「DS」人気の秘密
1月3日任天堂は、ゲーム機「ニンテンドーDS」の世界累計販売数が1000万台を突破し、日本での販売数は500万台に達したとのニュースを発表したが、何とその二日後にはさらに「品切れのおわび」が発表された。現在日本中のゲームマニアがDSを探し回るという状況になっており、ネットの掲示板ではDSに関する書き込みが頻繁に更新され、熱気を帯びている。
「DS」が携帯ゲーム機の世界で圧勝したことは、多くのメーカーの予測のみならず、任天堂自身の予測もはるかに超える事態であった。成功の理由は次の二点であろう。第一に、DSは同類の商品では 無用とされた技術を使って 、質が高く価格が安い製品を創りだした(二つの画面にタッチペンを加えた技術であるが、子どものお年玉でも買える値段で販売)。第二に、コンピュータゲーム業界が複雑な操作を追求している流れの中で、本来の姿を守り続けた(ボタンの数をできる限り減らした結果タッチペンの登場となり、初めて使ったときから簡単に操作できる)。
もちろん他にも、「おいでよどうぶつの森」のような人気のあるゲームソフトの影響もある。このソフトは去年の 11月23日に発売になり、たった一ヶ月で127万枚を売り上げた。 これはDSバージョン で初めて WiFi に対応し、ネットを通じてゲームを楽しむ他の人々と コンタクトす ることができる。
「おいでよどうぶつの森」の内容は単純で、ゲームをする人は動物と対話したり、花を育てたり、魚釣りをしたりして、現実世界と同じリズムで流れる一日を過ごす。しかし、夜間のゲームには制限があったり、他の森に行くときは 友達とタイミングを合わせなければならないなどの設定があり、もっとどうぶつの森にい たいという気分にさせられる。これが、今までゲームに興味がなかった多くの大人たちも「おいでよどうぶつの森」を買って、DSを探し求める理由なのかもしれない。
先週木曜日(26日)、任天堂が小型化した「ニンテンドーDSライト」を 3月 2日に販売を発表した。「 DS 」が一人勝ちの状況は、しばらく続きそうだ |