富士山頂の採用試験
ネット販売を扱う IMAGEnet(イマージュ・ネット)は去年の8月24日、なんと富士山頂で新入社員の採用面接を行なった。
「登山面接」に応募した学生21人は、8月23日の昼の12時から、神田大治社長および会社の社員たち、取材記者たち、そして6名のモデルと一緒に富士山に登った。途中で脱落した学生と、登りきったものの体調を崩した学生を除き、最終的に残った11人が8月24日の早朝4時から山頂に向かい、日の出を拝んだ後で面接を受けた。
IMAGEnetは衣料品のネット販売の運営を中心とする企業である。今回日本で海抜のもっとも高い3776メートルの富士山頂で面接を行なったことについて神田社長は、「一緒に日本の最高峰に登ることによって、学生の協調性や思考方式などを知る」ことを期待していると述べた。3名〜4名の新入社員が採用される予定だ。
当日は台風12号が関東地方を襲い、暴風雨の影響で気温は0 ℃以下に下がったが、山頂での面接とモデルの撮影会は予定通り行われた。
ネットの世界は常に新しいインスピレーションが求められている。自発的に新商品や新サービスを提案するだけでなく、長時間の仕事に耐えられる心身の強靭さも必要な業界だ。IMAGEnetがこのように厳しい面接条件を設定したのには、真に挑戦意識を持った新人を発掘すると同時に、団体行動の連帯感を高めるという目的もあったようである。 |