「はこでん」で少年の日の夢を
文具メーカーのコクヨが発売した段ボール製のミニチュア列車「はこでん」が、文具店やコンビニで話題になっている。旧国鉄や JR の人気車両の先頭車と中間車を、実際の百分の一のサイズに縮小したもので、実物そっくりに再現されている。
「はこでん」は一昨年の年末に発売になり、この一年余りで新幹線の「のぞみ」「はやて」「つばさ」など十種余り、全部で20万個が販売された。新商品の「D51」はそれを超えた売れ行きになりそうだ。
しかし、このような紙の玩具がどうしてこんなにもてはやされているのだろう?コクヨの開発者によれば、値段も安く、はさみも使わないで簡単に楽しく作ることができるので、子供から大人まで年齢層を超えて人気を博しているのだそうだ。
もともとは電車好きの子供たちのために開発されたものだが、JR各社が監修しているため、鉄道マニアにも注目されることになり、大人からも思いがけない好評を集めているのだ。
よく見ると、車体も窓も、実に細かく精巧に作られているのに驚かされる。きっと各家のコレクションに加わり、大切な宝物になっていくことだろう。 (中嶌重富提供) |