たこ焼きあれこれ
たこ焼きは、直径3〜5センチのたくさんの円形くぼみを持つ鉄板に特製の水溶き小麦粉を流し込み、中に細かく切った蛸を入れ、竹串で一つずつひっくり返して焼き上げる大阪名物のスナックである。仕上げにたれを塗って、鰹節や細かく切った海苔をかければ、関西特有のおいしいたこ焼きが出来上がる。
今では、中国大陸にも、台湾や香港にも、韓国にも、たくさんの「章魚小丸子」と書かれたたこ焼き店が見られるようになった。
だが、近年関西から全国に広がっているたこ焼きには、正統派のたこ焼きとはまったく違う奇妙な作り方のものがある。あんこをかけたものや、鶏のから揚げ、カレー、イカ、ピザなどの味のたこ焼きまで続々と登場している。様々な素材、いろいろ変わったつくり方、それぞれ違った味……何だか変だなあと思いながらも食べてみると思わず「おいしい!」と叫んでしまう。
例えば、
めんたいたこ焼き――辛くておいしい
あんこたこ焼き――薄い塩味に甘みが加わった
イカ墨たこ焼き――全体に真っ黒で、練りこまれた紅生姜がかすかに香る
カレーたこ焼き――たこの姿はもはや見られず、カレーの香りがただよう
もちろん、正統派たこ焼きも負けてはいない。その中で、斬新な新種のたこ焼きは、日本のたこ焼き文化に新たな活力を与えているのである。
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