カップ麺とアニメのコラボレーション
近頃、日清食品のサイトへのアクセス数が3倍〜4倍に増加している。一体どうしてだろうか? その原因は小さなアニメ広告なのである。
4月下旬から始まった「CUP NOODLE」のCMが空前の人気を集めている。世界に名をはせた日本のカップラーメンと、同様に世界的に有名な日本のアニメーションとが合体して、「FREEDOM自由を掴め」シリーズが創り出されたのだ。これはアニメ作家の大友克洋らによる23世紀の月と地球を舞台にしたSFアニメーションで、放送開始後たいへんな反響を呼んでいる。もちろん、宇多田ヒカルの音楽も絶賛された。
今まで常に、カップヌードルの広告はスタイリッシュな作りを貫いてきた。1992年の原始人がマンモスを追いかける「hungry?編」はカンヌ国際CMフェスティバルでグランプリを獲得、その後、永瀬正敏の演技と「ベルリンの壁崩壊」や「ジョン・レノン」の映像とを合成した「20世紀カップヌードル編」も好評であったが、最近は特別に宇宙ステーション専用のカップヌードルを作って、ロシアの宇宙飛行士に撮影してもらった「NO BORDER編」が人々を驚かせた。
今回の「FREEDOM編」は月に移住した人類を描き、「科学技術の研究の自由」と「地球への渡航の自由」の二つの自由を剥奪された主人公タケルが様々な未来のバイクに乗って自由を追い求める物語である。すばらしい構成が見る者の心を強くひきつける。
CMだけでなく、6つの章から成るアニメシリーズのDVDも次々に市場に登場している。 |