花火で栽培するキノコ
花火と言えば、新潟の長岡が有名である。長岡は、明治24年に日本で初めて「三尺玉」花火を打ち上げた伝統ある花火の街なのである。今その長岡で、斬新な土産物が人気を呼んでいる。それは、花火玉でキノコを栽培する「きのこ花火玉」である。
「きのこ花火玉」は、本物の打ち上げ花火で使われるクラフト紙製の直径11cmの花火玉の中に、菌類の栽培用の培地を詰め、健康によいキノコであるタモギタケの菌が植えてある。
じょうろを使って一日2、3回水を与えると、数日でキノコが生長を始める。大体10cmぐらいになったら、収穫して食べられる。このキノコはてんぷらにしてもいいし、バターで炒めてもなかなかおいしいそうだ。収穫した後もさらに生長を続けるので、うまくいけば5回ぐらい収穫できる。
花火玉には「きのこ花火玉四号、越後の大花火」という紙が貼ってあり、蓋の上の取っ手が花火の導火線になっている。乾燥防止用のビニール袋もついてくる。倒れるのを防ぐために、通常は茶碗の上に載せて栽培する。黄色いキノコがどこから生えてくるか観察するのもなかなか楽しい。
JR長岡駅付近は新潟県の観光ポイントであり、高速道路のドライブインもある。このユニークなお土産は、一つ1500円である。 |