デュアル画面のナビゲータ
先ごろ、運転席からと助手席からとで異なる画面が見られるカーナビが発売された。
運転手にとって、運転するときの地図ナビゲーションが欠かせない情報源であるが、助手席に坐っている人は、いろいろな番組を見られればいいのにと思っている。そんな場合、一台で二画面を備えるようにすればたいへん便利である。
この二つの画面を搭載したHDDカーナビは、富士通テンが生産した「ECLIPSE AVN7905HD」である。液晶画面に視差画面を設置し、視野角度を変えることによって左右両側から異なる画像を見ることができる。同じ画面上に、異なる二つの方向に対して異なる内容の画面を表示することが可能になるのだ。
また、運転中には行えないナビゲータ操作(例えばルート変更や目的地検索など)も、助手席からなら操作することができる(事故防止のため、運転席側の画面はブルーになる)。だが、運転席側をテレビ画面にして助手席側をナビゲータにする、あるいはそれぞれテレビの別のチャンネルにするなどの組み合わせは、現在のところできない。
もちろん、渋滞情報に連動するルート検索、渋滞を抜け出すルート検索、全国の主要交差点の詳細な地図の表示など、カーナビの最新機能はすべて搭載している。操作ボタンのついた「操作パネル」は画面の下にしまわれており、電源を入れると自動的に飛び出してくる。画面の角度調整など、操作は非常に簡便である。
ECLIPSE AVN7905HDは30GBのHDDを搭載しており、画面は7インチのTFT液晶を使用している。富士通が独自に開発した車輌専用のASIC回路を採用して、画像の表示の美しさを実現している。値段は31万 5000円である。
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