日本で最も人気の観光都市・京都には、国内外問わず年中たくさんの観光客が訪れ、“リピーター”も多い。その京都の街を訪ね歩くのに最近、テレビなどのメディアで話題になっているのが、携帯電話のGPS(全地球測位システム)機能を使ったゲームだ。iPhoneやandroid携帯などのスマートフォンでも利用できる。価格800円(税込)
今回のテーマは『京都妖怪絵巻』。まず、1200年の歴史ある京都の街にひそむさまざまな「妖怪」たちがいる場所を携帯で探す。次に、指示された場所に行って携帯で調べると、その場所に由来する問題が表示される。問題に正解すると妖怪が携帯の画面上に出現。そして、その妖怪を倒す武器(アイテム)を選んで討伐して封印する。さらに、次の妖怪を倒すため、別の場所に行くよう指示される。
妖怪の出現スポットは、ユネスコ世界遺産に指定されている二条城をはじめ、誰もが知っている有名な観光地に近い場所ばかり。妖怪を討伐しながら京都の主要観光地も訪ねることができる、まさに“一石二鳥”のゲームだ。また、京都を何度も訪れている人にとっても、なかなか知られていない問題も含まれていて新たな発見も。妖怪を討伐して封印するたびに全日本妖怪推進委員会(京極夏彦氏)の判子付きカードを入手できるのも楽しい。
京都妖怪絵巻を企画・開発したのは、京都にあるGPSモバイルサービスなどを手がける会社「SUPERNOVA」。これまでも『京都検定迷宮ドリル』などのコンテンツを提供し、今年3月には米国・サンフランシスコで開催された世界最大のゲームカンファレンス「GDC」で高い評価を受けた。今回は、立命館大学映像学部中村研究室と京都市交通局の協力で実現。
同社代表取締役の殿岡康永さんは「今回、特に京都に拠点のある大手映画制作会社のスタッフも参加し、ドラマティックなシナリオができ上がった。古都・京都の観光とゲームの両方が楽しめる。まったく新しい京都の街歩きが体感できますよ」と話す。迫力あるオープニング映像も公開されているのでぜひチェックして欲しい。(世界旅ガール執筆)