冬季オリンピックに咲く三つの花
2月10日から始まるトリノオリンピックで日本全国が注目する三つの「氷上の花」とは、女子シングルフィギュアスケートで戦績が輝かしい安藤美姫、村主章枝、荒川静香の三人である。
●曲折を恐れない安藤美姫(あんどう・みき、18歳)
9歳でフィギュアスケートを始め、小学校 5年生で三回転ジャンプに成功。現在世界の女子選手で唯一四回転ジャンプに成功した選手である。だが、今期の国内予選では転倒、回転不足などの失敗が重なり、右足小指を骨折したり曲を変更したりするなど、人々が最も期待を寄せると同時に最も心配な選手である。
●表現力の素晴しい村主章枝(すぐり・ふみえ、24歳)
6歳でスケートを始めた。特別な技巧は持たないが、すばらしい表現力で世界のフィギュアスケート界のリード的地位を保持している。表情、手足の細かい動作、および音楽と巧妙に融合した演技が、観衆をうっとりさせ、それが試合であることを忘れさせてくれる。
●進化する女王 、荒川静香(あらかわ・しずか、23歳)
6歳でフィギュアスケートを始め、 一昨年は世界選手権のチャンピオンとなった。昨年 はコーチから離れて一人の戦いを開始した。他の日本選手を超越した柔軟性を持ち、長身の利点を生かして、欧米が伝統を持つフィギュアスケート界に衝撃を与えることが期待されている。 |