相撲界の外国人スター
今年一年、相撲界ではたくさんの外国人力士が活躍し、その輝かしい戦績で日本と世界の注目を浴びた。
●朝青龍、無敵の「七連覇」
大相撲九州場所で、モンゴル出身の横綱朝青龍が偉業を達成した。11月26日、大関魁皇を下し、翌日の千秋楽を前にして優勝を決めたのである。これは日本の相撲界が始まって以来初の「七連覇」であり、年間六場所完全優勝の初めての達成であった。朝青龍は年間勝ち星を84とし、横綱北の湖(現在の相撲協会理事長)が1978年に打ち立てて27年間保持してきた記録である年間最多勝ち星82の記録を打ち破った。
●琴欧州、欧州で「初めて」
日本相撲協会は11月30日、ブルガリア出身の東関脇、琴欧州の大関昇進を満場一致で決定した。琴欧州の最近三場所の勝ち星は 36で大関昇進の規定である33を超えている上に、大関千代大海を下したことで昇進資格を確実にした。琴欧州は欧州出身の力士で初めて大関を手にした。そのため、 EU 駐日大使は12月14日、ブルガリア駐日大使を伴って千葉県松戸 の相撲部屋を訪れ、琴欧州にお祝いのシャンペンを贈った。
現在、この二人の力士にはテレビコマーシャル出演の依頼が殺到している。朝青龍は日本郵政公社、富士通のコンピュータの他、 P& G の洗剤やアサヒビールのコーヒー飲料のコマーシャルに出演している。また琴欧州もテレビコマーシャルへの進出を開始し、衛星放送の SKY PerfecTV と明治乳業のヨーグルトのコマーシャルに出演している。これらは、女性の相撲ファンに好評である |