TCA が世界的な賞を獲得
「未来のカーデザイナー」を世界に求めるため、イタリアの自動車メーカー「フェラーリ」は全世界のデザインスクールの在校生を対象として国際デザインコンテストを行なった。コンテストに参加したのは、アメリカの Center for Creative Studies of Detroit 、イギリスの Coventry School of Art and Design 、イタリアの European Institute of Design 、および日本の東京コミュニケーションアート専門学校(Tokyo Communication Arts 、略称 TCA)であった。それぞれの学校内で事前に 5つの作品を選出し、合計20件の作品の1/4スケールの立体模型やスケッチなどが提出されて最終選考の資料となった。
デザインの課題は、現在の「フェラーリ」にいかにして「刺激的な改革」を行うかであって、一目で「フェラーリ」だとわかると同時に、ブランドに合致した価値も備えていなければならない。
11月18日に「フェラーリ」本社で最終 プレゼンテーションが 行われ、雑誌投票とウェブ投票をもとに総合評価が下された。その結果 4つの作品が優秀賞を獲得したが、そこには日本の TCA の学生グループの「 trediviso」も含まれていた。また、 TCA は今回のコンテストで最も努力した「ベスト学校」として表彰され、参加した女生徒が「ベスト女性賞」を獲得した。受賞者たちはフェラーリ社内でカーデザインを実地研修する機会を与えられる。
TCA は1988年の開校以来、一貫して企業と学生の協同による開発と製作を行なってきた。企業から優秀な講師が派遣され、製作材料などもみなプロのものと全く同じで、企業が与えた課題に対して常に真摯に取り組んでいる。 TCA と日本の各大企業の共同作業によって、すでにたくさんのデザインが商品化され、日本の自動車業界の注目を集めている。
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