ドクターフィッシュに癒されて
今年のゴールデンウィークは、日本各地で「ドクターフィッシュ」ブームが起こった。まだ未体験の方は、是非一度体験してみてほしい。
「ドクターフィッシュ」というのは、トルコなど西アジアの温水に生息する体長わずか2〜3cmのコイ科淡水魚であるが、この魚は群れをなして人の皮膚の角質層をついばむ習性があるため、疥癬などの皮膚病を治すのに使われている。日本人は、魚を食べるのが好きなことで世界中に知られているが、今度は何とこの小さな魚を大量に輸入して温泉などの施設に放し、自分自身が魚に「食べていただく」というわけである。
開館三周年の「大江戸温泉物語」では、特別に「舶来魚〜ドクターフィッシュ〜癒し処」を開設し、観光客に江戸時代の温泉情緒を味わってもらうと共に、お肌もきれいにしてもらおうという趣向を打ち出している。
また、箱根の「小涌園ユネッサン」の「トルコ風ハマム」では、浴室をトルコの王宮のようにしつらえ、直径約5メートルの八角形の湯船に1000匹のドクターフィッシュが入れてある。足を湯につけると痛いようなくすぐったいようないい気持ちだそうで、たくさんの観光客が押し寄せている。
そのほか、サンピアザ水族館や新江ノ島水族館、越前松島水族館などでも体験することができる。 |