街頭地図のデジタル化
先週の月曜日(10月16日)、JR渋谷駅周辺に日本初のネットワーク式「デジタル地図案内板」が登場した。これは東京電力が3年前から進めてきた研究開発の結果が、東京都と渋谷区の賛同を得て実現したものである。
案内板の高さは2.4メートル、幅は1.1メートルで、指一本で地図を拡大、縮小することができ、半径1.5キロメートルの地域をカバーしている。日本語、英語、中国語、韓国語の四つの言語に対応しており、グルメ、ファッション、音楽、天気、ニュースなどの情報や、店舗、事務所、公共施設を検索する機能を備えている。光ファイバー回線で中央から管理と運営が行われ、地図情報の変更なども管理センターから随時行うことができる。
道案内の資料というと、旅行案内所に置かれた無料地図を利用することが多いが、「デジタル地図案内板」の登場で、マルチメディアがついに紙のメディアを超えたという感を深くする。現在設置されている従来の案内地図の多くは自治体が税金で作ったものであり、頻繁に交換することが難しいので、街の急激な変化についていけなくなっている。地下鉄の駅も含めて、現在は基本的に紙を張って修正する方法を採っている。
「デジタル地図案内板」はQRコード、非接触ICカードなどによって携帯とつなぐことも可能だ。行きたい場所の検索情報を携帯に転送したり、レストランのクーポンや映画情報などを得たりすることもできる。「デジタル地図案内板」のサービス時間は9時から24時までである。
案内板は、広告収入で運営することを目標にしている。現在は1年間のテスト期間中で、法律上の対応措置、景観に対する影響、使用の利便性、広告クライアントの反応などを調査することになっている。 |