東京タワー登頂に挑戦
読者のみなさんの中で東京タワーに上ったことのある人は多いと思うのだが、階段で上った経験を持つ人はおられるだろうか?多分ないだろう。ここに、すばらしいニュースをお伝えすると、以前は混雑時にしか開放していなかった階段が、これからは毎週日曜日と祝日に開放されることになった。フットタウン屋上から大展望台まで全部で 600段あり、その高さは 150mである。
記者はこのニュースを聞いて、早速先週の日曜日に体験で登りに行ってきた。 1 階の入口は、カップル、家族連れ、外国人観光客などでにぎわっていた。そこから屋上まで上っていき、いよいよ挑戦開始だ。用意――スタート!100段は軽い気分。200段でちょっと息切れ。300段まで来ると「 歌でも歌って疲れを吹き飛ばしましょう 」と書いてある。そりゃ無理だよ。400段ではもう鉄網の向こうの景色を眺める元気もない。500段まで来ると、手すりにつかまらなかったら立っていられないぐらいになった。そしてついにゴールイン!所要時間は6分30秒!通常は、ゆっくり登って12〜13分だそうである。この成績ならまずまずだ。だが、ニューヨークのエンパイア・ステートビルで行われたレースの 1576段をたった 9分 33秒で上ったという世界新記録に比べたら、まったく比べものにならない。
三年前、東京タワーの大展望台と特別展望台で大規模な改修が行われ、コンサートや DJ によるイベントなども行われるようになった。開放時間も従来の夜 8時までから 10時までに延長され、飲食サービスや記念品の店も充実した。こうして東京タワーの新しいイメージが、国内外の観光客の前に展開されているのである。
階段からの東京タワー登頂の挑戦は、毎週日曜日と祝日の 11時から 4時までで、天候が悪いときは中止される。通常の展望料金(大人 820 円)を支払わなければならないが、記念品と認定証を手に入れることができる。(本文は、雑誌「 R25 」の関連する文章をリライトしたものである) |