組んでいる。これまでNHK「東京カワイイ★TV」のコメンテーターを務めた他、経済産業省・ファッション産業輸出振興プロジェクトに参加するなど、多彩な活躍を見せている。小山氏によれば、日本の制服ファッションは、学校で指定された服という枠を超え、ファッションの一つのジャンルとして広く認知されるようになっているという。私服の学校に通う生徒などが「CONOMi」の服をコーディネートし、自分だけの「制服」を楽しんでいるのだ。そしてさらにその延長として、高校卒業後も着られる「AneCONOMi」が誕生し、日本の制服ファッションは、コスプレなどとは一線を画した新しいファッションとして、海外からも注目を集めるほどになっているという。(林愛香執筆)
【「AneCONOMi」原宿店】東京都渋谷区神宮前1-20-12原宿フォース1F
【「CONOMi」原宿店】東京都渋谷区神宮前1-19-2ミノワビル1F