さあ記念日を制定しよう
商品の宣伝のために記念日を作る日本企業が最近増えている。例えばお菓子の「トッポの日」(10月10日)、「ポッキー&プリッツの日」(11月11日)、ダースの日(12月12日)、「キョロちゃんの日」(9月6日)、おもちゃの「レゴの日」(5月5日)、「チョロQの日」(9月9日)などである。これらはみな「日本記念日協会」に登録された記念日だ。
日本のテレビのバラエティ番組などでは「今日は何の日?」という話題が出ることが多く、次第に記念日が注目されるようになったのだ。企業は「記念日」を定めることで長期的な商品の販売促進を図ったり、話題性を作ったり、店に専用のカウンターを設けたりしている。「記念日」を設定することで会社内部の雰囲気も盛り上がり、社員のやる気を引き出すという効果もあがっている。
「記念日」の申請方法は極めて簡単だ。専用の用紙に記念日の名称と日付と理由を記入し、提出して審査してもらうだけである。審査は週一回行われるが、政治的、宗教的、社会的目的のあるものはもちろん却下される。審査に合格すると、登録費として5万円支払えば、自分の「記念日」を持つことができる。
現在すでに登録されているものには下記のような面白い記念日もある。
回転寿司の日(11月22日)――回転寿司を発明した白石義明さんの誕生日。
いい5世代家族の日(11月5日)――「いい」のシャレで11、5世代の5。
空を見る日(10月10日)――10時10分に日本中で空を見上げて美しさを語り合おうと提唱。
五つ子誕生の日(1月31日)――1975年に日本初の五つ子が生まれた日。
(本文は雑誌「R25」の関連する文章をリライトしたものである) |