東京ドームの少女たち
日本の国民的スポーツと言えば、もちろん野球ははずせない。毎年野球シーズンになると、東京ドームは人でいっぱいになり、新聞もテレビもネットも野球の話題でいっぱいになる。ところで、東京ドームに実際に行ってみると、おなじみの野球選手たちのほかに、別に有名人ではないけれど人気を集めている「球場の少女」たちがいるのに気がつく。
●ビール売りの少女
選手への声援で声をからしたファンたちには、一杯の冷たいビールが一服の清涼剤だ。数年前からこのビールを売る少女たちが登場した。彼女たちはきれいな色のユニフォームを着て、15キロのビールの樽を背負い、笑顔と爽やかさを振りまいている。東京ドームは、満員時には5万5千人を収容する。ビールの販売量は多いときで25000杯である。ビール売りの少女たちは、一試合当たり平均130杯ほどを売っている計算になる。彼女たちはビールを売るために階段を上ったり下りたりでたいへんだ。「毎日ヒマラヤ登山をしているみたいよ〜!」
●チアガール
600人の応募者の中から選ばれるのは15人だけ。しかも毎年新人と入れ替えになるチアガールは、身長約160センチ、年齢は18歳〜20歳に厳しく制限されている。毎年2月の選抜から開幕までの短い時間に、10種類のダンスを覚えなければならない。実にたいへんな仕事だ。「でも毎日踊れるし、楽しいわよ!」かつては、このチアガールからたくさんのスターやテレビの司会者、体操選手などが輩出した。少女たちは夢と希望に胸をふくらませながら、笑顔で踊り続けている。 |