女性オタクの聖地
「東京流行通訊」で以前紹介した日本の「女性オタク」について、覚えておられるだろうか?秋葉原で大流行の「メイドカフェ」に対抗して、今年初め、女オタクが集まる池袋の乙女ロードに、「B:Lily-rose」というカフェが開店した。
今のところ、男性のオタクが、馬鹿にされながらも堂々と「独特な文化」としての地位を築いているのに対して、女性のオタクは多くの場合メディアに「黙殺」されてきた。だが彼女たちは密かに、美少年同士の恋愛を愛好する「ボーイズラブ」文化を育んでいるのである。
「B:Lily-rose」は「男性メイド(ギャルソン)カフェ」であるが、男性の店員はおらず、ギャルソンはみな男装した女性である。なぜか?お客にしても店員にしても、本物の男性には心を乱されてしまう。神秘的で幻想的な雰囲気をかもし出しつつ、女性たちを安心した気持ちにさせるために、このような独特な宝塚風の方式を採用したというわけである。
「B:Lily-rose」の店内はとても温かい雰囲気だ。女性たちは男装した店員たちと楽しそうに談笑している。男性が訪れてみたい場合は、午後2時から6時までの間だけ入ることができる。だが、恋人同士で来る場合は制限がない。ここは女性のサロンのような場所であり、男性は「女の園」に足を踏み込んだような気分になる。
池袋の「乙女ロード」は、女性オタクの聖地である。女性たちのための漫画、フィギュア、コスプレなどの様々な店が集まる中で、「B:Lily-rose」は独特な光彩を放っている。
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