六本木の新名所
東京都心で最もホットな地域である六本木に、巨大な波のようにうねるガラスの外壁が出現する。それは、広さ3万平方メートルの土地に目下建設中の「国立新美術館」である。
国立新美術館は、東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国立西洋美術館、国立国際美術館に続いて、日本の独立行政法人国立美術館を構成する五番目の美術館であり、来年開館の予定である。
美術作品の収集は行わず、この日本最大の展示空間(一万四千平方メートル)が、多彩な展覧会に有効に提供される。このような斬新な運営方式を採用すると共に、美術情報の収集や教育の普及を行い、国内外から親しまれる美術館になることを目標にしている。
国立新美術館は、緑あふれる「森の中の美術館」であり、美しい外壁の曲線デザインが直射日光を遮断するほか、来館者や貴重な美術品の安全を考慮し、建築全体が免震装置の上に建てられている。また、雨水の再利用や二重壁を利用した地下の自然換気など、環境保護にも力を入れている。
国立新美術館は、372億円もの巨額を投資しており、建設が完成すると、現在建設中の東京ミッドタウンや六本木ヒルズに通じ、東京都心の象徴的な三大ランドマークになるだろう。 (中嶌重富提供)
|