第二東京タワー速報
日本のドラマにロマンチックな雰囲気を与えて、海外のドラマファンたちの憧れの的になっている東京タワーに、新しいライバルが現れた。
東京の中心部に高層ビルが増えるのに伴って、深刻な電波障害が起こってきている。そこで、2011年の完全デジタル化においてアナログ放送と同じ規模の区域をカバーすると共に、小型端末向けのワンセグが明晰な信号を受信できるようにするために、600メートル級の新しいタワーを建設することが急務となった。
新東京タワー(仮称)は、東京都の墨田区と台東区の間、東武伊勢崎線の業平橋駅と都営浅草線の押上駅の間に建設されることが決定している。2008年に着工し、三年後に竣工の予定だ。総事業費は約500億円で、収益源としては各テレビ局の賃貸料と観光客の入場料などが当てられる。開業一年目は540万人、開業後30年間は年平均約270万人が訪れると予想され、経済効果は毎年約480億円に達する。
新東京タワーの高さは現在の東京タワーの約二倍で、610メートルである。350メートルと420メートルのところに、展望台、放送施設、店舗、レストランなどが配置される。設計監督者は世界的建築デザイナーの安藤忠雄と彫刻家の澄川喜一である。日本の伝統を継承すると共に、新しいコンセプトも備え、特に周囲の風景と一体に溶け合って新しいランドマークとなることが、新東京タワーの設計理念となっている。
周囲に対する圧迫感や影などの影響を考慮して、タワーの足元は三角形になっており、頂部に行くにつれて三角形が次第に円形に変化する。また、伝統的な日本建築の代表である五重塔の構造を導入して地震や強風による揺れを低減し、日本的な「反り(そり)」や「起り(むくり)」の曲線美を加え、垂直に空へ伸びる美しい姿を作り出す。色は隅田川と調和するように、銀とブルーを基調としている。
だが、「新東京タワーを考える会」ではいくつかの問題点を挙げている。例えば、周辺住民の日照権や景観権、入場者数維持の問題、現地の商店街への圧迫、電磁波の安全性などである。新しい東京タワーがこれらの問題点を克服して、一日も早く東京の新しいシンボルになることを期待している。(謝晨執筆)
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